括弧
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括弧(かっこ)とは約物の一つ。言語の記述の中で、その一部を一対の括弧で囲むことにより、その中と外とを区切る役割を果たす。
括弧は対で使用されるが、先に記述される括弧を括弧開き(かっこひらき)、後に記述される括弧を括弧閉じ(かっことじ)と呼ぶ。横書き表記の記述においては、相対的に左括弧(ひだりかっこ)・右括弧(みぎかっこ)とも呼ぶ。
また、対となる括弧がそれぞれ、縦並びの括弧を縦括弧(たてかっこ)、横並びの括弧を横括弧(よこかっこ)と呼ぶ。
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[編集] 起源
江戸時代以前の文献では見られないため、明治維新辺りの時期に輸入された物と想像される。詳細は不明。
[編集] 種類
括弧には、丸括弧(まるかっこ)、鉤括弧(かぎかっこ)、二重鉤括弧(にじゅうかぎかっこ)、中括弧(ちゅうかっこ)、大括弧(だいかっこ)、亀甲括弧(きっこうかっこ)、山括弧(やまかっこ)、二重山括弧(にじゅうやまかっこ、にじゅうやまがっこ)、隅付き括弧(すみつきかっこ)の9種類がある。
そのうち、日本語の補助記号に当たるのは、丸括弧・鉤括弧・二重鉤括弧である。これらは、句点(。)・読点(、)・中点(・)と合わせて区切り符号と呼ばれる。
[編集] 丸括弧()
- ( )
丸括弧(まるかっこ)は、小括弧(しょうかっこ)、パーレンとも言う。一般に括弧と言った場合は丸括弧を指す。
- 語句または文の次に、それらについて特に注記を加えるときに用いる。
[編集] 二重丸括弧⦅⦆
- ⦅ ⦆
- 日本語の文法においては補助記号に当たらず、決まった用途はない。
[編集] 鉤括弧「」
- 「 」
鉤括弧(かぎかっこ)
[編集] 二重鉤括弧『』
- 『 』
二重鉤括弧(にじゅうかぎかっこ)は、二重鉤(にじゅうかぎ)、白括弧(しろかっこ)とも言う。
- 鉤括弧「」の中にさらに語句を引用する場合に用いる(引用符)。
- 書名など特別の種目に属するものの名称を表す場合に用いる。
[編集] 鉤括弧と二重鉤括弧の使い分け
鉤括弧および二重鉤括弧は、名称や題目を特に提示する場合に用いられる。
- ある作品が複数の作品から成り立っている場合、個々の作品の名称に鉤括弧「」を、作品全体ないし作品集の名称に二重鉤括弧『』を、それぞれ用いる。
- 用例
- アルバム『アルファ』から、「ベータ」をお聞きください。
- 書物の場合、単行本・雑誌・新聞の題名など書籍の形を取るものには二重鉤括弧『』を用いる。書籍の形を取らない、単行本を構成する個々の作品名・雑誌論文名・新聞記事名などには、鉤括弧「」を用いる。
- 用例
- 「デルタ」は、雑誌『イプシロン』にて絶賛連載中!今夏には単行本『デルタ』の発売が予定されています。
[編集] 中括弧{}
- { }
中括弧(ちゅうかっこ)は、ブレース、ブレイスとも言う。
- 日本語の文法においては補助記号に当たらず、決まった用途はない。
[編集] 大括弧[]
- [ ]
大括弧(だいかっこ)は、角括弧(かくかっこ)、ブラケットとも言う。
- 日本語の文法においては補助記号に当たらず、決まった用途はない。
[編集] 亀甲括弧〔〕
- 〔 〕
亀甲括弧(きっこうかっこ)は、亀甲(きっこう)、キッコー、亀の子括弧(かめのこかっこ)とも言う。
- 日本語の文法においては補助記号に当たらず、決まった用途はない。
- 引用部分に補足説明を加える場合に用いることがある(引用符)。
[編集] 二重亀甲括弧〘〙
- 〘 〙
- 日本語の文法においては補助記号に当たらず、決まった用途はない。
[編集] 山括弧〈〉
- 〈 〉
山括弧(やまかっこ)は、山鉤(やまかぎ)、山パーレン(やまパーレン)、アングルブラケットとも言う。
- 日本語の文法においては補助記号に当たらず、決まった用途はない。
- 引用符として用いられることがある。
[編集] 二重山括弧《》
- 《 》
- 日本語の文法においては補助記号に当たらず、決まった用途はない。
[編集] ギュメ«»
- « »
- 日本語の文法においては補助記号に当たらず、決まった用途はない。
[編集] 隅付き括弧【】
- 【 】
隅付き括弧(すみつきかっこ)は、隅付きパーレン(すみつきパーレン)、太亀甲(ふときっこう)、黒亀甲(くろきっこう)とも言う。
- 日本語の文法においては補助記号に当たらず、決まった用途はない。
- 強調したいとき、目立たせたいときに用いることが多い。
- 一部のスレッドフロート式掲示板コミュニティでは、スレッドのタイトルを決める際、大まかな主題をこの括弧で囲み、そのあとに本来のタイトルを書く習慣がある。
-
- 用例
- 【SNS】 mixi (ミクシィ)、上場へ
- 【社会】 飲酒運転防止の車、開発へ…日産
[編集] 隅付き括弧(白)〖〗
- 〖 〗
- 日本語の文法においては補助記号に当たらず、決まった用途はない。
- 辞典類などで使用されることが多い。