愚地独歩
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愚地独歩(おろちどっぽ)は板垣恵介の漫画作品『グラップラー刃牙』シリーズに登場する架空の人物である。
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[編集] プロフィール
- ファイトスタイル:神心会空手
- 身長:178cm
- 体重:110kg
[編集] 概要
世界最大の勢力を誇る空手団体・神心会の総帥。「武神」「人食いオロチ」「虎殺し」など数々の異名を持つ。かつて地下闘技場の闘士として戦い、1対1で虎を倒した事がある。空手家に限らず多くの格闘家から尊敬を集める。
性格は意外にお茶目。愛妻家で妻の夏恵の前では度々強がりを言う。養子に愚地克巳、弟子に加藤清澄、末堂厚らがいる。
[編集] モデル
立場や経歴は極真会館総裁大山倍達、空手家としては拳道会総師中村日出夫がモデルであるが、作中で彼とは別に大山倍達が存在することが明らかにされた。名前は国木田独歩から。
[編集] ファイトスタイル
己の肉体のみを武器とする文字通りの「空手」の美学を無骨なまでに貫く。
[編集] 攻撃
- 菩薩の拳
- 最大トーナメント編、準々決勝の渋川剛気戦の直前に完成した技。人が生まれた時の形である菩薩の手の形で拳を作り、一撃を見舞う技。殺気が全くないため、護身の達人である渋川をもってしても返せない必殺の一撃。
- 六波返し
- 指で相手の頭頂部を強打し、頭蓋骨の縫合をはずす技。
- 虎口拳
- 親指と人差し指の間で相手の眉間を突き、一時的に視力を奪う技。
- 風摩殺
- 頬に掌打を浴びせ、相手の顎関節を外す。
[編集] 防御
- コツカケ
- 琉球唐手に古くから伝わる技。腹筋を操作して金的を体内へと収納する。
- 散眼
- 左右の眼を別々に動かす事によって視界を広げ、相手の攻撃に備える。
- 廻し受け
- 両手を回転させ、あらゆる攻撃を防御し無効化する。
- 三戦(サンチン)
- 呼吸をコントロールし、あらゆる攻撃に耐える防御の構え。
[編集] 作中での活躍
[編集] 地下闘技場編
かつて範馬勇次郎により手痛い敗北を喫し、地下闘技場にて雪辱を狙うがまたも及ばず右目を奪われ、心臓も停止。その後、鎬紅葉によって蘇生される。
[編集] 最大トーナメント編
1回戦ではリチャード・フィルスと対戦。普段着で試合に臨み、西部劇ばりの殴り合いを制す。2回戦では勇次郎推薦の天内悠と対戦。天内の空中技に苦戦するが一進一退の攻防を見せる。最後は勇次郎の乱入という不本意な決着に終わるが、「目突きが有効」という主催者判断で準々決勝に進出。「菩薩の拳」を武器に渋川剛気と達人対決を繰り広げるが、最後は僅かな経験の差で渋川に敗れる。
[編集] 『バキ』
渋川戦での敗北から自らを神心会から破門にし、行方不明となる。しかし徳川光成の要請を受けて範馬刃牙、花山薫、渋川剛気、列海王と共に地下闘技場の代表の一人として死刑囚との戦いに参加。ドリアンと対戦するが、隠し持ったアラミド繊維によって左手を切断される。しかしその左手でそのままドリアンに突きを浴びせる気骨を見せた。その後、名医・梅澤の手によって左手は接合。空手の精神を捨てた克巳、加藤の前でドリアンのアラミド繊維を手刀で斬り落とし、空手の真髄を教える。
加藤がドリアンに半殺しにされると、克己たちと共に神心会総出でドリアンに復讐をしかけ、催眠術はじめあらゆる攻撃を打ち砕き、最後は加藤に決着をつけさせた。しかしその後家に強襲してきたドリアンに顔面を爆破され、さらに顔面が傷だらけとなる。その後神心会を爆破したドイルに遭遇すると、挑発した上で瞬殺した。
アライ編では渋川を破ったアライJr.と対戦。反応の出来ないほどのハイスピードパンチや回し受けをかわすほどの強力なスウェイバックで翻弄され、脳を揺らされて敗北。しかしその後ジャック、渋川に敗れたアライに再び勝負を挑み、ベアナックル式の防御法で拳を砕き、完全に粉砕したところで背を向け去った。その後のアライ刃牙戦ではアライ勝利を予言するが、大外れ。刃牙に勝負を挑もうとするが、さらりとかわされてしまう。
[編集] 関連項目
- バキシリーズの登場人物
- 範馬刃牙
- 範馬勇次郎
- 愚地克巳