バキシリーズの登場人物
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バキシリーズの登場人物では漫画『グラップラー刃牙』『バキ』『範馬刃牙』『バキ外伝-疵面（スカーフェイス）-』に登場する人物について説明する。
- キャラクター名 / 使用する格闘技・流派（無記載の場合は不明、あるいは戦闘を行わないキャラクター）
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 主人公
- 範馬刃牙（はんま ばき） / トータル・ファイティング （声：菊池正美、[OVA]山口勝平）
- 主人公。地下闘技場のチャンピオンとして君臨する高校生。父・勇次郎の打倒を目指している。詳細はリンク先を参照。
- 範馬勇次郎（はんま ゆうじろう） / 地上最強の生物 （声：乃村健次）
- 刃牙の父にして地上最強の生物。「オーガ」の異名を持つ。詳細はリンク先を参照。
[編集] グラップラー刃牙
[編集] 地下闘技場編
- 徳川光成（とくがわ みつなり） （声：楠見尚己、[OVA]龍田直樹）
- 地下闘技場トーナメントの主催者。世界中の格闘技者の情報量はもちろん、金の方も世界トップクラスを誇る日本最後の大物。300年前後楽園に闘技場を開設した徳川光圀の子孫であり、徳川家十三代目当主である。キャラクターの原型は板垣のデビュー作である『メイキャッパー』に登場した新栄食品株式会社の社長。愚地独歩やマホメド・アライの大ファン。
- そもそも地下闘技場とは、戦国時代終結に伴って戦いと言う自己表現を失った武芸者のために、徳川家光が腹心徳川頼房の子徳川光圀に命じ、後楽園に造らせた闘技場の後継で、光成が建設費協力を条件に増築したものである。（日経連をはじめとした一大権力が噛んでいるらしい）その充実のため、武芸者をスカウトしにあの有名な旅を行った。しかし文明開化の影響で明治二十二年決闘罪が制定。しかし光成の父光信は治安維持を理由に法を黙認させる。それが原因で暗殺されかかったこともあるという。
- 因みに、最大トーナメントにて光成は麻酔銃と猛獣用の罠を用いて勇次郎を捕縛しているが、作中（武器や複数の人員を動員した場合を含め）勇次郎に勝利した唯一の人物といえない事もない。
- 愚地独歩（おろち どっぽ） / 神心会空手 （声：麦人、[OVA]飯塚昭三）
- 神心空手総帥。「武神」「人喰いオロチ」など数々の異名を持つ。詳細はリンク先を参照。
- 愚地夏恵 （おろち なつえ） （声：水原リン）
- 独歩の妻。長年を独歩と暮らし、戦いの前には火打石をかけてやる。50代になっている今もなお独歩とはアツアツだが、とうとう子供はできなかった（克巳は養子である）。「私のスーパー独歩ちゃん」と彼を信頼しているが、一方で傷つく彼を心配する。ドリアンの襲撃を受けたが、その後の独歩の態度から察するに、一応は無事なようである。
- 加藤清澄（かとう きよすみ） / 神心会空手 （声：室園丈裕、[OVA]田中和実）
- 「神心会のデンジャラス・ライオン」の異名を持つ。型やルールに捕われた空手に嫌気がさして神心会から脱会し、裏社会で戦いを続け、「チャカ（拳銃）とポントウ（日本刀）で磨かれた喧嘩空手」を体得し、その実践的な空手が評価されたのか、愚地の誘いで地下闘技場選手となる。同期の末堂を倒した闘技場チャンピオンの刃牙に対抗心を抱く。トーナメントでは夜叉猿Jr.に敗北。死刑囚編では克己に黒格闘を伝授。その後ドリアンを追って戦うもサンドバック詰めにされる。最後は意識のないまま遊園地まで運ばれ、ドリアンに襲い掛かる。その執念にドリアンは敗北を認める。
- 独歩への尊敬心は篤く、一番の師匠思いを自称した。
- モデルは空手家の加藤清尚。
- 末堂厚（すえどう あつし） / 神心会空手 （声：永野善一、[OVA]戸谷公次）
- フルコンタクト系空手全国一を争う「リアルファイトトーナメント空手道選手権大会」（会場は日本武道館）にて三連覇を達成していた全日本王者。トーナメントに参戦した刃牙に決勝戦で対戦し、テンプレートの装着、顔面殴打まで解禁したラフファイトで闘うも、敗れる。勇次郎と独歩の立ち会いでは、窮地に立たされた独歩を見て勇次郎に殴りかかるが、一撃で倒された。死刑囚編ではドリアンに遊園地での戦いを挑むも、ジェットコースターから突き落とされる。生死不明。
- 戦いの時は激情しているのがほとんどだが、本当に強いのは冷静な状態に返った時であり、怒りが頂点に達するとこの状態になる。3分でレスラーを「2度とステーキが食えない」状態まで追い込んだ。
- 身長205cm体重130㎏。ベンチプレス記録270㎏。100mダッシュ裸足で11秒を切る。
- モデルは空手家の八巻健志と作者が発言している。
- 鎬昂昇（しのぎ こうしょう） / 鎬流空手 （声：中田和宏、[OVA]塩沢兼人）
- 空手家。別名「紐切り昂昇」。指などの先端を鍛え上げることによって手刀足刀を斬撃技に昇華させる。この斬撃技によって神経を断絶させる「紐切り」の技を持つ。ちなみに紐切りの際は首に攻撃して視神経を切断することが多いが首に視神経は通っていないことから、首にある顔に連動している腱や神経を複数本切断することで、視力を奪うものと思われる。サン・フェルミン祭にて、戦う相手に渇望していた鎬は徳川にスカウトされ、地下闘技場選手に。紐切りの際指を神経にかける際に一瞬だけ貫手の動作が止まるという弱点を付かれ、刃牙に敗れる。最大トーナメント編に再登場。紐切りの神経切断のタイムラグを無くし、技術を進化させ、さらに新たな必殺技、古流殺法「眼底砕き」を体得、大会に挑んだ。
- 兄の紅葉にコンプレックスを抱いていたが、トーナメントでは紅葉を意地と根性で追い詰め、克服を果たす。その後の渋川戦では経験の差を見せ付けられて敗退するものの、続く死刑囚編では、精神的にも充実し、更にバスケットボールや空中に浮かぶ紙片をも切断する程の斬撃技を身に付け、神心会特別講師として招かれるまでとなる。実力の向上に自信をつけた昂昇は、「今のわたしなら烈海王にだって勝てる」と自負し（この時ネットでは疑問視する声が多かった）、最凶死刑囚の一人、ドイルを襲撃する。ドイルを実力で終始圧倒するものの、「試合」や「クリーンファイト」などといったものから外れたドイルの戦術に対する覚悟が足らず、敗れ去った。
- 鎬紅葉（しのぎ くれは） / 医学・アスリート （声：宮本充）
- 医者兼格闘家。別名「スーパー・ドクター」。端正な顔立ちに似合わぬ屈強な体格を持っており、「筋肉の要塞」と呼ばれるほど極限まで鍛え上げられた肉体に、へヴィ級ボクサーの瞬発性、スプリンターの機動性、アマチュアレスラーの柔軟性、マラソンランナーの持久性の全てを備えた究極の身体能力、「超肉体」を持つ。日本中の医者にその名が知られている医学界の権威で、地下闘技場のドクターも彼を知っていた。鎬昴昇の実兄だが、紅葉本人は少々ブラコン気味である。
- 当初は人の痛みを何とも思わない冷酷な医者であり、膨大な数の犠牲者を伴う不正な治療によって得た人体の知識によって、転移しかけた癌を数十秒で手術する技術を得、そこから格闘に応用させ、人体を正確に見極めた一撃を繰り出す。また、天才医師である紅葉ならではの技として相手の体内にある水分を振動させ、身体に内部からダメージを与える技「打震」という必殺技も持つ。そのトリッキーな攻撃は刃牙を苦しめ、勇次郎をも唸らせたが、刃牙の剛体術によって敗北。胃を破られ地獄の苦しみをみる。その姿に刃牙を応援に来た紅葉の被害者達は怖気づくが、その中の少女康子は紅葉の、被害者の実験から身に着けた技術で何十倍が助かっているという言葉を受け取り、「今度は、自分たちを役立ててほしい」という言葉により紅葉は改心する。
- 最大トーナメントでは弟の昂昇を他人に傷つけられたくなく、徳川に頼み兄弟対決を行った。しかし「兄を乗り越える」という弟の執念は彼の技を全て受けきらせ、その執念の前に「偉大な弟よ」と強く抱きしめ、敗北を認めた。勇次郎の乱入のときでは、地下闘技場編で勇次郎に握力勝ちした経験から「そそられていた」と勇次郎からアプローチをかけられるも、途中から入ってきた味方に助けられる。
- 現在は一線から退き、怪我をした格闘家を治療するためにしばしば登場する。 ジャック・ハンマーに骨延長を施した。
- 本部以蔵（もとべ いぞう） / 本部流柔術 （声：小室正幸）
- 柔術家。地上最解説。どこの流派にも属さず独自に超実践柔術を追求し続ける人物。かつて勇次郎と立ち合い、敗れたことから、打倒勇次郎を目指して様々な格闘技と対戦。本部流実戦柔術を開発する。再び勇次郎と闘うも、軽くあしらわれ、更に高弟・花田はマウント斗羽に重傷を負わされる。その後持ち前の知識を活かし、他の格闘家同士の対戦で繰り出される多くの必殺技や奥義の数々を補足説明し始めるようになり、格闘漫画などでは定番の解説役の位置につくようになる。最大トーナメント編では格闘家として舞台に立つものの、力士の金竜山を相手に小指をとるという無謀（まわしをとった状況で投げを行うため、五指が相当に強靭）により敗れ、一回戦にて姿を消す。
- ところが死刑囚編において、最凶死刑囚最後の一人・柳龍光と相対し、武器や環境を駆使し圧倒的な強さで粉砕するという事態が発生。その話の掲載時、連載雑誌の目次の作者コメント欄に「本部が強くて何が悪い」との作者によるコメントが寄せられ、実践派格闘家としての能力が再評価された。モデルは骨法の堀辺正史。
- マウント斗羽（マウント とば） / プロレス （声：島香裕）
- 本名は斗羽正平。モデルはジャイアント馬場。30年間に渡って第一線で王道プロレスを行い続けている日本プロレス界の象徴。全身の筋肉に血液を流入させ驚異的なパンプアップを図る事ができ、範馬勇次郎でも「絶命させるのに10秒かかる」といわれ、「烈海王でも1分かかる」程の強さを誇る隠れた実力派。地下闘技場編ではプロレスの強さを証明するために花田を路上で倒して出場。最大トーナメント編では唯一の「まともな」リザーバー（補欠選手）として出場した。ただその重量からレスラーとしては限界ぎりぎりで、刃牙戦、烈戦の両方でそこを利用されて倒されてしまった。
- アメリカではジャイアント・デビルと呼ばれ蛮勇を奮ってきた最強プロレスラーだったが師、力剛山が極道に殺されたことによって、師の「明るく楽しいプロレス」を引き継ぐ一方「プロレスラーは喧嘩では絶対に負けてはいけない」という信念を持つ。ただ格闘士の本能として、「一度だけ全力で戦いたい」という思いがあり、それが選手としての出場を決意させた。
- ジャイアント馬場の死去・アントニオ猪木の引退を受けて発表された外伝では、トーナメント戦後、猪狩と決着をつけるために対決。最後は卍固めを受け、試合の最中に力尽きて亡くなる（結果は無効試合に終わった）。彼の死に日本中が悲しんだが、実はモンパルナスの森で、夢であった画家となり平和に暮らしている。
- キャプテン・ストライダム （声：中村秀利）
- 壮年のアメリカ軍大佐。ベトナム戦争中、勇次郎と対峙。その後、彼の友人 兼 監視役となり、勇次郎が動く度にそのフォローをし、ヘリコプターや車などの手配をしてやっている。同名の日本のロックバンド・キャプテンストライダムの元ネタとなっている。勇次郎と刃牙との決闘を監視。
- 松本梢江（まつもと こずえ） （声：小島幸子、[OVA]冬馬由美）
- 刃牙の下宿先の女主人の一人娘で、刃牙と同じ学校に通う高校生。刃牙に好意を寄せ、また刃牙も梢江を好きになって、自然と恋人同士の関係となる。最初のうちは平和主義者で大人しそうな性格だったが、刃牙を巡る様々な格闘家達との交流の中で性格が変化し、自分との恋愛よりも戦うことを優先しがちな刃牙らへの不満からか、格闘家達に暴行を加える光景がみられるようになる。
- ヤングチャンピオンで連載された外伝『バキSAGA』では、全編に亘って刃牙との濃厚なセックスを披露したほか、勇次郎をして「いい女」と言わしめるほどの女傑振りを発揮している。
- しかしアライJr.の登場で彼女の周辺は急変する。彼は現れるとすぐに彼女に執拗にアプローチを加えはじめ、これに対して刃牙は梢江に冷たい態度で答えている。さらにアライは彼女を手に入れるため、最強を手に入れるために刃牙に勝負を挑む。この行動に梢江の心は本人の気づかないところで揺らされていたらしく、敗北し涙と鼻水ででぐしゃぐしゃになったアライを抱きしめるに至る（恋心からと言うよりは彼に対する同情から来るものの方が大きかったと思われるが、バキに愛想を尽かしたとの見方もある）。
- 展開の都合上、第三部現在は刃牙の周辺には現れていない。
- 松本絹代（まつもと きぬよ） （声：日野由利加、[OVA]高木早苗）
- 梢江の母親。かつて地下闘技場で戦って、死んだ戦士の妻である。刃牙にかつての夫の姿を重ね合わせている。刃牙家の大家。
- 花田順一（はなだ じゅんいち） （声：清水敏孝）
- 本部流柔術免許皆伝前座プロレスラー。師匠からは「格闘技の大天才」と言われる実力派で、大勢のメインプロレスラー達を一人で倒す実力を持つ。女好き。本来ならば刃牙と闘うはずだったが、プロレスを舐めたことによりマウント斗羽にトレーニングの帰り道で制裁され、倒される。その後は本部の下で再修業を行なっているようである。最大トーナメントでは出場権をかけた加藤との試合で金的をかまされ、敗北を認める。最近はアライ編終盤で久々に登場。
- 久隅公平（くずみ こうへい） / プロレス （声：永野善一）
- 地下闘技場で力士･龍金剛（りゅうこんごう）と闘い敗北したプロレスラー。更に退場時、鎬昴昇と悶着を起こし、紐切りで視神経を切断されてしまった。最大トーナメント編では猪狩のセコンドを務めていたが、視力は完全には回復しなかったらしく、眼鏡をかけていた。モデルは長州力。
- 龍金剛（りゅうこんごう） / 相撲
- 地下闘技場で久隅公平と戦い勝利する。モデルは千代の富士。
[編集] 幼年編
- 花山薫（はなやま かおる） / 喧嘩師 （声：中田雅之）
- 藤木組系花山組組長。弱冠15歳で組長に就き、生まれ持った握力を武器に闘う喧嘩師。詳細はリンク先を参照。
- ユリー・チャコフスキー / ボクシング （声：高塚正也）
- 世界ジュニアウェルター級チャンピオン。モンゴル系ロシア人で誇り高き騎馬民族「ヂギール」の末裔。その実力はヘビー級ボクサーとも互角以上に渡り合えると言われており、ジュニアウェルター級に在籍しながら6階級制覇を目指す。幼年時代の刃牙を子ども扱いし圧倒的な実力差を見せ付ける。しかしヘビー級タイトルマッチを前に刃牙との対戦を望む花山の握撃によって腕を破壊されてしまう。復活後は成長した刃牙に逆に圧倒的な差をつけられていた。ニーナという妹が一人いる。
- モデルは元プロボクサーの勇利アルバチャコフ。一度だけコミックスのキャラクター紹介欄に「ユリー・アルバチャコフ」と爆笑の誤記をされてしまった事がある。
- 安藤玲一（あんどうれいいち）/山岳監視員 （声北川勝博）
- モデルはプロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアント。飛騨の山小屋に暮らす２メートルを越す巨人。夜叉猿と同じくらいでかい。昔勇次郎と共に薪割りをした仲であり、刃牙のことも良く知っている。熊程度なら素手で倒せる実力を持つ。夜叉岩にキャンプをはった刃牙を助けに行って、夜叉猿に右手の指4本を食いちぎられ、さらに腸をひり出される。傷口を爆薬で消毒してヘリに救助される。これが刃牙の強さへの執念をより強め、安藤が山に戻った頃には刃牙は夜叉と互角に戦うほど成長していた。また勇次郎の屠った夜叉のメスの骸骨をあずかっていた。
- 死刑囚編終盤で、柳の毒手によって瀕死の身となった刃牙の治療を行っている。しかし医学でもどうにもならなかった肉体は、自然の力を使っても手遅れであり、烈へ引き渡すこととなった。
- 夜叉猿（やしゃざる） / 野生 （声：柳沢栄治）
- 飛騨の奥山に代々住まう謎の霊長類。推定年齢150歳。ゴリラより遙かに巨大な体格を持ち、より人間に近い二本足歩行が可能。雑食性で人間もよく獲って食べていたと言われる。若い頃の範馬勇次郎をも満足させる程の戦闘力を有する。刃牙との死闘を通じて友情が芽生えるが、後に勇次郎によって屠られてしまう。過去に妻も勇次郎の手によって殺害されている。
- その正体は、平均身長が3メートル近くあったという古代の巨大類人猿ギガントピテクスの生き残りであるとする説が有力。知能も高く、先祖を祀る習慣がある。
- ガイア / 環境利用闘法 （声：遊佐浩二）
- 二重人格者。普段は気弱な衛生兵「ノムラ」の人格に隠れている。頭髪が一本もない。北海道の大雪山系の奥地で活動する自衛隊最高精鋭部隊の隊長で、傭兵時代は勇次郎に匹敵する強さといわれていた。ウガンダ内戦で処刑されかけたのをきっかけに、危険に対するカンすなわち殺気の察知能力が異常発達（この時に頭髪が全てなくなった）。自らに向けられる殺気を読み取って攻撃を予知し、高精度の回避・反撃が可能。また、植物や水など周辺にあるものを何でも武器とする環境利用闘法の達人。主な技に、植物の蔓を使った捕縄術「蔓技」、水（場所によっては砂）を超高速で叩き付ける「水弾」、常人の呼吸一日分の空気を一瞬で吐き出し爆音を生む「鼓膜破り」などがある。さらには自身のアドレナリンを自在に操作し、任意に身体能力を上げることができる。刃牙戦においては刃牙を仮死状態に追い込むも、「不自然に鍛え上げられた」刃牙の肉体が繰り出す戦闘力・野獣性に察知能力も次第に追いつかなくなり敗北。後に勇次郎に戦いを挑むも大差で敗れる。その後しばらく登場はなかったが、死刑囚編で表舞台に再び現れる。競技場の砂で姿を消す技術などでシコルスキーを圧倒、真の恐怖と敗北を味あわせた。現在は自衛隊は退役し、環境利用闘法の指導者を務めている。
- ディクソン / ブラジリアン柔術
- モデルはヒクソン・グレイシー。700戦無敗、表格闘技界最強とされるブラジルの格闘家。しかし地下闘技場で子ども扱いされ、満身創痍となってしまう。刃牙に地下闘技場の存在を教える。
- 猪狩完至（いがり かんじ） / プロレス （声：大川透）
- アントニオ猪木をモデルにしたキャラクター。リングネームは「アントニオ猪狩」。マウント斗羽と並ぶプロレス界二大巨頭の一人。実に卑怯で勝つ為ならば何でもやるが、その全てはプロレスという格闘技そのものとファンへの熱い思いからである。幼年編の終盤で初登場。最大トーナメントでは敢えて本名で出場。「大人の力」、そして「人間力」を駆使した心理戦を展開し、地力では上回る刃牙を苦しめ、敗北はしたものの、結果的に刃牙の精神的な成長を促す結果をもたらす等の活躍を見せる。が、最凶死刑囚編ではシコルスキーに外伝で見せてくれた感動を完全に台無しにした程の屈辱的な敗北を味わう。その後はシコルスキーを執拗に追跡し、彼を完全なる敗北の道へと追いやることに成功する。座右の銘は「燃える闘魂」。
[編集] 最大トーナメント編
[編集] Aブロック
- 範馬刃牙
- リンク先を参照。
- アンドレアス・リーガン（アニメ版：アルテミス・リーガン） / プロレス （声：橋本真也）
- プロレスラー。身長2m40cmと作中最大の体格を誇り、その人間離れした体格と、たった一発の攻撃で決着がついてしまうほどの強さのため、幼い頃から「絶対に本気を出してはいけない」と言われ続けて来た。最大トーナメントに出場するが、1回戦で刃牙にあっさりKOされる。しかし正面から全力を出して闘えたため満足げだった。その後烈とタクタロフの揉め事に仲裁に入るがタクタロフに腕を破壊される。モデルは大巨人アンドレ・ザ・ジャイアントを超える超巨人レスラー、エル・ヒガンテ。アニメ版では橋本真也（故人）が声優として参加している。また、橋本はアニメのアイキャッチも担当した。
- ズール / バーリトゥード （声：川村拓央）
- モデルはヒクソン・グレイシーのライバルと言われたブラジルの総合格闘家、レイ・ズール。ブラジルに移った強靭な肉体を持つ黒人奴隷の子孫で（不意打ちとは言え）刃牙に勝った数少ないキャラクター。家族がたいへん多く、ジャングルの中で獣を狩って家族を養っている働き者。オーガも仕留めた獣の数では一歩譲ると徳川はいう。シットパイカーを倒した後、刃牙戦ではゴング前の攻撃により刃牙をKO。一時勝利が決定したが、決着を認めず再び刃牙に襲い掛かり、結局三本勝負となってしまう。最後は金的蹴りのモーションを放った刃牙に降参。格闘家の決着は必ずしも試合での勝敗ではないということを見せる結果となる。
- デントラニー・シットパイカー / ムエタイ
- ズールにKO負け。モデルはK-1への参戦、UWFで安生洋二との異種格闘技戦などで知られる、チャンプア・ゲッソンリット。
- ロブ・ロビンソン / キックボクシング （声：松本大）
- キックボクシング世界統一王者。普段は陽気な兄ちゃんという感じだが、いざ試合の時には鋭い眼光と強烈なラッシュを放つ油断のならない男。最大トーナメントに出場するが、1回戦で猪狩に敗れる。勇次郎乱入時に紅葉の集めた9人の内の1人として出てきたが、勇次郎の一撃により大腿骨開放性骨折の大怪我を負った。また、最凶死刑囚編の序盤にも出てきたがここでもドイルに首を掻っ切られて惨敗した。オリバが調べていたドイルのデータ中に「ロブ・ロビンソンを殺害」ではなく「襲撃」と記されていたため死亡はしていないと思われる。3度対戦して3度とも瞬殺された稀有なファイター。
- モデルはK-1で御馴染みのピーター・アーツ
- 猪狩完至
- 幼年編を参照。
- 本部以蔵
- 地下闘技場編を参照。
- 金竜山（きんりゅうざん） / 大相撲 （声：川村拓央）
- 大相撲現役横綱。そのルールから格闘技とは見られにくい相撲を格闘技であるとの信念から、相撲の強さを見せるために参戦。初戦では、小指を取りに来た本部以蔵を、小指一本で投げ飛ばし。四股での踏みつけで勝利を収める。続く猪狩完至戦でも当初は圧倒的な体力差を見せつけるが、猪狩が足で簡易的な土俵を作り出すことにより戦況が大きく変わる。長年の修行から土俵から出ようとすると耐えてしまうクセから、猪狩の小手投げを耐え腕を破壊される。そのまま劣勢を引きずり、最後は猪狩にダブルアームスープレックスをかけられKOかと思われたが、起死回生の河津掛けを仕掛ける事で一時的に形勢逆転。そのまま猪狩の顔面を地面に叩き付けていれば勝負の行方は分からなかったが、ここで突如猪狩に対して予想外のかばい手を取り、自らの片腕と引き換えに猪狩を助ける形に。試合自体は続行可能であったが、セコンドについていた金竜山の親方（二子山親方がモデルと思われる）は、「ダブルアームスープレックスを受ける体勢とは、相撲における「五輪砕き」の形であり、（頚椎が圧迫される非常に危険な状態のため）力士にとってはその型に入られた時点で既に敗北を意味する」と説明。勝負の決着を宣言する。試合後、金竜山は髷を引きちぎり、親方と再出発を誓い、猪狩は金竜山に優勝を誓った。その後、9人掛けで勇次郎に挑むが返り討ちにされ、脊髄損傷の重傷を負う。モデルは第65代横綱貴乃花光司。
[編集] Bブロック
- セルゲイ・タクタロフ / サンボ
- サンボ全ロシアチャンピオン。日本へは自分を試しにやって来たという。半裸で氷点下25度の冷気を身体に浴びても張り付いた氷を溶かす事ができ、リーガンの腕を首狩り十字固めで破壊する実力者だが、最大トーナメント1回戦、烈海王に良い様にあしらわれ転蓮華によって首を壊され、敗北した。その後、ガーレンの控え室でボコボコにされた状態で再登場。ブリザードの中での特訓シーンがファンの間で有名。モデルはUFC、パンクラスなどに参戦し、現在は『バッドボーイズ2バッド』などに出演している、俳優であり元格闘家のオレッグ・タクタロフ。
- 烈 海王（れつ かいおう） / 中国拳法（白林寺） （声：安井邦彦）
- 本名、烈 小龍（れつ しゃおろん）。香港出身。筆舌に尽くしがたい厳しい修行・訓練を潜り抜けてきた者だけに与えられる中国武術界の偉大な称号、「海王」。その海王の中でも群を抜いて優秀な男。白林寺では「魔拳」と呼ばれており、己の拳足のみを用いて巨大な黒曜石を直径約2mものほぼ真球にしてしまうほか、200坦（約1,8t）の釣鐘を叩き壊すほどの功夫の持ち主。アニメ版オリジナルシナリオで、海王認定は怒李庵海王（死刑囚編 ドリアンの項目参照）の推薦となっている。
- 最大トーナメントでは1回戦の相手セルゲイ・タクタロフを手玉に取り、2回戦でもマウント斗羽を1分足らずで撃破。そして3回戦では「空手界の最終兵器」愚地克巳を正面から一撃で切って落とし「魔拳」の名に相応しい実力を見せ付けた。準決勝で遂に刃牙と激突、範馬の血に目覚めた刃牙の潜在能力の前に敗退した。「転蓮華」、「寸勁」、「足拳」等の多彩な素手術は言うに及ばず、武器術にも長けており、死刑囚編では愚地道場に招待されたがその場で克巳を倒したドリアンと対立、しかしほとんど戦わずに逃げられ激昂する。さらに死亡寸前の加藤を発見し遊園地にて神心会メンバーと共に対峙するもそこでドリアンが海王であることを知り、その掟のため戦闘に加わらなかった。その後独歩を爆墜した彼に対し、「敗北を知りたい」というその主義の矛盾を明らかにした上で、彼を完全に敗北させた。その後鎬昂昇を破った最凶死刑囚のドイルを相手に飛[金票]、流星、多節棍、青龍刀を使い彼を追い詰めたが、ジャックに薬を打たれて気絶した。
- 中国拳法の歴史に大きな誇りを持ち、当初は中国4000年を鼻に掛け過ぎた傲慢な性格であったが、刃牙に負けて以降は傲慢さは影を潜めた。そして闘いの後で気絶していた自分を一晩中守ってくれたドイルを神心会館に運び介抱したり、毒手に侵され瀕死の刃牙を大擂台賽に招待し、復活後も肉体の回復を手伝う等、少々ツンデレ気味の性格になる。ちなみに烈も大擂台賽には参加。孫海王を軽くあしらい、高い人間力を持つ寂海王にてこずりながらも撃破
- 名前のモデルはブルース・リー（李小龍）で、見た目のモデルはIFBBプロボディビルダーのケビン・レブロー二と思われる。
- ラベルト・ゲラン（アニメ版：ロバート･ゲラン） / プロボクシング
- 3階級制覇を果たしたボクサー。公式試合は７０勝だが、喧嘩なら２０００勝らしい。最大トーナメント一回戦で加藤と対戦するはずだったが、試合前に夜叉猿Jrに倒される。通称は「パナマの鉄拳」。モデルは「石の拳」と呼ばれた名ボクサーのロベルト・デュラン。
- 加藤清澄
- 地下闘技場編を参照。
- 花山薫
- リンク先を参照。
- 稲城文之信（いなぎ ぶんのしん） / 日本拳法 （声：川村拓央）
- 日本古来の総合格闘技、日本拳法の達人。日本刀を正拳突きで叩き折る実力を持つ。一回戦で花山薫と対戦、背骨を砕かれるがそれでも尚、花山に関節技をかけようとするが力尽きた。モデルは同じく日本拳法を代表する選手で、現在はK-1のレフェリーを務める猪狩元秀。
- ローランド・イスタス（アニメ版：ローランド･グスタフ）/ キャッチレスリング（声：柳沢栄治）
- ビル・ライレー・ジム（モデルはビリー・ライレージム）出身。関節愛好家（ジョイントフェチ）の異名を持ち、人間の関節やドアノブ、玩具のネジなどあらゆる繋がっているものを見ると素手で解体せずにはいられない奇癖を持つ。その奇癖の末にライオンに関節技を仕掛けたというエピソードがある。トーナメントでは克巳に右目を潰されて敗れた。モデルはカール・ゴッチ。名前からしてローランド・ボックも入っているか。
- 愚地克巳（おろち かつみ） / 神心会空手 （声：藤原啓治）
- 愚地独歩の養子。規格外の肉体を持ち、「空手を終わらせた男」「空手界の最終兵器」などと称される人物であり、独歩自らが神心会最強と太鼓判を押すほどの人物。幼少の頃は実父とともにサーカス団で働いていたが、その頃から当時わずか5歳でありながら象との引き合いや空中ブランコにおいて驚異的な身体能力を見せていた。そして実父がサーカス団のライオンに殺されるという事件を契機に独歩の目に留まり、独歩の元に引き取られることとなる。
- 最大トーナメント編では、勇次郎との対決に敗れた独歩が、神心会の面子を保つために克巳をトーナメントに参戦させた。当初はエリート気取りの高慢な性格で、途中、夜叉猿Jrの乱入などの一幕で刃牙と対立することもあったが、結局刃牙と直接対決することはなかった。2回戦で花山薫と対決し、辛くも勝利を収める。この試合で、エリートを気取っていた自分の慢心さを反省し、「闘うという事」の喜びを再確認した克巳は、意気揚々と烈海王との一戦に臨むものの、「空手」と「中国拳法」の保持する技術には大きな差があり、マッハ突きのカウンターを取られ一撃で倒されてしまう。
- トーナメント後は、「中国拳法に負けたなら空手の歴史に意味はねぇ」と看板を下ろした独歩に対し、「中国拳法から学んでない部分があるならこれからそれをパクリまくる!」と前向きな姿勢をみせ、神心会の長と成り代わる。そして烈海王を特別コーチに招き訓練を重ねるが、独歩を訪ねてきたドリアンに不意打ちされて首に重傷を負ってしまう。そこから「試合と本番」というものを改めて考え直した克巳は、加藤を師として黒格闘の道へと入り、ドリアンを逆にバーベキューにしてしまう。「ここで火ィつけちまったらもう空手家じゃねぇ」「そして俺は…」「空手家じゃなくていい」と言い放った。しかし全く平気だったドリアンにアラミド繊維によって切断される寸前で独歩が手刀でそれを切り裂く。この独歩の手刀により「空手」本来の力を思い知らされた克巳は改心し、四肢を刃物とする鎬昂昇を死刑囚情報と引き換えにコーチに招く。
- そこで今度は治療をしてやったドイルによって道場を爆破され、全身火傷及び第二度火傷の大怪我を負った。ここまで散々にやられてきた克巳だったが、独歩に倒されて連行されてきたドイルとの直接対決において、ひたすら彼を倒し続け、結局最後は「これ以上痛めつけることが出来ない」とドイルに勝ちを譲るが、それが逆に彼を屈服させる事となった。その後ドイルの亡命を手助けし、絆を深めている。
- 独歩のなし得なかった技術を早期に習得し、また全身の関節を同時に加速させることによって音速を超える拳「音速拳（「マッハ突き」とも言う）」も開発するなど、「実力なら父以上」と独歩には言われるが、息子はその背中を見ながら「勝てる気がしない」と考えたりする。多くの場面で父に空手の根本を教えられており、やはり独歩の域には達していないと見る向きが多い。しかしこれからの成長にも期待されるキャラでもある。
[編集] Cブロック
- 李猛虎（り もうこ） / テコンドー
- 韓国海兵隊に所属するテコンドー選手。1回戦でアイアン・マイケルと対戦し、攻撃範囲が狭いというボクシングの弱点を突き、序盤は優勢に立つが、壁をキャンバス替わりに使うというマイケルの機転によってKO負けを喫す。
- アイアン・マイケル（アニメ版：イアン・マクレガー） / プロボクシング （声：小形満）
- ボクシング世界ヘビー級王者。「ボクシングが格闘技世界一であることを証明したい」と参加。一方セコンドのサム（モデルはカス・ダマト）は「ボクシングは単なる喧嘩の技術から芸術まで昇華させた」としてそのチャンピオンに傷をつけたくないとトーナメント出場を懸念していた。二回戦で千春にサラシデスマッチにもちこまれダウンも、ジョン・L・サリバンの亡霊に励まされて復活。圧倒するも、途中でグローブをはずしたことが災いし、頭突きで拳を砕かれる。サムは即座にタオルを投げるが、マイケルはこれを拒否。正々堂々の殴り合いに突入するが、もうひとつの拳を砕かれるとサムはマイケルの将来を思い決死の覚悟で試合に乱入し、マイケルを止める。これによって勝ちを失ったマイケルにサリバンはあきれかえるも、サムの怒号（アニメではパンチ）でかき消され、二人は和解する。
- その後勇次郎の乱入を止めようとするがボクシングを挑まれあっけなく倒される。後の『範馬刃牙』では全盛期時代の彼がリアルシャドーで登場。刃牙の「蹴り」により倒される。その後さらに刃牙の入った合衆国アリゾナ州立刑務所に収監されていた。ボクサーとして表舞台に戻ることが彼の目標であり、オリバに通じる刑務所内のランキングには参加していない。しかしボクシング協会は犯罪者である彼の復帰を望んでおらず、送り込まれた刺客、唇（リップ）・歯（トゥース）・舌（タング）の三人に凄惨な私刑を受けることとなる。だがゲバルの乱入により、選手生命は取り留める。
- モデルはマイク・タイソン。ちなみに彼にも刑務所に収監された経験がある。
- 柴千春（しば ちはる） / 暴走族 （声：西村朋紘）
- 暴走族「機動爆弾巌駄無（がんだむ）」の特攻隊長（アニメでは「特攻」が省かれ、ただ「隊長」となっている）。格闘技経験は全くゼロの素人。その強さの秘密は並々ならぬ不良根性。畑中公平戦で腕を破壊されると、その腕を自ら更に破壊し、怖気づいた畑中を蹴り倒す。過去の抗争で敵のバイクに轢かれても戦い続ける（アニメ版では刃牙と同じエンドルフィンの力を思わせる描写となっている）など、その耐久力は格闘のプロをしのぐ勢いである。
- だがアイアン・マイケルとの対戦では自分で割った石膏で殴りつけ、砂で目潰しをかまし、その隙に互いの足をサラシで巻きつけるサラシデスマッチを決行。他ナイフを隠し持っていたり、反則だらけの試合をする。最後はマイケルが「ブルックリン代表の喧嘩小僧（ファイティングキッズ）」を自称したことから同じ不良同士として「きれいな喧嘩」をしようと言って、マイケルともろに殴りあい、頭突きでマイケルの両拳を粉砕。セコンドの乱入（マイケルの反則はこれ一本である。）によって反則勝ちとなった。格闘では語られることの少ない「根性」というものを見せつける事となった。
- かろうじてマイケルに勝利したがドクターにより試合続行不可能を宣告され、リザーバーのガーレンと交代する。本人は納得いかずガーレンにかかっていったが投げで天井に突き刺されてしまった。
- 強くなるために鍛錬をつむことすら女々しいとする花山薫の人間像を強く尊敬しており、格闘技を学ぶことすら女々しいと公言している。マイケル戦の前には試合を花山に贈ると述べ、試合後花山からの賛辞を受けて涙を流した。背中にキングギドラ（アニメでは三つ首の龍と苦しい説明が為されていた）の入れ墨を彫っている。
- マイケルとの殴り合いから目覚めたのか、死刑囚編ではナイフを使って喧嘩をしようとした若者を「負い目のなさが勝ちを生むんだ」と叱りつけている。その後は花山と親交を持っているようである。
- 畑中公平（はたなか こうへい） / 全日本柔道
- 1回戦で柴千春と対決。打撃対策は重ねたようであるが、千春の全く予測できない攻撃に対処できず、腕を破壊したものの敗れる。
- 三崎健吾（みさき けんご） / 少林寺拳法
- 護身のスペシャリスト。真の護身を証明するため、敢えて破門（少林寺拳法は他流試合を禁止している）となりトーナメントに参戦。1回戦でマイク・クインと対戦。相手を全く傷つける事なく関節技でギブアップ勝ちを奪い、刃牙には「綺麗な戦い」と評される。しかし2回戦ではジャックの噛み付きにより敗退。
- マイク・クイン / アメリカンプロレスリング
- 「ニューヨークの鋼鉄人」のニックネームを持つプロレスラー。ボクシングの経験もあり、ゴールデングローブにも出場している。モデルはWWF（現：WWE）で「超合金戦士」と呼ばれたアルティメット・ウォリアー。
- セルジオ・シルバ / ブラジリアン柔術 （声：斉藤瑞樹）
- 柔術ブラジル選手権無差別級を3連覇した達人。ジャック・ハンマーのパンチに倒される。その回転っぷりは有名。モデルはPRIDEやUFCに参戦したヴァリッジ・イズマイウ。
- ジャック・ハンマー / ピット・ファイティング （声：坂口候一）
- 範馬勇次郎の息子であり、刃牙の異母兄。勇次郎が16歳の時にベトナムで出会ったジェーンが、獄中で出産した子供。「ジャック・範馬」とも名乗る。“己の身体を盾として勇次郎に利用され、戦士としての生き方を全う出来なかった”母の無念を心に引き摺っており、刃牙と同じく勇次郎超えを最大の目標とする。「今日強くなれるならば明日はいらない」と公言し、限界を超えた量を投与する狂気のステロイド・パワーと戦慄の噛み砕き（バイティング）で刃牙と最大トーナメント優勝を争う。
- 1日に複数回の異常ドーピングを行い、人知を超えた戦闘能力を誇る。副作用のほとんどを常識はずれのトレーニング量と執念で克服し、紅葉監修による骨延長手術などで肉体をさらに改造、その絶対的強さへの執着心は範馬勇次郎にも劣らない。勇次郎同様、北極熊を素手で倒している。
- モデルは新日本プロレスなどで活躍したプロレスラーのダイナマイト・キッド。
[編集] Dブロック
- ジャガッタ・シャーマン / ムエカッチュアー
- 素手で殴り合うムエタイ、ムエカッチュアーの格闘家。天内悠をトーナメントに途中参加させようとした勇次郎により、文字通り潰された選手。フランシス・シャビエル同様台詞も見せ場もなく終わる。ジャガられる、ジャガったという単語を生み出した。
- 山本稔（やまもと みのる） / シュートレスリング （声：松本吉郎）
- 格闘技色の強いレスリングの使い手。刃牙は「バランスがいい」と評し勇次郎もその名を知っていたことからそれなりの実力はあったようだが、天内になす術無く倒される。モデルは新日本プロレスでデビューし、パンクラスを創設した船木誠勝。
- リチャード・フィルス / バウンサー
- シカゴのナイトクラブでバウンサーを務め「地球一のタフガイ」の異名を持つ。相手の攻撃をよけた事がないのが自慢（タンク・アボットに似た男に殴られている描写がある）。戦闘の場には常にタキシードで登場する。トーナメント1回戦で同じく私服で登場した独歩と、西部劇の喧嘩を思わせる壮絶な殴り合いを繰り広げるが独歩の貫手に敗れる。その後、勇次郎戦で拳を砕かれ睾丸を蹴り潰されるなど、最大トーナメント編ではいいところがない。モデルはプロレスラーのディック・ザ・ブルーザー。
- 愚地独歩
- リンク先を参照。
- ロジャー・ハーロン / アマチュアレスリング
- オリンピック代表選手。渋川に対戦する事になっても、年齢差を鼻にかけるような事はなかったが、いかんせん力量の差が大きすぎていい所なしで敗れる。
- 渋川剛気（しぶかわ ごうき） / 渋川流柔術 （声：中博史）
- 実戦合気柔術の達人。1926年生まれ。警視庁にて逮捕術の指導員を務める。彼の柔術にはどんな力も通用しないらしく、事実、作中トップクラスの怪力を誇るビスケット・オリバですら何も出来なかった。
- モデルは、合気道の開祖、植芝盛平の高弟である達人塩田剛三である（塩田剛三の著作が刃牙の書架にあったので、刃牙ワールドでも彼とは別に塩田剛三が存在するものと思われる）。
- 護神流合気柔術開祖の御子柴喜平に教えを請い、その後御子柴との立ち合いにおいて自らの背中に刀を受け、それをもって「免許皆伝」として渋川流を立ち上げる。以後、自らの合気道・護身術を研鑽し続けた結果、最大トーナメント終盤、師・御子柴の言う「富士の頂」に到達し、「真の護身」に開眼する。御子柴によると、真に護身を身に付けた者であれば、もはや技術すら必要とせず、「そもそも危険のある方向に近づくことすらできない」のであり、その言葉通り、渋川はジャック・ハンマー戦直前、「真の護身」の正体に直面することになる。しかし渋川は、あえてそれに従うことをせず、ジャック・ハンマーとの準決勝に臨み、敗北。この力はトーナメント後も発揮され、範馬勇次郎との接触直前には想像を絶するような事態に遭遇することとなる。かつて柳（詳細は後述）との戦いにより左目を失い、義眼である。
- ただこの護身術は攻撃の意思を持たない行動については通じないらしく、「菩薩の拳」や「やかんパス」などの技はまともに食らっていた。
- 普段は気さくな好々爺であるが、エキサイトすると本来の好戦的な性格を露にする。
- 「達人」「武の体現」など様々な異名がある。
- 鎬紅葉
- 地下闘技場編を参照。
- 鎬昴昇
- 地下闘技場編を参照。
[編集] リザーバー・その他
- フランシス・シャビエル / カポエイラ
- リザーバー。しかし控え室で夜叉猿Jr.の襲撃を受け重傷を負う。栗木と違って台詞も見せ場もなく終わる。
- 栗木拓次 / 伝統派空手
- リザーバー。しかし控え室で夜叉猿Jr.の襲撃を受け、その後、恐怖で錯乱し斗羽に襲い掛かった後、逃亡。一連の行動から一部のファンからカルト的な人気を持つ。
- マウント斗羽
- →地下闘技場編を参照。
- 夜叉猿Jr. / 魔獣 （声：柳沢栄治）
- 幼年編に登場した夜叉猿の子供。勇次郎に殺された両親の仇をとる為、地下闘技場に姿を現す。夜叉猿の力を熟知する安藤が設計した収容コンテナをいとも簡単に破壊するなど、父親以上の身体能力を持っている。一応、リザーバーという立場であったが、他のリザーバー2人を襲撃後、試合会場に乱入し、加藤清澄を攻撃。刃牙が肉体と魂で説得を試みようとしたが、その途中で愚地克巳に撃退される。刃牙と友情が芽生えたのか、大会終了後のチャンピオンズロードにも顔を見せている。トーナメント後は、かつての父のねぐらに戻り、静かな生活を送っているようである。
- 天内悠（あまない ゆう） / ボディガード （声：高塚正也）
- 大統領のボディーガードとして活躍していたが、勇次郎の推薦によりトーナメントに参加。ジャガッタをつぶした勇次郎にびんたをかまし、ノーモーションジャンプの衝撃で床を踏み抜くといった演出で読者を期待させる。
- 天内は戦いには「愛」こそが必要であり、人を喜ばせることと倒すことは表裏一体であると説く。つまり喜ばせたい相手が何を望んでいるか事前に察知して満たしてやるのも、戦う相手が何を望んでないか事前に察知して先手を打つのも、相手の心を察すること、「愛」がなければできないという。それは天内の戦法にも現れている。驚異的な跳躍力から繰り出されるノーモーションジャンプにより格闘技の想定していない空中戦に持ち込み一回戦の山本を倒し、その空中戦の通用しなかった愚地独歩にも長い手足から繰り出される通常ありえないような関節技や空手技が一切使えない強力な寝技で封じるなど、トーナメントでもトップクラスの能力をもっていた。しかし膝が破壊され、空手が明らかに不可能にもかかわらず戦おうとした独歩に対して天内は「これでは残酷なコロセウムの戦いだ。自分の勝利を認めてくれ」と哀願したため、勇次郎に体に深くめり込む程の手刀を受け、髪の毛の一部を頭皮ごと引き千切られて柵に叩き付けられると言う無惨な方法で倒される。愛情が過剰になり相手に対する同情へと代わってしまったことが敗因だろう。生死不明
- 愛を不純物だとして嫌う勇次郎が何故天内を気に入ったのか。ただ単に強い奴がいることが気に入ったのか、自分と逆のものに興味を示したか。はじめから気に入ってはいなかったとする意見もある。ただ単に刃牙への教育のために呼び寄せたのかも知れない。
- モデルは元宝塚歌劇団の天海祐希。
- アレクサンダー・ガーレン（アニメ版：アンドレアノフ・ガーランド） / アマレス （声：柳沢栄治）
- ロシア最強のアマチュアレスラー、アレクサンドル・カレリンをモデルにしたキャラクター。ロシアという「国家」に対して絶対的な忠誠心を持っており「ロシアに服従したい。己がロシアの支配下にあるという証が欲しい」という理由で手に枷を付けるのを大統領に要求する程の愛国者。シベリアの永久凍土にトラック2000台分の大きさのクレーターを2年で掘り上げた。体格、身体能力共に作中トップクラスであり「只の一度もレスリングの練習をした事が無い」、つまり持って生まれた実力だけで世界最強のアマレス選手として君臨している。最大トーナメントにはロシア民族の最強を示す為に徳川光成の主催者推薦として参戦。柴を天井に突き刺し、花山のパンチを意に介さず逆に投げ一発で沈め、スペシャルマッチで行われた体長25m以上の巨大アナコンダを相手にレスリングで圧勝。そのままジャック・ハンマーとの怪物対決に突入し、互角以上の戦いを繰り広げた。しかし「ロシアの明日のために」戦うガーレンと、「今日の最強のために」戦うジャックとの差がでてしまったのか、途中からドーピングの効果が開放され始めたジャックに敗北。ロシア民族の最強を示す事は叶わなかった。
- 最凶死刑囚編でも序盤に登場するが、天井から襲ってきたシコルスキーに倒され、車椅子の生活となって療養中。
- 大蛇（アナコンダ） / 野生
- リザーバーとして登場したガーレンとのスペシャルマッチに現われた、体長25mを越す巨大な蛇。スタッフの小坊主を飲み込みかけるなど大暴れした後ガーレンと対決し敗れる。その後、大会が終わって勢揃いする選手たちに混じって何故かチャンピオンロードに現われるという知性を見せる。（尾だけ見える）
[編集] バキ
[編集] 最凶死刑囚編
- スペック
- 米国の死刑囚。5人の死刑囚の中で、最大の体格と残虐性を誇る。水面下数百メートルの潜水艦に設けられた監獄に閉じ込められていたが、脱走して生身で深海から脱出。驚異的な心肺能力を持ち、全力で5分間の無呼吸連打が可能。花山薫と正面から殴り合い、拳銃などの武器も活用するが、最終的に花山の握撃で倒される。それから急激に老化し骨と皮だけになってしまう。その驚異的身体からは想像できないが、実は97歳の老人であった。
- 名前のモデルはリチャード・スペック、容姿のモデルはアンドレイ・チカチーロ（共に実在の連続殺人犯）。
- ドリアン / 中国拳法（白林寺）
- 米国の死刑囚。外見は思慮深い哲人風だが、死刑執行時に10分間の吊首に耐える超人で、その場に居合わせた警官らを全員殺害する比類なき凶悪さを発揮する。愚地独歩を好敵手として認め、激闘を繰り広げた。特殊繊維（アラミド繊維をチタニウムと焼結させた、目に見えないほど細く頑丈なもの）などの隠し武器と催眠術を用いて戦う。愚地克巳に重傷を負わせ、加藤や末堂、独歩を半死半生に追い込むが、烈海王に敗北して精神を崩壊させ、幼児退行する。その正体は、中国拳法の最高の位、「海王」の称号を得た拳法家「怒李庵 海王」であった。アニメ版では、中国拳法説明の際、己の拳足のみで山に穴をうがつエピソードほか、アニメオリジナルシナリオで烈小龍を海王に推した人物として登場している。大擂台賽編では壊れた精神のまま擂台に上がり、楊海王にあっけなく敗北。モデルは映画｢ザ・ロック｣出演時のショーン・コネリーと思われる。往年のボディービルダーのドリアン・イェイツ（Dorian Yates）であるとする説もある．
- ヘクター・ドイル
- 英国の死刑囚。外見は死刑囚の中でも最も若く見える。電気椅子に耐える強靭な肉体と、体の各所に仕込まれたギミックが武器。手首と肘に刃物、腕にはスプリング、胸には爆薬と、全身が文字通りの凶器となっている。ロブ・ロビンソンを瞬殺するが、ビスケット・オリバ、烈海王に圧倒される。後に愚地克巳と戦いを通じて友情を結び、克巳の手引きで中東へと脱出するための貨物船に乗り込もうとするが、死刑囚の柳龍光に襲撃され、目に毒を受ける。その後海岸沿いの洞窟に潜伏していたが、オリバに発見・保護されて治療をうける事になる。余談だが英国には軍法以外で死刑制度が存在しておらず、脱獄時の会話からも軍関係者であることが伺える。モデルはグラビアアイドルのスーザン･ドイル
- シコルスキー
- ロシアの死刑囚。驚異的な指力を持ち、ロック・クライミングの達人にも脱出不可能な、ミサイル基地のサイロから道具もなしの登攀で脱走し、ガーレンを瀕死の重傷に追い込んだ。その卓越した身体能力は、犯罪に手を染めなければロシアに幾つもの金メダルをもたらしたと言われる。得意技は岩のように硬く握られた拳による打撃で、中指の第二関節を突き出したその拳は刃物のように敵を切り裂く。猪狩を屈辱的な方法で倒し、その顔に深い傷を残すものの、その後は範馬勇次郎に顎で使われ梢江を拉致。怒り狂った刃牙とオリバにアジトを襲撃されて敗北、捕獲される。後日脱走し、柳龍光とともに、色を知って成長を遂げた刃牙に攻撃を仕掛けるが、一蹴される。
- その後、目的も無く街を徘徊していたと思われるが、そこで更にジャック・ハンマーに遭遇。応戦するも気絶させられ、地下闘技場に運び込まれる。そこで、大観衆を前にジャック・ハンマーと再度対戦するが、圧倒的な実力差に効果的な反撃を行うことができず苦戦する。最終的には、ジャック・ハンマーと交替し再登場を果たしたガイアと戦うものの、ガイアの繰り出す環境利用闘法に苦しめられ、攻撃されるのが分かっているのに全く対処できないという真の恐怖を味わい、心の底から敗北を認め、崩れ落ちる。モデルは俳優のマット・デイモン。
- 柳 龍光（やなぎ りゅうこう） / 空道（くうどう）
- 日本の死刑囚。「猛毒柳」「空師」の異名を取り、渋川剛気とは顔見知りでかつて彼の左眼球を潰した男。「空道」と呼ばれる殺法の達人であり、「空掌」「毒手（陰手）」「鞭打」などの多彩な技を使いこなす。「猛毒」とは酸素を示しており、酸素比率6%以下の大気（人間が一度でも吸うと意識を失ってしまう）を手に中に作って相手に吸わせる。看守の耳に口を当て息を吹き込んだだけ片方の耳から脳を吹き飛ばすほどの肺活量を持つ。また、手に真空状態を作る空掌を使い、防弾ガラスを破壊して脱走。刃牙の所属する高校で渋川と刃牙二人を相手にし、手玉に取って一度は刃牙を完全KOする。その後、シコルスキーとともに刃牙に再戦を挑むが逆に手玉に取られた上に逃げられるという屈辱を味わう。このとき刃牙に毒を浴びせるが、すぐには効かなかった為戦況を有利にする事はできなかった。この後、旧知の宿敵・渋川剛気との決着を付けるべく渋川を公園に呼び出したが、決闘を聞きつけた本部以蔵に乱入され、毒手や凶器に頼りすぎたのが災いし、右大腿部を貫かれ、左頬肉が裂傷し、挙句の果てに毒手である右手を切断されるなど、予想外の大苦戦の末取り押さえられる。直後に現れた勇次郎から敗北を宣告され、「この勝負の勝ち負けを決めるのはアンタではない」と気丈にも反論するが、その態度が却って勇次郎の怒りを買ってしまい、強烈な一撃を顔面に浴びて倒れる。生死不明。モデルは俳優のアル・パチーノ。名前は柳龍拳からだろうか。
- ビスケット・オリバ（声：屋良有作）
- 怪力無双のキューバ系アメリカ人。囚人ではあるが、「ミスター・アンチェイン」と呼ばれ、刑務所に特設されたスイートルームを自由に出入りして犯罪者を捕獲する特殊な立場にある。範馬勇次郎とは旧知の仲であり、しばしば対照的な描写がされている。範馬勇次郎の「地上最強」に対して「地上最自由」とも称される、刃牙に強くなるための秘訣を問われ「愛」と回答するなどがその代表例。その愛の対象である恋人のマリアには服従に近い形で奉仕している。
- 怪力と極限まで鍛え上げた筋肉の鎧をもって、パワーで圧倒する戦い方を旨とする。そのパワーは手のひらで1$コインを四つ折にし、腕を振り下ろせば受けた相手の足が地面にめり込み、柔道着の袖をいとも簡単に破り去ってしまうなど常軌を逸脱している。心臓部周辺は、日本刀の一閃をも通さない程のプレートで保護され、身体的なダメージは１日10万キロカロリーを超える食事と驚異的な回復力でもって、わずかの間で自然治癒する。
- 死刑囚を逃亡させてしまった各国の警察組織からの要請を受け、他者の思惑とは別に、独自に死刑囚を追跡する。来日早々にシコルスキーを発見・追撃し、その捕獲に成功する。次の捕獲対象をドイルに定めたオリバは、警視庁の庁舎で密かに情報収集に当たっていたが、逆にドイルに先手を打たれて攻撃され、思わぬ苦戦を強いられる。辛くもドイルを撃退したが、流血事件を起こしたかどで身柄を渋川剛気に取り押さえられてしまう。その後すぐに容疑は晴れたものの、渋川流に魅せられたオリバは成り行きで柔道の訓練に参加し、渋川と一手を交える。渋川らとの交流を楽しんだ後、再び死刑囚狩りを再開するものの、まごついているうちに他の死刑囚は全て別のファイター達によって倒されてしまい、任務を半ば放り出したような格好となってしまった。その後何とか手負いのドイルを生きたまま捕獲し、任務を終了したオリバは、次の目的を大擂台賽に向ける。
- 大擂台賽に参加したいオリバではあったが、特に中国武術界との接点を持たない彼には、公式なルートからの参加は困難であった。そこで、烈海王が保護していたドリアン海王を大擂台賽に参加させ、ドリアン海王のセコンドという名目で大擂台賽に乗り込み、既に精神崩壊を起こし闘うことのできないことが明白なドリアン海王をダシにして、対戦相手を焚き付けて強引に参加するという荒業をやってのけた。大擂台賽終了後は再び刑務所に戻り、『範馬刃牙』で刃牙と戦うと思われる。
- なお、アニメ版では、最終話に特別出演している。
- 外見のモデルはボディビルダーのセルジオ・オリバー。柔道の有段者を破り黒帯をもらおうとした警視庁内の話は日本ボディービルダーの祖若木竹丸の講道館でのエピソードを参考にしているものと思われる。
- マスター国松（マスター くにまつ） / 空道
- 「大日本武術空道」のマスターで、柳龍光の師匠。空掌や鞭打の技量は柳に一歩譲り、かつて左腕を落とされている。表向き世界各国の軍人や警官に武術を指導しているが、本来の姿は掃除屋、すなわち暗殺者。殺人や大麻喫煙など犯罪行為が多いが、司法、警察関係に顔が利くため法に問われない模様。モデルは武術家初見良昭とその師高松寿嗣。
[編集] 大擂台賽編
- 郭 海皇（かく かいおう） / 中国拳法
- 齢146を数える中国武術界の神。海王の中の海王であり、全ての海王を統べる「海皇」の称号を持つ。普段は車椅子に乗っている。全身、骨に皮がへばりついただけという印象の老人であり、筋力などは全くないが「必要なとき、必要な術を、必要な速度で発揮する」という「理合」を使い、パワーやスピードといった人智を大きく超えた強さを持つ。
- 100年に一度開かれる大擂台賽の前大会の優勝者であり、その当時は全身を鋼のような筋肉で覆いつくしたパワーファイターであった。しかし、ある時理合の力を扱う老人に敗れた事から腕力に頼る事を捨て、理合を手に入れる事に人生の大半を費やし、箸と椀に重量を感じるようになった頃、大男をいとも簡単にねじ伏せる「理」を手にすることに成功する。一見人格者のような振る舞いをみせるが、目的を達する為にはどのような事をも行い、失敗をした者には容赦の無い制裁を加えることをも厭わず、敗者には目をくれることもない。
- 外国勢が大躍進する今回の大擂台賽においては、海皇の称号を中国の外に出さないために暗躍し、範馬勇次郎との対決を果たす。激戦の末敗れそうになるが、勇次郎の放つ止めの一撃が当たろうかという瞬間、自身の護身の集大成である擬態死を用いて難を逃れ、結果、勝負なし（引き分け）となる。大擂台賽終了後は、勇次郎と互いに実力を認め合い、勇次郎に海皇の名を名乗ることも許した。おそらく、作品中で唯一勇次郎が好敵手と認め、「勝てなかった」人間である。
- 劉 海王（りゅう かいおう） / 中国拳法（白林寺）
- 白林寺の総帥で、100歳を超える拳法の達人。烈海王やドリアン海王など優秀な人材を育て上げた名手で、100歳を超えてなお若々しく老いを感じさない巨体を誇り、郭海皇を上回る長寿を予感させる。大擂台賽にて勇次郎との対戦が実現したものの、圧倒的な力量の差で、顔面の生皮を剥がされるという無残な敗北を遂げてしまった。最大トーナメントから端々で登場してきたが、本編に直接関わったのは大擂台賽編からである。
- 龍書文（ろん しょぶん） / 居合拳法
- 郭海皇の友人であり、居合拳法の使い手。モデルとなった人物は、名前は李書文、顔は桜井章一で、無敗という経歴は両者に共通である。15歳から19歳までの間に全台湾擂台賽で連続優勝を果たし、それから更に台湾黒社会でバーリ・トゥードの賭博試合をする事25年、無敗を保ってきた天才拳法家。別名「凶人・書文」。そして、もう一人の「Mr.不可拘束（ミスター・アンチェイン）」。中国連合結成にあたり召集され、オリバと「アンチェイン」の名をかけて闘う。
- ハンドポケットを利した抜拳術により、オリバの鋼鉄の肉体をも切り刻む貫き手を放つ。しかしオリバの頭突きによって敗れる。
- 郭春成（かく しゅんせい） / 中国拳法
- 郭海皇が120歳の時の息子。別名「狂獣・春成」。浅黒い皮膚と長い髪、甘いマスクを持つ美青年。中国連合結成の際、龍書文とともに召集される。刃牙との一戦が行われたが、崩拳（中段突）にカウンターを合わされ、さらに倒れる際左アッパーを喰らい、僅か2秒で撃沈させられる。
- 範 海王（はん かいおう） / 中国拳法（拳王道）
- 李海王の兄。拳王道という流派の出身。名前に「範」が付くこと、直前の勇次郎の「世界中に蒔かれた俺の種」発言、勇次郎との会話、李海王との密談、中国連合軍入りなどから、勇次郎の息子説がまことしやかにささやかれた。しかし、マホメド・アライJr.に"完全に"粉砕され、真実は雲散霧消する。
- 李 海王（り かいおう） / 中国拳法（薬硬拳）
- 範海王の弟。薬硬拳という流派の出身。柳龍光と同じく毒手の使い手であるが、両手とも毒手であり、柳の毒手とは違う理論によって編み出された「陽手」を持つ。柳の毒によって衰弱した刃牙と対戦したが、毒手の理論を逆利用されて敗れる。勇次郎には、「三流拳法家」と酷評されたものの、サンドバッグのカバーに指一つで穴を開けてしまうなど、実力は高かった。
- サムワン海王（サムワン かいおう） / 中国拳法（ムエタイとのハイブリッド）
- タイ出身の海王。年端も行かぬ少年の時分に、巨大なコブラと戯れる姿を中国拳法の師に見初められ、訓練を受ける。後に海王となり、大擂台賽へと参加、郭海皇と対戦するが拳を放った直後、トランクスを脱がされ睾丸にデコピン、あっけなくあしらわれ、敗退後には勇次郎に突っかけて返り討ちに合うなど、過去の板垣作品のムエタイ使いの例に漏れず、かなり無惨なやられ方だった。登場後少しして行われた人気投票において、並み居る旧キャラらを押しのけ、9位という快挙を成し遂げる。
- 寂 海王（じゃく かいおう） / 中国拳法（空拳道）
- 唯一の日本人海王。全国に2万人の弟子を持ち、日本の未来を救うために、弟子たちの講師となるべき強い格闘家を探し、スカウトして廻っている。モデルは、少林寺拳法の開祖、宗道臣。烈海王らと対戦し、更にスカウトする。指導者・教育者としての表の顔と、手段を選ばぬ卑劣な武人としての裏の顔を併せ持つ一筋縄ではいかない人物。「強いだけではつまらんぞ」というバキの世界観を否定する言葉を発したこともある。
- マホメド・アライ / ボクシング（マホメド・アライ流拳法）
- 米国の伝説的ボクサー。またの名をキャシアス・クレイ。モデルはモハメド・アリ。かつてボクシング史上最高のチャンピオンとして国民的な人気を誇り、あの勇次郎ですら敬意を表している。彼の目指すボクシングはあらゆる格闘技との対戦を想定した、言うなればマホメド・アライ流拳法であった。幾多の激闘を通じてパンチドランカーを患って引退したかのように思われていたが実はそのダメージは息子のアライJr.とのスパーリングによって受けたものであった。その後、必死のリハビリ・トレーニングを重ね短時間ながら1分間は現役時代と変わらぬファイトができるようになる。稀に、気味が悪い程の満面の笑みを浮かべる事がある。
- マホメド・アライJr. / マホメド・アライ流拳法
- マホメド・アライの息子。モデルはもちろんアリの娘であるレイラ・アリということになる（性別は異なるが、ウエイトはほぼ同じ）。父が完成することのできなかったマホメド・アライ流拳法を完成させ、大擂台賽へと挑み、日米連合の一員として完全勝利を収める。
- 大擂台賽終了後、再び日本へと渡る。バキと戦い「最強」の称号を手に入れるため、また、梢江を手に入れるため、かつてのバキのライバル達と次々と対戦し、梢江にアプローチを続ける。独歩と渋川に一度勝利するも、再戦で徹底的に痛めつけられ、一時絶対安静を余儀なくされるが、バキとの決戦が決まり、無理をおしてのトレーニングを12時間続けていたら完治してしまった。地下闘技場での決戦の際、死ぬ覚悟なしで戦っていたことを見抜かれ、裸絞めでの絞殺一歩手前にまで追い込まれて完敗する。
[編集] 範馬刃牙
[編集] 異"種"格闘技編
- 規格外象
- 東アフリカ タンザニア連合共和国 セレンゲティ国立公園で発見された超規格外アフリカゾウ。足のサイズは大人の身長よりも大きく、体長は周りの樹木よりもはるかに高い。牙でライオンを貫き、引っ掛けており、周りの動物と比較しても、全長３０ｍはあると思われる。ほとんど恐竜レベルの巨体であり、まさに“怪獣”である。この象により、９７７頭４１名の動物及び人間が犠牲となっており、１日に平均値で２１．２ｔもの食料の喰らい、放っておけば２年後には公園の９０％が砂漠化して、草食獣は死に絶え、結果獲物を失う肉食獣も死滅するとされていた。
- これに対して公園のレンジャーは軍隊を導入して、ハンティングを試みたが、銃火器で武装した兵士と装甲車両数台は、この象の圧倒的な破壊力の前に無力であり、全滅している。唯一の生存者は上空からのミサイル攻撃を行なうべきだったと語っている。
- 板垣恵介の別作品「餓狼伝」最強の格闘家「松尾象山」から名をとって『松尾象』と名付けた人もいる。
- 軍隊を蹴散らし、立ち去ろうとしたところに現れた範馬勇次郎によって、素手で倒された。
- 鮎川ルミナ
- 小学生でいじめられっ子。イジメで、刃牙と戦うはめに。イジメであるにも関わらずに、本気でブッ叩いた刃牙のおかげで自分が男である事を意識した。ボクシング通。名前のモデルは佐藤ルミナ。
- カマキリ / 昆虫 カマキリ科
- 生物学的な詳細はカマキリのついての記事を参照とのこと。刃牙の強大な想像力が作り出した幻。その幻は、体重を100kgと想定し、呼応した体長である。脳震盪を誘う、視界の死角に入る、などの対人間用の闘法が通じないため、刃牙を苦しめる。
[編集] アメリカ刑務所編
- ジョージ・ボッシュ
- アメリカ合衆国大統領。モデルは同国大統領ジョージ・ブッシュ。J・F・ケネディが狙撃された通りでのパレード中に、刃牙により誘拐される。連れ込まれた喫茶店で、刃牙にアリゾナ刑務所に収監するよう要求され、それを飲む。また純・ゲバルが合衆国からの独立を望んだ際は軍事力で一蹴しようとするが、それより先に自宅をゲバルに襲撃されて制圧（家族を人質にされた）されている。
- 半ばあてつけのように勇次郎とゲバルの部下を戦わせようとするが、「自殺行為」と言われ部下から窓の外に蹴り飛ばされた。
- 人格的に陰湿であったり政治家としては思考が短絡的な人物として描かれるが、これはモデルに対する風刺なのだろうか。
- J・ゲバル（純・ゲバル） / 無隠流忍術
- アリゾナ刑務所に収監されている囚人。本名は純・ゲバルで日系三世。モデルは革命家チェ・ゲバラ。「死ぬとき以外は地に身体を預けない」ポリシーを持つため、普段はロッカーの中で寝ている。祖父より無隠流忍術を教え込まれており、三半規管を髪の毛で引き裂く等といった殺法を得意とする。元々は南米の小さな島で海賊の頭目をしていたが、17歳で島の独立を目指して組織をつくり、素手による戦闘術を構成員に教え込む。ボッシュは軍事的侵攻によって独立を阻もうとするが、ゲバルはアメリカの各州に二名、素手によるテロを実行可能な構成員を送り込み、さらにシークレットサービスにも仲間を潜入させ、脅迫によって独立を勝ち取った。その後オリバに闘いを挑むため刑務所に入った模様である。刑務所内ではオリバの二代目「ミスター2（セカン）」と呼ばれ、その待遇はオリバほどではないが、刑務官が喫煙や私語などの行為の一切を見て見ぬふりをする、食事は多少豪華なものが与えられる、など普通の囚人と比べ優遇されている。
- 刑務所内NO.1の座を巡り、オリバと対戦したが、敗北した。なお、その際、切り札の必殺技を今まさに打つ、というところで、１話が終わり、読者のその一撃の結末を期待させたが、次の話では、その一撃はどう捌かれたのかすらわからないまま、オリバにＫＯされていた。その後、刑務所から脱走し祖国に戻る。
- 唇（リップ）・歯（トゥース）・舌（タング） / カウンセリングデータファイター
- 「マウス」と呼ばれる三つ子。その名は口を構成する部分に由来する。それぞれの格闘技の能力はさほどではないが、三人同時における連携・コンビネーション攻撃を行うことで、相手を倒す。刑務所所長の依頼で、アイアン・マイケルと戦う。格闘技は一対一の戦闘方法しか想定されていないと指摘し、マイケルを手玉に取る。だがその実一人がやられてしまうと脆く、突如現れたゲバルに一蹴されてしまった。
- マリア
- オリバの恋人。長らくオリバの妄想の産物だと思われていたが、オリバとゲバルとの対決にて姿を現す。昔は誰もが振り返る美人だったが、病に冒され、投薬の副作用で肥満。キングサイズのベッドを一人で埋め尽くすほどの巨体になってしまう。しかし、強靭な精神力を持っており、美しかった頃の気高さを失っていない。
[編集] 『バキ外伝 -疵面（スカーフェイス）-』
- 花山薫
- この作品の主人公。詳細はリンク先を参照。
- ヒロシ
- 花山の中学・高校時代の下っ端で、花山に顎を割られて以来、花山薫を研究していた男。3年間体を鍛え上げ、藤木組の構成員を倒して代紋のついたバッジを奪う「金バッジ狩り」になり、ついには花山に対決を挑むも、まったく歯が立たなかった。しかし花山に名前を覚えられていた事に感激し、最後は感謝した。
- 上田光輝（うえだ みつてる）
- 特技は喧嘩。ヤクザを夢見て花山組に入ろうとするが、「一から修行だな」と、言われ、キレていた。だが、その後花山と出会い、花山の実力を知り男を磨く為に花山組傘下となる。実力は本物で、手刀で瓶を切り、電話帳を破り、10円玉を曲げられる。余談だが、通貨を削ったり、曲げたり、穴を開けたりするのは犯罪である。
- 田中KEN（たなか けん）
- 花山組構成員。17歳。花山組では、上田より1つ先輩の下っ端。未成年だが煙草を吸っている。堀尾吉晴、レックスとは同級生だった。初めての舎弟が嬉しかったのか上田に関しては親身で、いい兄貴分に成長している。
- 堀尾吉晴（ほりお よしはる）
- 17歳。田中KEN、レックスとは幼馴染み。レックスの痛風を治すために東京に来た。
- 犬（いぬ）
- 堀尾吉晴が飼っている犬。強い男を目の前にすると震えるなどの反応を示す。吉晴曰く「特別強い男を見分けるための探知機みたいなもの。」
- 登倉竜士（とくら りゅうじ）
- 17歳。通称、レックス。その呼び名のとおり花山と比べても２回りほども大きな体格を持ち、顔に大きな傷がある。彼自身は温和で気のいい性格なのだが、13歳の頃より患った痛風に苦しんで大暴れし、電車まで脱線させる（死者はいないようである）。痛風による苦痛を紛らわせるため、格闘による痛みを求めて強者を探し、花山と闘って目的を遂げた。その後も作品内に登場し、花山と酒を飲むなどしている。
- ホホジロザメ / ネズミザメ科
- 生物学的詳細は、ホホジロザメの項を参照。ただし描写は明らかにメガロドンである。作中の漁師によれば、最強の生物とのこと。岩に引っかかった釣り針をはずすため、素潜りをしていた花山に襲いかかったが、目玉を潰されたうえ眼窩から手を突っ込まれ、脳を握りつぶされて敗北。結局その日の一番の大物となってしまった。
- 花山景三（はなやま けいぞう）
- 花山薫の父親。藤木組舎弟頭、花山組初代組長。匕首のかなりの使い手。敵対組織「源王会」への討ち入り前に、身の危険を案ずる妻（花山の母）を張り倒して出ようとする際、母を守ろうとする花山に左腕を捕まれる。息子の力に驚くものの、本気を出せと命じ、花山は握撃で父の腕を潰す。妻に手当を受けるよう懇願されても応じず、息子の成長を喜んだ。そして最後に優しい父の表情を垣間見せ、花山に母を頼むとのみ伝えてそのまま討ち入りへ向かい、帰らぬ人となった。享年41。花山の母親想いをより強固なものとした一因と考えられる。
- 清水治郎（しみずじろう）
- 藤木組若頭、清水組々長。75歳。グラップラー刃牙幼年編にも登場し、花山の強さを説いた。日本刀を愛用し、手入れを欠かさない。名前のモデルは清水の次郎長。
- 秋田太郎（あきだたろう）
- 藤木組五代目組長。81歳。花山一家の良き理解者で、花山とは本当の祖父と孫のように慕われている。趣味は魚釣り。
- 源王会会長（げんのうかいかいちょう） / 忍術
- 巨大暴力組織「源王会」の八代目会長。花山景三に殺害された七代目の後任を務める。身体的には推定1Ｍ以下の小男で、歯がなく、頭髪もカツラ。オカマ言葉をしゃべるが、戦闘能力は極めて高く「世界最強の暗殺者」「偉大なる指導者（グランドマスター）」等と呼ばれる。片手で人頭を握りつぶす超握力を持つほか、忍術を使い、指や掌を鳴らして周囲の者に幻覚を見せることが可能。性格は猟奇的で、自らの愛玩するペット（レッサーパンダなど、ペットとしては珍しいものを飼っている）を調理させて食べるなど、奇行が目立つ。
