新イタリア楽派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
新イタリア楽派(しん - がくは、伊giovane scuola italiana)とは、19世紀央以降に誕生し、1880年代頃から活躍したイタリア人作曲家、特にオペラ作曲家を指して用いられる概念である。
フランスのジュール・マスネ、およびドイツのリヒャルト・ワーグナーの影響を受け、重厚で色彩感に富むオーケストレーション、ライトモティーフ的語法の多用などを特徴とする。
この楽派に属する作曲家と一般に考えられているのはアントニオ・スマレーリア(生1854年-没1929年)、アルフレード・カタラーニ(1854年-1893年)、 ルッジェーロ・レオンカヴァッロ(1857年-1919年)、ジャコモ・プッチーニ(1858年-1924年)、アルベルト・フランケッティ(1860年-1942年)、ピエトロ・マスカーニ(1863年-1945年)、フランチェスコ・チレア(1866年-1950年)、ウンベルト・ジョルダーノ(1867年-1948年)などであり、彼らは大体において、1890年代から20世紀初頭にかけて隆盛をみたヴェリズモ・オペラの作曲家に重なる。
色彩感豊かなオーケストレーションという点に着目する場合、上記作曲家たちよりも若い世代に属し、必ずしも「ヴェリズモの作曲家」には該当しないフランコ・アルファーノ(1875年-1954年)、イタロ・モンテメッツィ(1875年-1952年)、リッカルド・ザンドナーイ(1883年-1944年)などもこの「新イタリア楽派」に含めて論じられることがある。
一方で、年齢的にはこの「第2グループ」に属するエルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ(1876年-1948年)は、その代表作のひとつ『マドンナの宝石I gioielli della Madonna』(初演1911年、於ベルリン)が典型的なヴェリズモ・オペラであるにもかかわらず、彼自身はもっぱらドイツで活動したこと、イタリアではカルロ・ゴルドーニの戯曲に基づくオペラ・ブッファの作品ばかりが評価されたということなどから、「新イタリア楽派」には含まないことが多い。同様に、オットリーノ・レスピーギ(1879年-1936年)はその受けた音楽教育、長じての作風ともこの楽派とはまったく異質の存在であった。
第一次世界大戦終了時から、ピツェッティ、マリピエロ、カゼッラ、ゲディーニ、リエティなど1880年代以降生まれの新興勢力に押される形で衰退していった。
[編集] 関連項目
カテゴリ: オペラ | クラシック音楽関連のスタブ