教皇 (タロット)
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教皇(きょうこう、The Hierophant)は、タロットの大アルカナに属するカードの1枚。カード番号は「5」。法王(ほうおう)・司祭長(しさいちょう)と呼ばれることもある。
[編集] 各国語の呼称
[編集] カードの概要
アーサー・エドワード・ウェイトのタロット図解における解説では「信条・社会性・恵みと有徳」を意味するとされ、西洋占星術上では「金牛宮」を意味する。
- 絵の意味
- 描かれている人物は、その名が示す通りローマ教皇がモチーフとされている。教皇が人々を祝福し、罪を赦(ゆる)す場面は「慈悲」の象徴とされる。伝統的に女教皇と同様の構図で二本の柱が描かれるが、教皇の柱はシンメトリカルである。
- また、絵の構図は悪魔と対になっており、悪魔のカードでは教皇が悪魔となり、下の二人が前向きで描かれている。
- 正位置の意味
- 慈悲、連帯・協調性、法令・規律の遵守。
- 逆位置の意味
- 守旧性(アンシャン・レジーム)、束縛、躊躇、お節介。