愛の貧乏脱出大作戦

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愛の貧乏脱出大作戦（あいのびんぼうだっしゅつだいさくせん）は、1998年 4月13日～2002年 9月23日までテレビ東京系列で毎週月曜21:00～21:54に放送されていたドキュメントバラエティ番組である。BSジャパンでも2000年12月から約2年間、これまで放送された中からのピックアップという形で放送された。

[編集] 概要

客から見放され大きな借金を抱える失敗続きの店（主に飲食店、旅館）に、一念発起してやり直す場を番組から提供。番組スタッフたちが店の立て直しの方針・作戦を考え、その道の“達人”を招き、その下で店主たちを数日から数週間、料理や接客マナーを基礎からみっちりと学ばせる“修行”を敢行。修行に耐え、教えを身につけて達人から認められた者には番組制作費で店舗の外装・内装を明るいデザインにリフォーム、名実共に客を呼び寄せられる店へと仕上げていく。中には海外で行われる修業もあった。

スタジオでは司会のみのもんたと3人のゲスト出演者、及び一般のスタジオ見学者たちが参加。最初に依頼人が登場、ゲスト出演者やスタジオ見学者たちに店の現状を見てもらい、その後修行の経過をダイジェストで紹介。最後に店主が達人から学んだその料理を試食という形で修行の成果を見てもらう。試食の際に達人の修行を受けた店主本人が登場。時には店主の家族も登場する。店主が料理を持って登場する際にみのもんたがよく言っていた「できた？はい、こっちへいらっしゃい」のセリフは有名で、他番組において芸人たちから物真似のネタにされるほどであった。店主がスタジオから出た後、3人のゲストと一般参加者たちにその後その店はどうなりそうかを予想してもらい、現状を脱して成功を収めそうならオレンジ色のカードを、まだ心配、あるいは無理だろうと判断されればブルーのカードをあげてもらう。とくにブルーのカードをあげた人にはどういった点が心配か意見が聞かれた。最後に、家族へ宛てて綴った手紙を店主自身が読み上げ、新規に立ち上げた店の場所をみのもんたが紹介･･･という形で番組は進行した。

また、この番組はただ店の立て直しを提供するだけでなく、アフターケアとして年に数回、番組で取り上げた店のその後の様子を確認する“抜き打ちチェック”を行っていた。修行で身につけた達人の教えを守り成功を収めていた店は一部に過ぎず、怠けて元の状態に逆戻りという問題ある店が殆どだった。3人同時にラーメン修行をした店主たちをチェックした回では、互いの作るラーメンの味を食べ比べさせてみたところ3人とも味がバラバラで意見のもみ合いとなり、スタッフたちが現場に到着してもまだもみ合う彼らを現場に同行したみのもんたが「ふざけんな！」と一喝した、ということもあった。その一方で、成功を収めた店はみのもんたも大絶賛するものもあったりと実にピンからキリまでで、その後は本当にその店主の努力と心掛け次第であった。

この番組は4年半も続いた人気番組となり、裏番組で放送されていたフジテレビの「月9ドラマ」をも凌ぐ高視聴率を取っていたという時期もある。番組終了後も数回にわたるスペシャル番組が放送されていた。ナレーションは1998年4月～9月まではキートン山田が、1998年10月～番組終了までは乱一世が担当した。

なおこの番組の終了後も、テレビ東京月曜21時台のみのもんた司会の放送枠は「ジカダンパン」（「愛の貧乏～」でナレーターを務めた乱一世はこの番組ではレポーターとして出演）、「大丈夫！！我が家の財産」、20時台の「月曜エンタぁテイメント」と続いたが、2006年9月に、19時台の「いきなり結婚生活」を以って廃止された。

[編集] 店主のタイプ

1.　修業や経験不足で、基礎ができていない: 真面目にやっているのだが客が入らない場合はこのタイプ。脱サラで始めた店主が多い。; 抜き打ちチェック時には、大体の店が存続している。その後持ち直した店、繁盛を続けている店が多い。時には2号店を出したり、有名店として本で紹介されるほど成長する店もある。
2.　努力を怠っていて、いいかげんにやっている: 普段の経営がいいかげんで、店や器具の掃除がろくにできていない。調理もいいかげんで、まずい。; 抜き打ちチェックで一番危ないのがこのタイプ。結局閉店したり、続いていても元の木阿弥でまずくなっていたりで、達人やみのもんたの怒りを買う。
3.　実力がないのにプライドだけは高い: 料理はまずいのに、客に対しての態度が悪い。達人気取りであれこれ客に注文を付けたりする。修行でも反抗的になりやすい。; このタイプも危ない。やはり閉店したり、元の木阿弥になっていたりで、達人やみのもんたが激怒する。

1.と2.、1.と3.の複合型も多い。