早稲田大学本庄高等学院
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早稲田大学本庄高等学院 | |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人早稲田大学 |
設立年月日 | 1982年 |
建学の精神 | 学の独立 |
校訓 | |
創立者 | |
共学・別学 | 男女別学(男女共学※H19年4月~) |
連携型 | |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制による教育 |
学科 | 普通科 |
所在地 | 〒367-0035 |
埼玉県本庄市西富田1136 | |
電話番号 | 0495−21−2400 |
FAX番号 | 0495−24−4065 |
外部リンク | 公式サイト |
早稲田大学本庄高等学院(わせだだいがくほんじょうこうとうがくいん)。埼玉県本庄市大久保山(正式名称:浅見山丘陵)にある私立の高等学校(普通科男子校)。略称は「早大本庄」、「早本(そうほん)」「本庄」。2007年4月から80名の定員増を伴う共学化が決定している。
目次 |
[編集] 概要
学校法人早稲田大学が運営する高等学校であり、早稲田大学の附属・系属校の中では2番目に新しい学校。早稲田大学開校100周年にあたる1982年に開校。一学年の定員は240人。校名には「高等学校」ではなく、敢えて「高等学院」を使用している。これは、大学予科として設置されていた旧制高等学院の流れを汲む学校であることを意図しており、学校の雰囲気も極めて大学に近い。また、自宅からの通学が困難な生徒のために「委託ホーム」と呼ばれる寄宿制度があり、全国及び世界各地から生徒が集まる。国際色豊かで自由な校風。現在の本庄高等学院長は早大理工学術院教授の尾崎肇(2005年-)。
早稲田大学には直系の附属校として本校と、東京都練馬区にある早稲田大学高等学院がある。また、早稲田実業学校、早稲田中・高等学校、早稲田渋谷シンガポール校の3校が学校法人が異なる系属校である。
- 環境
浅見山丘陵の美しい自然に抱かれるように校舎が立地する。丘陵の北側からは、日光連山や赤城山、榛名山、浅間山などの山々が一望できる。また、敷地内には塚本山古墳群を始め、200基余りの古墳が存在する。大久保山には更に、絶滅危惧種に指定されている大鷹が生息しているのを始め、猪、スズメバチ、マムシといった野生動物が多く生息している。上越新幹線本庄早稲田駅はキャンパス北部に立地する。
校舎は日本建築学会賞受賞の建築家である穂積信夫氏による設計。その基本コンセプトは、教員を「店長」、生徒を「お客様」と設定し、『「お客様」である生徒は「店長」の待つ「店」(各教科棟)へ足を運び、「店長」である教員は生徒の興味をそそる企画を行い、学究的な雰囲気を高めていく』というものである。そのため、所謂「職員室」は存在しない。代わりに各教科教員が詰める「教員室」が各棟に設置され、事務職員は各教科棟とは別に設置された事務所棟に詰める。
- 寮
学校指定の寮は無いが、学校が都心から離れて立地している点や帰国子女を多く受け入れている点、さらに2007年3月末まで男子校であったこともあり、早稲田大学が地元の住民に委託して本庄高等学院独自の寄宿施設(委託ホーム)を設けている。そういう意味では、寮制の学校と類似の形態と言える。かつては全生徒の半数以上が入居していたが、バブル経済の崩壊や上越新幹線本庄早稲田駅の開業などにより入居者が減少した。現在では約3割の生徒がホームに入居している。各ホームに約5~15人が入居し、共同生活を送っている。現状では男子生徒のみ入居することが可能である。2007年4月からの共学化により、今後、女子生徒もホームに入居出来るようになる可能性も考えられるが、現時点では予定が立っていない。
- 入学者の状況
都心から離れて立地しているが、卒業生全員が早稲田大学の各学部へ進学可能であり、さらに寄宿制度も整備されているため、国内外から多くの受験生を集めている(一般入学試験一次試験は、本庄市と新宿区西早稲田にて行なわれる)。そのため、他の早慶附属高校と同様に入学試験の難易度は高く、首都圏最難関校の一角に数えられている。また、帰国子女入試やα選抜(一芸入試に類似)等、多様な方法により入学者の選抜を行なっている。
[編集] 教育
常勤、非常勤共に個性的な教師陣を揃え、ユニークな授業が展開される。教養教育を重視しており、人文科学、社会科学、自然科学に渡る多くの教科が全生徒必修となっている。第2学年への進級時には高度な理系科目を履修するSSHクラスへの移動が出来る。3年時には卒業論文が課せられるという特色を持つ。論文のテーマはどの様な内容でも構わない。また、各種の国際交流プログラムが用意されている。
- 教育目的
早稲田大学の一員として、早稲田大学建学の精神に基く。
- 国際交流
北京大学附属中学は開校時より交流を続ける姉妹校であり、北京市への修学旅行に際して訪問するなど、各種の交流が行なわれてきた。また、近年においては、華東師範大学第二中学(上海市)との国際交流締結の調印や国立台中第一高級中学(台中市)の来訪が行なわれるなど、世界各地の名門校と交流がある。
- 生徒の活動
大学と同様に部活動も盛んである。運動部では、全国レベルで活躍する陸上部を筆頭に、サッカー部、硬式テニス部、ラグビー部などが強い。文化部においてもスーパーサイエンスクラブなどが国内外の大会で活躍している。また、部活動には所属せず、個人あるいは有志で各種大会に参加し、好成績を収める生徒も多い。
[編集] 沿革
- 1982年 開校
- 2002年 文部科学省よりSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受ける
- 2004年 上越新幹線本庄早稲田駅開設
[編集] 校歌
[編集] 卒業生
(期別表示は入学年による)
- 手塚仁雄 - 衆議院議員、民主党、1期生
- 吉田信解 - 本庄市長、2期生
- 植本潤 - 俳優、2期生
- 吉田行地 - 指揮者、3期生
- 初田啓介 - TBSアナウンサー、5期生
- 福永俊介 - 札幌テレビアナウンサー、5期生
- 永井伸一 - NHKアナウンサー、5期生
- 河口正史 - アメフト選手、7期生(中退)
- 田中充 - ジャズトランペッター、9期生
- 安岡優 - 歌手、ゴスペラーズ、9期生
- イデ・F・ダイスケ - DJ、モデル、10期生
- 荒井健一 - 歌手、RAG FAIR、13期生