月亭八方
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月亭 八方（つきてい はっぽう、1948年2月23日-）は、上方噺家。出囃子は「夫婦萬歳」。本名：寺脇 清三（てらわき せいぞう）。大阪府大阪市福島区出身。血液型はO型。吉本興業所属。浪商高等学校（現：大阪体育大学浪商高等学校）出身。弟子の月亭八光（つきてい はちみつ）は実子。娘もいるが、芸能人ではないので未公表。二人とも既婚者で、息子・八光には娘がいる。また、妻の三千代夫人とは別居生活を送っているが、特に夫婦仲が悪いわけではなく、夫人も月亭八方後援会会長を名乗っているほどである。
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[編集] 来歴・人物
毎日放送のテレビ番組「ヤングおー!おー!」に桂きん枝、桂文珍、4代目林家小染らと若手落語家のグループ「ザ・パンダ」の一員として出演、人気を得る。
タレント活動の傍ら、1992年に関西学院大学経済学部オープンカレッジコースに入学（1994年に卒業）。さらに、大阪府立大学経済学部で非常勤講師。
得意な落語噺は、師匠・可朝譲りの「坊主茶屋」、笑福亭仁鶴からもらった「黄金の大黒」「青菜」、大師匠の桂米朝からは「地獄八景亡者戯」「宿屋仇」「口合小町」「京の茶漬け」「蛇含草」「算段の平兵衛」など。新作落語は、「天神さん」「近未来大阪」「清原のパパになりたい」「下町のパパ」「寿命」など多数。自分の弟子（月亭八天）から噺を教わった唯一の師匠と言われる。後輩ではあるが、笑福亭鶴瓶は「枕の面白い噺家」として彼を第一に挙げている。
最近の高座では、古典への回帰が顕著である。その芸風は、隅々まで配慮の行き届いた緩急自在のもので、上方でも屈指の上手である。しかし、テレビやラジオでのイメージが先行し、高座での実力が広く知られていないのは惜しまれる。自身や周囲が、しばしば性格のだらしなさやいい加減さを強調するのは、事実もあるのだろうが、八方自身の含羞や韜晦もあるのだろう。
年に一度、新春に有馬温泉の「兆楽」にて兆楽寄席を一門で開催している。
八方の弟子に対する態度は、自由放任に近い。八方が可朝に入門した理由の一つも「楽そうだし、すぐに高座に出れそうだから」で、実際に可朝は弟子の教育にはおおまかで、入ってすぐに高座に出られた。この教育方針は現在の八方一門にも受け継がれている。一門のうち、月亭遊方は新作一辺倒、月亭八天は古典にじっくり取り組んでおり、師匠・八方の持つ二面性が、二人の弟子に分かれて受け継がれているのは興味深い。
2006年末、八光がNGKの楽屋で稽古を付けてもらおうと相談に行った所、八方は無言で楽屋を立ち去り、そのまま舞台へと向かい、舞台上では入門当時に一度だけやった事があるネタを披露した。当然、NGKでは全然受けなかったが、その姿勢こそが八光への無言の落語に対するメッセージだったと思われる。
吉本興業きっての芸人事情通で、芸人の私生活で起きた事件を面白おかしく紹介する楽屋ニュース(朝日放送ナイトinナイト木曜日枠で放送、1986年 - 1998年。2005年年末には今田耕司とのコンビ司会で特番として復活)も有名である。
その言動から、関西一の無責任男と呼ばれることもしばしばで、高田純次と比されることもある。「鶴瓶上岡パペポTV」では「さあさあ、それやがな」と始まると、うそと思わなければだめ、でも、どうしてもうまく騙されてしまう、という話が出た。
過去にはテレビ番組「すてきな出逢い いい朝8時」｢八方の4時はおまかせ｣｢あまからアベニュー｣などに出演した。
また、子供の頃から全く水泳をしたことが無く、カナヅチであったが、オールスター感謝祭の水泳企画により、克服した。
[編集] 阪神タイガース
熱烈な阪神ファンとして知られており、スポーツ紙におけるファン投票で「監督にしたい人物」に常に名前が挙がるほどである。阪神ファンになったきっかけのエピソードに、次のような逸話がある。 当時、野球少年であった清三少年は、眼科に入院中の阪神・三宅秀史選手と出会う。この時、三宅は眼を負傷しており、結果として虹彩分離のため野球をあきらめることになる深刻な時期だったのだが、無邪気にサインを求める少年に対し、三宅は少年の瞳を見つめ「君は野球が好きか？」とだけ言い、サインを手渡したのだという。 1999年に発売された野村克也（当時阪神監督）の優勝祈念 純金像を最初に購入した人物でもある。
[編集] 出演
[編集] テレビ番組
終了したのも含む
- すてきな出逢い いい朝8時（1983年 - 1999年 毎日放送・TBS系列）
- 新伍Niタッチ!（1991年 - 1992年 毎日放送・TBS系列）
- 板東・八方のヨジキンテレビ（関西テレビ）
- 八方・なるみの演芸もん!（ナイトinナイト、1998 - 1999年 朝日放送）
- 八方の4時におまかせ（毎日放送）
- あまからアベニュー（1986年 - 2001年 毎日放送）
- せやねん!（2004年 - 毎日放送）※隔週
- っちゅ～ねん!（2005年 - 毎日放送）※水曜
- バーばーヤング（2005年 - サンテレビジョン）
- ABC土曜深夜ドラマ・よろず刑事（2006年 朝日放送 川島なお美と主演） ほか
[編集] ラジオ番組
- 月亭八方ぼくらのNEWS（ - 2002年 毎日放送）
- なるみ・八方のごきげんさん!（ABCパワフルアフタヌーン、2002年 - 朝日放送）
[編集] 映画
- 男はつらいよ（第14作 1974年）
[編集] 受賞歴
[編集] 著書
- 『正しい阪神の応援のしかた』（現代書林、1985.8）
- 『吉本芸人大百科』（ぴいぷる社、1992.8）
- 『月亭八方の原因不明の猛虎党病記』（浪速社、2000.3）
[編集] 弟子
[編集] かつての弟子
- きびのだんご - 太平かつみと「どんきほーて」という漫才コンビを組んでいたが、後にディスカウントスーパー「ジャパン」経営者の娘と結婚し、部長待遇で「ジャパン」に就職、芸能界を引退するものの、離婚と同時に退職。
- 月亭かなめ - ぜんじろうと漫才コンビを組んでいたが、解散後に引退。
[編集] 外部リンク
- 兆楽 - 新春に兆楽寄席（一門会）を開催している。
