大東文化大学
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大東文化大学
大学設置 | 1949年 |
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創立 | 1923年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人大東文化学園 |
本部所在地 | 東京都板橋区高島平1-9-1 |
キャンパス | 板橋(東京都板橋区) 東松山(埼玉県東松山市) 信濃町(東京都新宿区) |
学部 | 文学部 外国語学部 経済学部 経営学部 法学部 国際関係学部 環境創造学部 スポーツ・健康科学部 |
研究科 | 文学研究科 経済学研究科 経営学研究科 法学研究科 外国語学研究科 アジア地域研究科 法科研究科 |
ウェブサイト | 大東文化大学公式サイト |
大東文化大学(だいとうぶんかだいがく、英称:Daito Bunka University)は、東京都板橋区高島平1-9-1に本部を置く日本の私立大学である。1949年に設置された。大学の略称は大東大。
目次 |
[編集] 概観
[編集] 大学全体
1923年の帝国議会において「漢学振興に関する建議案」が可決され、同年9月20日、「大東文化協会」と「大東文化学院」が創設、校舎を現在の東京都千代田区九段に置いたのが始まりである。初代総長は平沼騏一郎。このように国会決議によって創設された起源を持ち、特定の創設者(例えば、福沢諭吉や大隈重信など)がいない私立大学は珍しい(国家が建てた唯一の私立大学である。)。また、当時は旧帝国大学と同等の大学であり、離職してまでも入学を志願する人たちが多かった。(当時は原則全員学費免除の給費生であった。) 1944年には、「大東文化学院専門学校」に変更。戦後、学園存続の危機に見舞われたが、「東京文政大学」として東京都豊島区池袋に発足した。1953年、「大東文化大学」に改称。1961年、本部が池袋から現在の東京都板橋区高島平に移転し、現在に至る。1967年に埼玉県東松山市に新校舎が完成し、すべての教養課程が東松山キャンパスに移行した。1986年には東松山キャンパスに図書館、記念講堂を含む施設が建設された。2003年、創設80周年を記念して新たなシンボルマークが制定される。2003年から2006年に板橋キャンパスが再開発され、環境に考慮した校舎(風力発電、太陽光発電、屋上の緑化)や「交流の杜」と「思索の杜」という広場が整備された。学生数は、約1万2千人(2006年現在)。
[編集] 建学の精神
大東文化大学の建学の精神は、漢学を中心とした東洋の文化の研究を通じて東洋の文化を尊重・維持しつつ、西洋の文化を融合した「新しい文化の創造」を目指すというものである。
[編集] 教育および研究
大東文化大学は、アジア研究(特に中国関係)や書道が有名である。
- 2000年 日本で初めて書道の専門学科である文学部書道学科が創設される。経済学部の再編により、経済学科経営学部が経営学科になる。経営学研究科経営学専攻、文学研究科書道学専攻が開設。
- 2001年 環境創造学部が設置される(福祉コース・環境コース)。
- 2004年 法務研究科が開設(信濃町校舎)。
- 2005年 文系中心の同大学であったが、健康・スポーツ学部が創設され、体育・保健分野にも進出した。文学部中国文学科が中国学科に改称。
- 2006年 「アジア理解教育の総合的取り組み」が文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」に選定された。
- 2007年 法学研究科・経済学研究に公共政策専修コースが開設予定。中国北京に事務所を開設予定。
[編集] 象徴
- 校章:校章は桐をモチーフにしたものである(日本政府が用いる紋章(五七桐花紋)に似ている)。
- シンボルマーク:創立80周年を記念し、公募によって決定。「大東」のDと「文化」のBを図案化したもの。
- イメージキャラクター:「パラブン」とよばれている(鳥をモチーフにしたもの)。
- スクール・カラー:ライトグリーン。
[編集] 校歌・学生歌
- 校歌: 作詞:谷鼎、作曲:信時潔。 (公式ホームページで校歌を聴くことが可能)
- 学生歌: 作詞:児玉花外、作曲:梁田貞。(歌詞に、「靖国神社」、「九段坂」があるのは、創設した場所が東京・九段であったため)
- 新学生歌:創設60周年を記念して、大学が新たな学生歌を公募した。
- 「おゝ青春よ」: 作詞: 広井大三、作曲: 広瀬鐵雄。
- 「桐の窓辺に」: 作詞: 尾島博、 作曲: 広瀬鐵雄。
[編集] スポーツ
スポーツ分野では、特に陸上、ラクビー、バスケットボールが強豪であるのは有名である。 箱根駅伝では1968年の第44回大会から連続出場しており、第51回(1975年)、52回(76年)、66回(90年)、67回(91年)大会では総合優勝をしている。
[編集] 基礎データ
[編集] 所在地
- 板橋キャンパス(東京都板橋区)
- 使用学部:国際関係学部と健康スポーツ学部を除く3年・4年生。アジア地域研究科と法務研究科を除く全ての大学院生。
- 最寄駅:東武東上線東武練馬駅、都営三田線西台駅。
- 東松山キャンパス(埼玉県東松山市)
- 使用学部:全学部の1年・2年生と国際関係学部と健康スポーツ学部の3年・4年生、アジア地域研究科の大学院生。
- 最寄駅:東武東上線高坂駅。
- 信濃町キャンパス(東京都新宿区)
- 使用学部:法務研究科の大学院生。
- 最寄駅:JR信濃町駅。
[編集] 教育および研究
[編集] 組織
[編集] 学部
- 文学部
- 日本文学科
- 中国学科
- 英米文学科
- 教育学科
- 書道学科
- 外国語学部
- 中国語学科
- 英語学科
- 日本語学科
- 経済学部
- 社会経済学科
- 現代経済学科
- 経営学部
- 経営学科
- 企業システム学科
- 法学部
- 法律学科
- 政治学科
- 国際関係学部
- 国際関係学科
- 国際文化学科
- 環境創造学部
- 環境創造学科
- スポーツ・健康科学部
- スポーツ科学科
- 健康科学科
[編集] 大学院
- 文学研究科
- 経済学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- 経済学専攻
- 公共政策学専修コース(2007年開設予定)
- 経営学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- 経営学専攻
- 法学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- 法律学専攻
- 政治学専攻
- 公共政策学専修コース(2007年開設予定)
- 外国語学研究科
- 中国語学専攻(修士課程)
- 英語学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- 日本語学専攻(修士課程)
- アジア地域研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- アジア地域研究専攻
- 法務研究科(専門職学位課程)
[編集] 専攻科
- 文学専攻科
- 日本文学専攻
- 中国文学専攻
- 教育学専攻
- 経済学専攻科
- 経済学専攻
[編集] 別科
- 日本語研修課程
[編集] 附属機関
- 研究所
- 東洋研究所
- 書道研究所
- 法学研究所
- 語学教育研究所
- 経営研究所
- 経済研究所
- 人文科学研究所
- 現代アジア研究所
- 国際比較政治研究所
[編集] 関連校
組織の上では、大東文化学園の傘下にあり、大東文化大学傘下の学校ではない。
- 高等学校
- 大東文化大学第一高等学校(板橋キャンパス内にある)
- 大東文化大学盈進高等学校(東京都武蔵野市にあったが廃校)
- 専門学校
- 大東医学技術専門学校
- 幼稚園
- 大東文化大学附属青桐幼稚園
[編集] 学生生活
[編集] 学園祭
学園祭は、「大東祭」とよばれ、毎年11月の上旬に3日間開催される。板橋校舎の再開発によって東松山校舎のみで行われた時期があった。
[編集] ウォーキング大会
大学の歴史などを学びつつ、健康増進を図ることを目的としたもので、10月中旬に開催される。参加者には記念品がもらえる。
- Walk2005(2005年10月開催)
北の丸公園から発祥地の東京・九段を通り、板橋校舎までを歩くコース。
- Walk2006(2006年10月開催)
東松山キャンパスをスタートとし、武蔵野の自然を楽しむコース。
[編集] 大学関係者と組織
[編集] 大学関係者一覧
[編集] 対外関係
[編集] 他大学との協定
- 中華人民共和国
- 北京外国語大学
- 上海師範大学
- 中山大学
- 復旦大学
- 山東大学
- 北京師範大学
- 中国美術学院
- 吉首大学
- 西北大学
- 東北師範大学
- 天津美術大学
- 首都師範大学
- 台湾
- 東呉大学
- 国立中山大学
- 国立台湾美術大学
- 大韓民国
- 高麗大学校
- 釜山外国語大学
- 延世大学校
- 成均館大学校
- インドネシア
- パジャジャラン大学
- タイ
- チュラロンコーン大学
- パキスタン
- カラチ大学
- パンジャーブ大学
- ベトナム
- ベトナム国家大学ハノイ
- エジプト
- アレキサンドリア大学
- モロッコ
- モハメッドⅴ世大学
- イラン
- シーラーズ大学
- インド
- ラジャスタン大学
- ジャワハルラルネルー大学
- カナダ
- ウィンザー大学
- ブリティッシュ・コロンビア大学
- アメリカ合衆国
- ユタ大学
- コーカーカレッジ
- ウェスタン・ミシガン大学
- ウエスト・フロリダ大学
- ジョージア大学
- ノーザンアリゾナ大学
- ブレシア大学
- リン大学
- サウスイースト・ミズーリ州立大学
- セント・クラウド州立大学
- セーラム国際大学
- フィンドレー大学
- サザン・コロラド大学
- イギリス
- ウェストミンスター大学
- キール大学
- オーストラリア
- グリフィス大学
- ウェスタン・シドニー大学
- グリフィス大学
- ウェスタン・シドニー大学
- ニューイングランド大学
- モナッシュ大学
- ニュージーランド
- マードック大学
- ワイカト大学
- ヴィクトリア大学
- フィンランド
- タンペレ大学
- スロバキア
- プレショフ大学
[編集] 社会との関わり
近年、大東文化大学は地域連携を重要視し、地域に開かれた大学を模索している。地元の自治体と協定を結んでプロジェクトを実施したり、一般向けの公開講座を開講するなど積極的に活動を行なっている。
- 地域デザインフォーラム
2000年に、板橋区と協定を結び、区と大学の双方が板橋区の諸問題に関する研究を進めており、その成果は、報告書として一般公開されている。また、シンポジウム開催や板橋区の現役の職員による学生対象の特別講義を開講している(板橋区長も講演を行なっている)。
- 高島平再生プロジェクト
2005年より板橋キャンパス近くの高島平団地を活性化することを目的に環境創造学部が設置した「環境創造フォーラム運営委員会」と高島平住民とが協力して行なわれているプロジェクト。
- オープンカレッジ
語学、芸術、就職支援など様々な分野の講座を一般にも開講している(要受講料)。「エクステンションセンター」は地域との関係を深めるため「地域連携センター」と改称した。
[編集] 大学オリジナルグッズ
校章、シンボルマークが入った文房具があるものの、記念品及び宣伝用で一般向けに販売していない。しかし、購入できるグッズが全くないわけではない。
- 大東まんじゅう
学生が包装紙のデザインを考案したと言われる饅頭で、饅頭には「東」と「文」が刻印されている(ちなみに、刻印されている字体はシンボルマークが制定される前に用いられたもの)。地元・板橋で製造されたもの。大東大の生協(板橋・東松山)で販売中。
[編集] 大学新聞等
[編集] 大東文化新聞
大学当局が発行する新聞である。年に4・5回発行。内容は学園の近況や教員のコラムなど。学部生は無料で配布される。大学構内でも取得可能。
[編集] スポーツ大東
「スポーツ大東編集委員会」が発行するスポーツ紙。大東大に所属する運動部の情報を主に掲載する。
[編集] 公式サイト
- 大東文化大学ホームページ
- 学長のコラムや職員のコラムがブログ形式で不定期に掲載。
この項目は、ウィキプロジェクト 大学のテンプレートを使用しています。