宗谷岬
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「日本最北端の地」と記された石碑が建てられており、この石碑を目指してやってくる観光客は数多い。現在、北方領土を除く日本の最北端は、日本政府の実効支配の及ぶ領土としては、実際にはこの宗谷岬の西北西に位置する弁天島という岩礁になる。
作詞・吉田弘、作曲・船村徹による「宗谷岬」という曲で、この地が歌われている。1976年に「みんなのうた」(番組内ではダ・カーポが歌った)で取り上げられ、広く知られるようになった。
また2004年10月には宗谷岬周辺の丘陵地帯、通称「宗谷丘陵」が北海道遺産に選定された。肉眼で確認できる周氷河地形というのは、全国的に見ても珍しいと言う事である。この地形を利用した牧場があり、のんびりと放牧されている牛達を見ながらの丘陵地帯を通る道は、稚内から宗谷岬を目指す観光ルートの一部として定着している。
岬の東端にある宗谷漁港はタコの水揚げ量が全国第2位であり、また地理上の特徴として付近には様々な日本最北端が存在する。 「岬」とは称するものの、単に海岸線がカーブしているだけであり、尖った地形ではない。
[編集] 主な見所
樺太の西能登呂岬にわずか43kmと近いこともあり、晴れた日にはよく見える。
- 日本最北端の地の碑
- 日本最北端の地に建つ、北緯45度31分22秒を表す、高さ4.53メートルの碑。1988年まではもう少し南にあったが、駐車場建設のために海岸を埋め立てたために移設された。
- 祈りの塔
- 1983年9月1日に発生した大韓航空機撃墜事件の慰霊塔。事件2周忌の日に落成した。岬の裏の丘の上に建つ。塔の先端は事件の起きた樺太沖の海馬島を指している。
- 間宮林蔵像
- 以前はもっと稚内寄りの「間宮林蔵渡樺の地」にあったが、現最北端の碑ができたときに移設された。
- 日本最北端の施設
- 岬のすぐ東にある大岬集落に集中して存在している。
[編集] アクセス
往復割引あり