後藤和智
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後藤和智(ごとうかずとも、男性、1984年-)は、日本の評論家、学生。東北大学工学部建築学科在学。岩手県釜石市生まれ。
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[編集] 来歴
生後11ヶ月及び小学6年から中学校卒業までを福島県いわき市で育ち、生後11ヶ月から小学5年生までを宮城県仙台市で育つ。なお、高校卒業後も宮城県在住。小学校は福島県いわき市立中央台北小学校。中学校は福島県いわき市立中央台北中学校。高校は宮城県立仙台第二高等学校。
2004年11月(ちなみに、当時の後藤は大学2年生)から自身のブログ「後藤和智事務所-若者報道と社会-」(現在は、「新・後藤和智事務所~若者報道から見た日本~」に改称。又、このブログとは別に「後藤和智の若者報道用語集」も運営している。)を開設し、巷間に流布する安易な若者批判言説、後藤の言葉を借りれば俗流若者論の検証を行っている。
後藤が2006年1月に教育社会学者の本田由紀(東京大学社会科学研究所助教授)と内藤朝雄(明治大学教授)ら三名と上梓した『「ニート」って言うな!』(光文社新書)はまさに後藤の現在に至るまでの俗流若者論批判の集大成とも言える。
[編集] 言論の傾向と評価
主に、本人が「俗流若者論」とみなした言説に批判を加える。
本人のブログにおいても様々な批判が繰り広げられている。
論理的ではない、もしくは根拠があいまいな「俗流若者論」を豊富に収集し、かつ実名を出して指摘する姿勢は、「ニートって言うな!」を供に執筆した本田由紀や内藤朝雄のほかに、社会学者の宮台真司や評論家の宮崎哲弥(サイゾー2006年5月号に拠る)も高く評価をしている。
ただし、一方ではインターネットスラング(例:「どう見ても○○です。本当に有難うございました」)を多用するのは問題であるという指摘や、批判の根拠が曖昧な部分が見受けられるという指摘も存在する。
[編集] その他
- 高校在籍時代から俗流若者論に対する研究を行っており、宮城県の地方紙である河北新報や朝日新聞社の月刊論壇誌「論座」の読者投稿欄へ積極的に投稿していた。
- 高校時代は物理部に在籍していた。
- 宮城県仙台市の成人式実行委員会に所属。なお、平成18年度に限っては副委員長を勤めた。
- テレビ出演の経験もある。TBS系列の人気番組「学校へ行こう!」のコーナーである「未成年の主張」に出演した。他にも、宮城県仙台市の成人式実行委員会の一員として宮城県内のテレビ番組にも出演した。
- 後藤も執筆を担当した『「ニート」って言うな!』(光文社新書)は朝日新聞の書評で評論家の宮崎哲弥に絶賛された。後に、同書の執筆者の一人である内藤朝雄(明治大学教授)と共に月刊誌の「サイゾー」(インフォバーン)のM2対談(社会学者の宮台真司と評論家の宮崎哲弥の対談企画)にも登場した。
- 朝日新聞社の月刊論壇誌「論座」の2006年8月号の書評欄上で同書評の企画である「本から時代を読む」というコーナーで「『俗流若者論』と対峙する」を執筆した。
- 自身もブログで公言しているように熱心な声優ファンである。
- オンライン書店大手のbk1で書評を精力的に執筆している。
[編集] 著書
- 「ニート」って言うな!(共著)光文社(光文社新書) (2006)
- バックラッシュ!-なぜジェンダーフリーは叩かれたのか? -(共著)双風舎(2006)