奥さまは魔女 (テレビドラマ)
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奥さまは魔女(おくさまはまじょ、原題 Bewitched)は、1964年から1972年までアメリカのABC放送で全254話が放送され、大ヒットしたコメディーテレビドラマ。シットコム。アメリカでは続編の『タバサ』がつくられた。 日本でも1966年から日本語吹替版で放映された。
大変な人気作となったため、米国では類似企画の『かわいい魔女ジニー』が登場し、日本では『魔法使いサリー』以下一連の「魔法少女もの」と呼ばれるジャンルが作成されるきっかけにもなった。
2004年には日本で同名の翻案ドラマもTBS系列で制作された。
目次 |
[編集] あらすじ
広告代理店に勤めるダーリン・スティーヴンスが結婚した相手、サマンサは魔女だった! 彼女の結婚に反対する母親のエンドラを初めとする彼女の親戚たちも現われ、次々に巻き起こる珍騒動の数々……。
[編集] 登場人物
- サマンサ・スティーヴンス(Samantha Stephens)
- ダーリン・スティーヴンス(Darrin Stephens) サマンサの夫。
夫の名前は、日本で放映されていた当時は「愛しい人」「あなた」(呼び方)を意味するダーリン (Darling)と発音されていたが、実際は、ダレン (Darrin) である。
- エンドラ(Endora) サマンサの母
- モーリス(Maurice) サマンサの父
- タバサ・スティーヴンス(Tabitha Stephens) サマンサとダーリンの娘(第1子)
- アダム・スティーヴンス(Adam Stephens) サマンサとダーリンの息子(第2子)
- アーサーおじ様(Uncle Arthur) モーリスの弟
- セリーナ(Serena) サマンサとそっくりなサマンサのいとこ
- ラリー・テイト(Larry Tate) ダーリンの上司
- ルイーズ・テイト(Louise Tate) ラリーの妻
- グラディス・クラビツ(Gladys Kravitz) 隣の奥さん
- アブナー・クラビツ(Abner Kravitz) 隣のダンナさん
- エスメラルダ(Esmeralda) お手伝いさん魔女。くしゃみをすると無意識で魔法をつかう。
- クララおば様(Aunt Clara) サマンサの叔母
- ハガサおば様(Aunt Hagatha) サマンサの叔母
- ドクター・ボンベイ(Dr. Bombay) 魔女専門の医者
- フィリス・スティーヴンス(Phyllis Stephens) ダーリンの母
- フランク・スティーヴンス(Frank Stephens) ダーリンの父
[編集] スタッフ
[編集] 出演者
- サマンサ: エリザベス・モンゴメリー
- ダーリン: ディック・ヨーク(1話~170話),ディック・サージェント(171話~)
- エンドラ: アグネス・ムーアヘッド
- モーリス: モーリス・エヴァンス
- タバサ・スティーブンス: エリン・マーフィー、ダイアン・マーフィー
- アダム・スティーブンス: デビッド・ローレンス、グレッグ・ローレンス
- アーサーおじ様: ポール・リンド
- セリーナ: パンドラ・スポックス(エリザベス・モンゴメリー)
- ラリー・テイト: デヴィッド・ホワイト
- ドクター・ボンベイ: バーナード・フォックス
- クララおば様: マリオン・ローン
- エスメラルダ: アリス・ゴーストレイ
タバサ、アダムの俳優が2人なのは、双子の子役をつかったため。
[編集] 日本語吹替の声の出演
- ナレーション 中村正(CMパロディーなどでもナレーションを務める)
[編集] 日本版「奥さまは魔女」
放映期間:2004年1月16日~2004年3月26日、毎週金曜日22:00~22:54にTBSで放送。全11回。平均視聴率11.2%。
アメリカ版をリメイクしたドラマで、役名等の殆どは逆に日本からアメリカに渡った大リーガーの苗字を使っている。会社の名前も「イラブ広告」「NOMOフーズ」である。
2004年12月21日にSPドラマとして復活した。
[編集] 日本版のキャスト
- 松井ありさ:米倉涼子
魔法を使わない世界(人間界)に興味を持ち、魔界から出てきた魔女。そこで譲二と出会い、恋をし、結婚。夫との約束により、なるべく魔法を使わないように奮闘する事となる。
広告代理店「イラブ広告」社員。ありさが魔女である事を承知で結婚をする。「どんな難題も、全力を尽せば解決する」というのが信念。柔道の有段者である。 苗字は松井秀喜若しくは松井稼頭央から。
- ダリア:夏木マリ
ありさの母。人間が嫌いで、ありさの夫となった人間・譲二も毛嫌いするが、いいからかい相手と見ている節もある。シェークスピアと付き合った事があるらしい。まともに玄関から入ってきた事は一度もない。
- 鈴木一夫:竹中直人
譲二の上司。イチローの本名・鈴木一朗と一文字違いなのを自慢している。とっても愛妻家。
松井家の向かいのマンションに住む夫妻。妻・倉子は度々ありさ達が魔法を使うのを、自宅から目撃してしまっている。「あ~た!あ~た!!」と大騒ぎで夫・周三に報告するも、軽くあしらわれてしまう。ご近所思いのいい夫妻。 苗字は佐々木主浩から。
- 野茂詩織:石川亜沙美
「NOMOカンパニー」の女社長。細腕ながら、なかなかのやり手。 苗字は野茂英雄から。
「イラブ広告」の社員。酒を飲むのが大好きで、性格は男っぽい(というか、オヤジっぽい)。 苗字は長谷川滋利から。
- 木田正也:塩谷瞬
詩織の秘書。常に彼女と行動を共にし、スーツの内側から色んな物(殺虫剤・安産のお守り・玩具等)を取り出せる。子供好きで、松井家に行くとつばさの良い遊び相手に。 苗字は木田優夫から。
ありさと譲二の一人娘。ありさの血を引いて、魔法が使える。名前は「魔法なんか使わなくても、自分の翼(力)で空を飛べるような人になるように」と譲二が付けた物。
- さくらおばさま:岸田今日子
ダリアの姉。ありさの伯母に当たる魔女。魔法の腕は壊滅的で、成功した事は殆どない。
- 松井佐代:吉行和子
譲二の母。実家の伊勢で定食屋を営んでいる。ありさが魔女だという事実は知らない。
- 鈴木恵美子:室井滋
一夫の妻。松井夫妻の事を、何かと世話を焼いてくれる。
- マリオ:津川雅彦
ありさの父。ダリア以上に人間嫌いで、譲二の事も認めていない。つばさが産まれる時、男なら「マリオJr」、女なら「ダリア二世」にするつもりだった。
[編集] 日本版のスタッフ
- 脚本:後藤法子
- チーフプロデューサー:貴島誠一郎
- プロデューサー:刀根鉄太
- 演出:吉田秋生、酒井聖博、竹村謙太郎
- 音楽:本間勇輔
- テーマ曲:「MaGic in youR Eyes」Tommy february6
[編集] 参考文献
- ハービー・J・ピラト 『「奥さまは魔女」よ、永遠に―テレビ・コメディ界の最もマジカルで不思議な番組』 ISBN 4898292593
- ケイシー・ロジャース & マーク・ウッド 『「奥さまは魔女」クッキング・ブック』 ISBN 4898292631
[編集] 豆知識
- サマンサの母親エンドラの名前は、旧約聖書「サムエル記上」28章に出てくる「エンドルの魔女」にちなんだもの。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- MONTGOMEのページ (ファンサイト)
- オープンディレクトリ: Arts: Television: Programs: Comedy: Sitcoms: Bewitched (関連リンク集)
- 『「奥さまは魔女」よ、永遠に』復刊リクエスト投票ページ
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