コスモタイガーII
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コスモタイガーII( - ツー)は、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』シリーズに登場する、架空の戦闘機の名称である。『さらば宇宙戦艦ヤマト』『宇宙戦艦ヤマト2』から『宇宙戦艦ヤマト 完結編』まで登場した。以下は劇中設定。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 概要
コスモタイガーIIはブラックタイガーに続く、地球防衛軍の主力宇宙戦闘攻撃機である。
機体外観の分類としては無尾翼デルタに属し、水平尾翼が無いのが特徴である。全長に対し全幅がかなり小さく、また2つのデルタ状垂直尾翼も極めて背が低い。主翼は内翼と外翼で構成され、極めて小型、小面積である。外翼には下反角がついている。
搭載エンジンは大気圏内外で両用可能。また本機はノンオプションのままで単体での月重力圏からの離脱が可能なほどの高推力を誇る。
ハードポイントは翼下に2箇所、胴体部中央に1箇所と胴体部両端に2箇所の計5箇所である。後期型では胴体部両端のハードポイントにつけられたパイロンには1つにつき対艦ミサイルを2発ずつ搭載することも可能である。これにより最大計7発の大型対艦・対地ミサイルを搭載可能である。ただ通常はセンターパイロンには増槽を装備することが多いようである(但し劇中では増槽とミサイルの描き分けをしているとは言い難い)。
[編集] バリエーション
最も多く登場する単座型のほか、三座型、および三座型を元にした「雷撃機型」が存在する。
三座型は機首に2名、胴体背面に装備された回転銃座に1名が搭乗する。またその他の特徴として機首アンテナが単座型の1本に対し2本である。白色彗星帝国との最終決戦では真田志郎、斎藤始らも三座型に同乗して都市帝国に突入、また古代進と加藤三郎(『2』では真田も)は三座型で都市帝国を脱出したが、加藤は機上で戦死している。『ヤマトよ永遠に』でも一応出番はあったが、有人機基地で破壊されただけで活躍シーンは無い。
雷撃機型はCT-II改 雷撃機(コスモタイガーII改雷撃機)と呼ばれ、機首が短く、胴体部両端のハードポイントに大型の宇宙魚雷を各1本、計2本懸吊する。さらに翼下には対艦ミサイル(増槽型ミサイルではないタイプ)を計2発装備できる。『ヤマト2』劇中では機体は赤色系で塗装されており、主力戦艦改造の「主力空母」の艦載機として活躍した。
『ヤマトよ永遠に』では古代進はコスモ・ゼロではなく、識別の為垂直尾翼を赤く塗装し、ミサイル装備を変更した新しいコスモタイガーIIに搭乗しているが、設定画には「‘新コスモゼロ 古代機’」と記載されている。この名称にはさすがに無理があるとわかっていたようで、劇中でそう呼ばれることは無かった。また、従来の単座型機と描き分けもできていない。その後、この機体は新コスモタイガーに名称変更されている。
『完結編』では新コスモタイガーのみが登場。機体上面を濃緑色、下面を明灰白色とする、いわゆる旧日本海軍機色で塗装していた。
[編集] 諸元
[編集] 単座型諸元
- 全長17.4m 全幅8.2m 全高3.2m 総重量18.5t 乗員数1名
- 固定武装
- 30mmパルスレーザー機関砲×8門(機首)
- 12.7mm実体弾機関銃×10門(翼内)
[編集] 三座型諸元
- 全長17.4m 全幅8.2m 全高3.2m 乗員数3名
- 固定武装
- 30mmパルスレーザー機関砲×6門(機首)
- 12.7mm実体弾機関銃×6門(翼内)
- 20mm連装パルスレーザー旋回機関砲×1基(胴体背部)