智恵子抄
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智恵子抄(ちえこしょう)は、詩人の高村光太郎が1941年に龍星閣から出版した2冊目の詩集。智恵子とは妻の高村智恵子のことであり、彼女と結婚する以前(1911年)から彼女の死後(1941年)の30年間にわたって書かれた詩29篇、短歌6首、3篇の散文が収録されている。戦後、さまざまな出版社から同名の詩集が出ており、それらには最初の版の刊行後に書かれた作品や、その版に未収録のものも収められている。
2度映画化(1957年、1967年)された他、佐藤春夫による小説(『小説智恵子抄』)や、仙道作三や原嘉壽子によるオペラが作られた。清水脩や別宮貞雄は同名の歌曲集を作曲している。
なお、光太郎の没後の1966年、彼の相続人が龍星閣および、その代表に対し、編集著作権が詩人本人の側にあるのか、詩集制作に関わった龍星閣代表の側にあるのかを巡って龍星閣版『智恵子抄』の出版差し止めなどを求めて東京地方裁判所に提訴した。1993年の最高裁判決では前者が支持された。
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[編集] 映画「智恵子抄」(1957年版)
[編集] キャスト
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[編集] 映画「智恵子抄」(1967年版)
原作として高村光太郎の他に佐藤春夫の『小説智恵子抄』も使用された。
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[編集] スタッフ
- 監督:中村登
- 製作:白井昌夫
- 脚本:広瀬襄、中村登
- 音楽:佐藤勝
[編集] テレビドラマ「智恵子抄」(1956年版)
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- 脚本:田中澄代
[編集] テレビドラマ「智恵子抄」(1970年版)
TBS系列の花王愛の劇場枠で、1970年11月2日~12月31日に放送。
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[編集] スタッフ
- 脚本:高岡尚平
- 演出:鈴木英夫