山本明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
山本 明(やまもと あきら)は、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』に登場する、架空の人物。ヤマト艦載機隊(通称ブラックタイガーチーム)所属のパイロット。(声:野村信次(パート1第4話)、曽我部和行(現:曽我部和恭))
ヤマトが月軌道においてワープテストの準備中に、冥王星前線基地より襲来したガミラス高速空母より発進した艦載機の迎撃にブラックタイガーに乗って出撃、交戦中に被弾する。ワープテスト開始時刻が迫る中、自らの帰還よりテスト決行を優先するよう進言するが、古代の着艦指揮のおかげでぎりぎりのところで間に合う。
第2作の『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』およびそのテレビ・リメーク版の『宇宙戦艦ヤマト2』では、加藤三郎同様に月面基地から多くの仲間とヤマトに合流。しかし、ガトランティスとの戦いで、要塞都市突入の際、対空砲火から古代のコスモタイガーII(宇宙戦艦ヤマト2ではコスモゼロ)をかばって被弾、敬礼を残して愛機とともに都市下部に激突し散った。
しかしゲーム版の歴史では、激突直前に機体から脱出し、かろうじて生還。 その後、加藤の後をついでコスモタイガー隊の二代目隊長となる。
なお、「明」とのファースト・ネームが設定されたのは第2作以降であり、パート1では「山本」との苗字のみの設定であった。これは、当初は第1作第4話限りのエピソード・キャラクターでしかなかった彼が、片目を隠した長髪の髪型と、そのスマートなキャラクター設定から図らずも女性ファンの人気を呼んだためで、これを受けてファースト・ネームの設定と共に、第2作での活躍の場を与えられたものである。 また、1作目では、隊長の加藤三郎を除くブラックタイガー隊員は、古代や南部のような砲術班と同じ白地に赤矢印の制服を着ており(1作目では古代の下で働く人員は全員「戦闘班」という括りで、砲術部門と艦載機部門の班員の明確な区別がされていなかったようである)、山本もそのデザインの制服であったが、2作目以降、コスモタイガー隊員が全員黒地に黄矢印の制服に変わってからは、彼もまた加藤と同じデザインの服に変更され、キャストも曽我部氏に固定されたこともあって、クールな印象が増した。