明星食品
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
本社所在地 | 東京都渋谷区千駄ケ谷三丁目50番11号 |
設立 | 1950年3月28日 |
業種 | 食料品 |
事業内容 | インスタントラーメン、カップ麺、冷凍麺、調理済み加工食品ほか食品類の製造販売 |
代表者 | 代表取締役社長 永野博信 |
資本金 | 31億4362万1000円(2005年9月30日現在) |
売上高 | 単体617億9,000万円、連結788億4,800万円(2006年9月期) |
総資産 | 単体392億4,500万円、連結468億6,800万円(2006年9月期) |
外部リンク | http://www.myojofoods.co.jp/ |
明星食品株式会社(みょうじょうしょくひん)は、日本の食品加工品会社。インスタントラーメン、カップ麺の製造・販売を行っている。日清食品、東洋水産、サンヨー食品などとともに日本を代表する即席麺メーカーであり、現在は日清食品の連結子会社である。本社は東京都渋谷区に所在する。
目次 |
[編集] 沿革
- 1950年3月28日 創業。食糧庁委託の乾麺製造を開始。
- 1959年 即席麺の製造を開始。
- 1960年 「明星味付ラーメン」発売。
- 1963年 韓国の「三養食品」と合弁で韓国に即席麺の工場を開設(日本国外での即席麺工場開設の起源)
- 1966年 「明星チャルメラ」発売。
- 1981年 「中華三昧」シリーズ発売。
- 1993年 「一平ちゃん」シリーズ発売(なお、シリーズ中最も人気があるとされている「一平ちゃん夜店の焼そば」は1995年に発売開始)。
- 2006年 TOBによる経営状況の変動。(詳細は別項を参照)
[編集] 主な商品
看板商品の「明星チャルメラ」シリーズは、発売から40年目を迎えるロングセラー商品である。袋めんタイプは2004年11月、長らく明星食品の特徴だった丸形の麺を、他社と同様の角形に変更した。なぜ角型に変更されたかは不明である。
[編集] 現在発売されている商品
- 明星チャルメラシリーズ(袋めん、カップめん)
- 中華三昧シリーズ(袋めん)
- 鉄板焼きそば(旧名「鉄板焼きそばじゃんぼ」。袋めん。従来は液体ソースを用いていたが、2006年のリニューアルで粉末ソースに変更される)
- 一平ちゃんシリーズ(カップめん。ラーメンのほかに「夜店の焼そば」と呼ばれるカップ焼そば【レギュラー、大盛り】が存在)
- でっせシリーズ(カップめん)
- ぶっちぬき焦がし醤油味(カップめん。ニッポン放送・知ってる?24時。発のオリジナル商品。2003年11月-2004年3月まで期間限定販売・発売された。)
- ほか。
[編集] 発売を終了した商品
- ミニラーメンちびろく(袋めん)
- クイック1(縦型カップ)
- 青春という名のラーメン(縦型カップめん)
- 夜食亭シリーズ(どんぶり型カップめん、インスタントおよび生タイプ。生タイプはラーメンとうどんが混在)
- 龍翔(「夜食亭・生タイプラーメン」の後継商品。醤油味と味噌味が存在していた。しかしライバル商品の「日清 ラ王」には勝てず密かに販売終了となった)
- ラーメン紀行(袋めん。1984年発売)
- カップリーナ(縦型カップめん)
- うまかめん(どんぶり型カップ。とんこつ味)
- めん吉(ノンフライ袋めん、ノンフライどんぶり型カップめん【カップめん版は「どんぶりくん」のサブネームが付いていた】)
- 日本(袋めん。1975年に発売され、当時としては画期的な和風だしをベースとしたインスタントラーメンだった)
- 元祖 一平ちゃん(袋めん)
- うまつゆラーメン(どんぶり型カップめん。当社で初めてスーパーノンフライ製法を採用した記念すべき商品)
など
[編集] 工場
- ※埼玉以外は子会社による工場。(長野 - 信越明星株式会社、愛知、神戸、福岡 - 西日本明星株式会社)
[編集] 2006年のTOB関連
- 10月27日 当時、明星食品の筆頭株主(2006年3月末時点で 23.1 % 保有)であった米系投資ファンドのスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンド(以下、スティール)が、明星食品に対する TOB を実施することを発表した。10月31日には明星食品の経営陣がスティールへの TOB の応募見送りを株主に要請、いわゆる敵対的TOB となった。
これ以降、水面下で明星に国内の即席めん業界数社が資本提携を持ちかけ、いわゆる“白馬の騎士(ホワイトナイト)”となろうとする動きが活発化。
- 11月15日 即席めん業界トップの日清食品が明星食品に対する友好的TOBを発表。明星食品もこれに賛同し、資本提携する方向で事態は一応の落ち着きを見せた。
- 11月27日 スティールのTOBが期限を迎えたが、応募がなく不成立。さらに日清食品の明星食品に対するTOBを支持すると発表した。(同社はその後、明星のTOB発動時に全株を売却した)
- 12月15日 日清食品が明星へのTOBが成功したと発表。筆頭株主となる。
- 12月22日 明星が法的に日清の連結子会社となる。
- 解説
この TOB は、2007年から解禁される三角合併の前哨戦の意味合いがあり、全世界同時株高の情勢の中、出遅れ気味で割安とされる日本企業への M&A や、それに呼応した業界再編の動きが今後注目されたが、最終的には日清食品と明星の資本業務提携で決着した。
[編集] 補足
- 「明星チャルメラ」の発売40周年を記念して、ラーメン店「支那そばや」の店主である佐野実が調製した「佐野実スペシャルスパイス」付きの「明星チャルメラ 限定しょうゆ味」(袋入り)を2006年1月16日から期間限定で発売した(袋のパッケージは黒色で、腕組みをしている佐野実の写真が目印)。その後、佐野実シリーズは「チャルメラ縦型カップ」、「中華三昧シリーズ」、「一平ちゃん 夜店の焼そば 大盛」にも登場した。
- 2007年4月1日現在のレギュラー提供番組は日本テレビ火曜10時枠連続ドラマとTVKで毎週土曜日夜8時55分~9時50分に放送されている「あっぱれ! KANAGAWA大行進!!」の2つのみとなっている。過去には「まんが日本昔ばなし」(土曜日夜7時放送時代)や「アッコにおまかせ!」などの番組に提供していた。2007年3月までは日本テレビ水曜10時枠連続ドラマのスポンサーでもあった。(日テレ系ドラマ枠再編により水曜から火曜へ移動。)
- ラジオCMへの出稿は若者向けの夜ワイドに長年提供していたが、文化放送の「吉田照美のやる気マンマン!!」後期(2003年頃~)への広告出稿を機に昼ワイドへの出稿も増えてきている。(後番組の「セイ!ヤングネクステージ」→「大竹まことゴールデンラジオ」にも商品提供している。)
[編集] 関連会社
- 連結子会社 - 明星外食事業株式会社、西日本明星株式会社、株式会社ユニ・スター、株式会社明星フレッシュ、明星サプライサービス株式会社、明星U.S.A.,Inc.、シンガポール明星食品PTE.LTD.
- 持分法適用会社 - 信越明星株式会社、株式会社玄武
[編集] 外部リンク
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