本田由紀
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本田 由紀(ほんだ ゆき、女性、1964年 - )は日本の社会学者。専門は教育社会学。徳島県出身。
東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。日本労働研究機構研究員、東京大学大学院情報学環助教授、東京大学社会科学研究所助教授を経て東京大学大学院教育学研究科准教授。 内藤朝雄・後藤和智との共著『「ニート」って言うな!』では「ニート」という概念の不正確さ・曖昧さを指摘し大きな反響を呼ぶ。また、同書の中で本田はニート問題の先駆けとなった玄田有史のニート観を批判した。
ニート問題だけではなく、学校での教育とりわけ専門高校(旧称・職業高校)と労働や就業の問題への検討を行っている。この問題については、本田の東京大学の博士論文に加筆・訂正した著書『若者と仕事「学校経由の就職」を超えて』(東京大学出版会、2005年)にも言及が見られる。なお、同書は読売新聞の書評や一面コラムの編集手帳でも紹介された。
目次 |
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『若者と仕事――「学校経由の就職」を超えて』(東京大学出版会、2005年)
- 『多元化する「能力」と日本社会――ハイパー・メリトクラシー化のなかで』(NTT出版、2005年) - 第6回大佛次郎論壇賞奨励賞
[編集] 共著
[編集] 編著
- 『女性の就業と親子関係――母親たちの階層戦略』(勁草書房, 2004年)