星雲
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星雲(せいうん)
- 宇宙空間にただようガスの凝縮した天体。本項で記述。
- 銀河の異称。一般的に系外星雲と呼ばれる。かつては銀河系の外にある他銀河も銀河系内の天体とみなされていた。
- 日本初のSF雑誌、『星雲』。昭和29年(1954年)に森の道社から創刊されたが、創刊号1作のみで頓挫した。のちにSFの賞星雲賞として名を残す。星雲 (雑誌)の項を参照。
星雲(せいうん - Nebula)は、宇宙空間に漂う重力的にまとまりをもった、宇宙塵や星間ガスなどから成るガスのこと。光を放たない暗黒星雲と光を放射あるいは付近にある恒星などの光を反射する散光星雲とがある。また、恒星から放出されたガスによってできた惑星状星雲及び超新星爆発の結果生まれる超新星残骸といったものもある。
銀河(galaxy)もかつては星雲と呼ばれていた。これは、銀河の正体が長らく解っていなかったために銀河も星雲の1つの形態に過ぎないと考えられていたためであるが、近代になり銀河は我々の太陽系のある銀河系の外にある天体であることが判明し、それ以降は銀河系外星雲(系外星雲)と呼ばれるようになった。この名残で、例えばアンドロメダ銀河のことを「アンドロメダ星雲」と称する事がよくある。現在ではこのような系外星雲は銀河と呼ばれるようになり、星雲と銀河の区別が明確になっている。(銀河のことを星雲と呼んでいた歴史については、銀河の観測史に詳しい)
なお、本項で扱っている星雲(Nebula、現在において星雲と呼ばれている天体)に関しては、銀河の銀河系外星雲に対して銀河系内星雲(系内星雲)と呼んでいた。
[編集] 天体例
- 暗黒星雲 - 馬頭星雲・コールサック
- 散光星雲 - ばら星雲・わし星雲・カリフォルニア星雲・北アメリカ星雲
- 惑星状星雲 - 木星状星雲・リング星雲・亜鈴状星雲・ふくろう星雲
- 超新星残骸 - かに星雲・網状星雲
- 系外星雲(銀河) - アンドロメダ銀河・大マゼラン銀河