忍者マン一平
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『忍者マン一平』(にんじゃマンいっぺい)は、河合一慶の作による忍者ギャグ漫画、およびそれを原作としたテレビアニメ。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
日本のとある地方の田舎にある、忍者達の村・トキオ村。柳生一平は、この村に住む明るく元気な少年忍者だ。 村内の忍者小学校の4年生である一平は、普段は級友の伊賀山やアゲハ達と楽しい学校生活を送っているが、 トキオ村とライバル関係にあるテクノ村の「メカ小学校」の生徒達と対決したりする事もしばしばである。
[編集] 登場人物とキャスト
- 柳生一平(やぎゅう いっぺい、声:井上瑶)
- 主人公。新陰流より派生した剣術、柳生流の一部として発展した柳生流忍法の使い手。
- 学校の成績は悪いが、忍術や体術はピカ一。熱血で優しい心根の持ち主。
- 一般的に忍者としての素養に含まれるはずの「卑怯」「卑劣」な部分を何よりも嫌い、弱った敵に攻撃を仕掛けることをやめ、逆に「俺は卑怯者じゃない!」と敵の回復を助けるような行動に出る事もある。(柳生流忍術の源流が武家の剣術である柳生新陰流に起因している事による影響の可能性がある)
- 柳生三平(やぎゅう さんぺい、声:三田ゆう子)
- 一平の弟で幼稚園児。だが、兄と違って頭と要領がよく、一平について回り忍者小学校に入り浸っている。
- 雷雲を操作し天候(主に雷)を操る術に長ける。また、口から大量の炎を吐き出す「忍法・ドント焼き」を得意とする。
- 和尚(おしょう)
- 村の古寺に住み着いている化け狸で呼称の通り同寺の住職。三平の遊び仲間。
- 徳川先生に片思いしているため、事ある毎に口説こうと迫り、その都度殴られる。しかし全く懲りていない。一方で徳川先生がピンチになると真っ先に飛び出す純情さや真剣さもきちんと持ち合わせている。
- ブッピ
- 一平が雪山で拾い上げ、ピンチを救った忍ウサギ。
- 耳を羽のように回転させて空を飛ぶ。また幾つかの忍術を会得しており、特に手足を平面にくっつけて壁や天井を上る「忍法・真空ハンド」の使い手でもある。
- 伊賀山(いがやま、声:小宮和枝)
- 一平の同級生で悪友。伊賀流の土遁の術を得意とし、モグラを手下にしている。
- オールバックにサングラスという一種のツッパリファッションがデフォルトだが、実は女装癖の持ち主で守銭奴。しかも普段のファッションのままで女装を行うものだからタチが悪く、一種の最悪な変態キャラとして存在感を醸し出す。なお、このヘンタイコスプレは遺伝によるもの。
- トラブルに関しては大きく出るが、すぐさま返り討ちにあい、泣かされるという作内きってのフヌケツッパリキャラでもある。
- アゲハ(声:鶴ひろみ)
- 一平のクラスのアイドル。一平自身にとっても憧れの存在。ウォークマンにローラースケートという活動的美少女。名前の通り蝶を従え、それに即した木遁の術系統の忍法を使う。
- 美少女であるが故に心優しいと思われがちだが、実際はそうでもなく、あくまでも「普通」レベルの優しさの持ち主であり、容姿を要因としたクラスのアイドル的存在であるが故にソレが際立っているだけ。実は注目を浴びることが好きな目立ちたがり屋な一面も持ち合わせている。
- その美少女度は近隣の村にも響いており、隣村のメカ小の面々にとっても憧れの存在である。
- あけび(声:植竹真子)
- 一平のクラスの女の子。風系の忍術を得意とし、ソレを基礎とした木遁の術を行使する。
- 自分を美人と思い込んでいる自意識過剰な少女。実際の容姿は普通よりも劣る程度。また自分を美少女と勘違いしているが故にアゲハに激しいライバル心を燃やしている。
- 自業自得のトラブルで「魔法のブス薬」を飲んでしまい仏滅的容姿と化した所を一平に救われる。それ以来、一平に惚れ込んで迫っているが、一平自身にとってはとても迷惑な存在と映っている。
- 風摩(ふうま、声:鈴木三枝)
- 一平のクラスの学級委員長。マジメ少年だが、ついつい一平たちにノせられて遊んでしまうこともある。
- 根来(ねごろ)
- 一平の同級生。根来流忍術における火遁の術を得意とする。一方で高圧の小便を四方八方に飛ばして攻撃とする「忍法・ジェットションベン」の使い手でもあり、伊賀山と並んでクラスきってのお下劣不潔キャラの位置にいる。
- 霧隠(きりがくれ)
- 他の土地から流れてやってきた一平最大のライバル。
- 霧を始めとする大気中の水分を操作する高度な水遁の術を得意とする。
- 柳生流最大の大気操作忍術である「忍法 エアー・クラッシュ」を破るために一平に挑戦するも返り討ちに遭い、以降事ある毎に一平と忍術合戦を繰り広げ、一方で共闘も行うまさしくライバルたる少年。
- 徳川先生(とくがわせんせい、声:吉田理保子)
- 忍者小の教師で一平たちの担任。一癖も二癖もある生徒たちに悩まされる。しかし一方で持ち前のバイタリティーと忍術の腕を駆使して生徒たちをまとめている。
- 校長先生(こうちょうせんせい)
- 忍者小の校長。子どもたちを思い様々な企みを巡らしてイベントを仕掛けるタヌキ親父。とはいえ和尚のように実際にタヌキであるわけではない。
- 子どもたちのためにサンタクロースに扮したり、宿題をさせるために正義の味方に扮してみたり、新たな忍術を授けるために危険な場所へあえて合宿に行ったりと、彼の企みには一種はた迷惑では在るものの紛れもない愛がある。
[編集] テレビアニメ
前年(1981年)より放送が始まった『忍者ハットリくん』(放送局:テレビ朝日系列)のヒットにより「忍者アニメブーム」が巻き起こり始めた時期に、東京ムービー新社の制作によるテレビアニメが日本テレビ系列で1982年10月4日より毎週月曜日19時00分~19時30分の枠にて放送されたが、低視聴率に喘ぎわずか13回で終了した。
[編集] アニメスタッフ
- 原作:河合一慶(双葉社刊、『月刊100てんコミック』掲載)
- プロデューサー:武井英彦(日本テレビ)、向坪利次(東京ムービー新社)
- 制作担当:早乙女弘
- 脚本:高屋敷英夫、金春智子、浦沢義雄、金子裕、桜井正明、吉田義昭
- チーフディレクター:高屋敷英夫
- 演出:高屋敷英夫、小和田良博、はしもとなおと、康村正一、橋本三郎、五月女有作、望月智充
- 作画監督・キャラクター設定:高畑順三郎
- 美術設定:曽我元
- 美術監督:龍池昇
- 撮影監督:長谷川肇、小林健一
- 音楽:三枝成章
- 録音演出:小山悟
- 製作:東京ムービー新社
[編集] 主題歌
- OP:『あつまれ!ゆかいな忍者たち』
- ED:『はいや~!一平 Go&Go』
(歌:松岡洋子/作詞:篠塚満由美(OP・ED)、東京ムービー新社企画部(OP)/作曲:和泉常寛/編曲:三枝成章)
[編集] サブタイトルリスト
- 第1回「目ン玉忍者 参上!」(放送:1982年10月4日)
- 第2回「美人になりたいあけびちゃん」(同:1982年10月11日)
- 第3回「ちょっと古いぜ 亀の丞」(同:1982年10月18日)
- 第4回「アルバイトや~い」(同:1982年10月25日)
- 第5回「恐怖のジャンケンぶるどっぐ」(同:1982年11月1日)
- 第6回「やったぜ!忍法スカイホーク」(同:1982年11月8日)
- 第7回「アゲハちゃんのバースデイ」(同:1982年11月15日)
- 第8回「さかさま忍者がやってきた」(同:1982年11月22日)
- 第9回「謎のおネショ菌」(同:1982年11月29日)
- 第10回「アゲハちゃん 危機一髪」(同:1982年12月6日)
- 第11回「雪山特訓は楽しいぜ」(同:1982年12月13日)
- 第12回「サンタクロースをやっつけろ!」(同:1982年12月20日)
- 第13回「オバケ・オバケで年越しだ」(同:1982年12月27日)
日本テレビ系 月曜19:00枠 | ||
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ゲームセンターあらし | キャプテン |
[編集] 備考
漫画『忍者マン一平』を連載していた双葉社の『100てんコミック』は、 アニメ版『一平』が全13回で打ち切りとなった次の年、1983年に休刊している。
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