女教皇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
女教皇(おんなきょうこう、The High Priestess)は、タロットの大アルカナに属するカードの1枚。カード番号は「2」。女司祭長(おんなしさいちょう)と呼ばれることもある。
[編集] 各国語の呼称
[編集] カードの概要
アーサー・エドワード・ウェイトのタロット図解における解説では「秘密・神秘・英知」を意味するとされ、西洋占星術上では「月」を意味する。
- 絵の意味
- 絵に描かれている人物は伝説上の人物・女教皇ヨハンナをモチーフとすると言われる。カトリック教会では女性が司祭以上の職に就くことを認めていないため、現実には有り得ないものとして扱われる「女教皇」はしばしば「反ローマ教皇」の象徴とされる。
- ウェイト版タロットの黒い柱にある「B」は「ボアズ(Boaz)」と読み、闇を意味し、白い柱にある「J」は「ヤヒン(Jachin)」と読み、光を意味する。それぞれエルサレム神殿にあったとされる同名の柱に由来するイメージである。また、トーラの書がベールで半分隠れているのは「宇宙の真理というものは、人間には容易に理解できない」事を意味する。
- 正位置の意味
- 知性、平常心、洞察力、独身女性。
- 逆位置の意味
- 激情、無神経、我が儘、ヒステリー。