朱友裕
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
朱友裕（しゅ ゆうゆう、生年不詳 - 904年 (天祐元年) ）は後梁の皇族で、初代皇帝朱全忠の長男。廟号は郴（彬）王。字は瑞夫。生母の名は不詳。また、次弟は早世したために、名は不詳である。
目次 |
[編集] その生涯
少年時代から素質が優れ、特に騎射に優れており、また寛容な人物だったという。そのために父からも、重臣達からも将来を期待されていた。各地で転戦を繰り返し、父から宣武府に駐屯すべく、衙内都指揮使に任じられた。892年に敵対する朱瑾を石仏山で撃破し、朱瑾は敗走した。その時に父・朱全忠の仮子である左龍武都統の朱友恭（李彦威、後に仮子を解かれて、氏叔琮と共に極刑される）が太子の座を狙うために、右龍武都統の氏叔琮と共に露骨に「実は彬王は朱瑾と内通したのである」と讒訴した。だが、朱全忠は信頼する長男がそんなことをするはずがないと信用はしなかったが一応、兵権は取り上げた。それでも朱友恭は安心できず、朱友裕を処刑すべく企んだ。これを案じた張皇后（朱友貞の生母）の手引きで助命され、父も長男を愛しているので、再び兵権を授けたという。
数年後、許州にいた彬王は度重なる乱世で民が疲労して憔悴すると、彼はそれを案じて救済活動を奨励した。その結果、民は安定し三万戸余が形成された。父からその功績を誉められた。後に父が鎮擁国軍を兼ねると、彼は要衝の後衛府を統括した。904年秋7月、父と共に楊崇本の討伐に従軍するが、途中で病を発した。だが病状が芳しくなく、冬10月に彼は若くして病死した。頼りになる長男の死を聞いた朱全忠は大いに悲しみ、慟哭したという。
[編集] 兄弟
[編集] 義兄弟
[編集] 親族
伯父）
従兄）
（朱全昱の子）
（朱存の子）
彼等の名が史書に詳しく伝記されている。
[編集] 子女
不詳
[編集] 史料
『旧五代史』
(梁書 巻十二 宗室列伝)
二郴王友裕 郴王友裕，字端夫，太祖長子也。幼善射御，從太祖征伐，性寬厚，頗得士心。唐中和中，太祖會■帥李克用攻圍華州，賊將黃鄴固守甚堅。俄有一人登陴大詈，克用令蕃騎連射，終不能中，命友裕射之，應弦而斃。大軍喜噪，聲震山谷，克用因以良弓百矢遺焉。太祖鎮汴，表為宣武軍牙校。及蔡賊殄滅，朝廷議功，加檢校左僕射，尋為牙內馬步都指揮使。景福元年，總大軍伐徐。時朱瑾領兗、鄆之■，為徐戎外援，陣於彭門南石佛山下。友裕縱兵擊之，斬獲甚■，瑾領殘黨宵遁。
時都虞候朱友恭羽書聞於太祖，誣友裕按兵不追賊，太祖大怒，因驛騎傳符，令裨將龐師古代友裕為帥，仍令按劾其事。會使人誤致書於友裕，友裕懼，遂以數騎遁於山中。
尋詣廣王於輝州，以訴其■。賴元貞皇后聞而召之，令束身歸汴，力為營救，太祖乃捨之，令權知許州。乾寧二年，加檢校司空，尋為武寧軍節度留後。四年，太祖下東平，改天平軍留後，加檢校司徒。光化元年，再領許州．天復初，為奉國軍節度留後。太祖兼鎮河中，以友裕為護國軍節度留後，尋遷華州節度使，加檢校太保、興德尹。天祐元年七月，兼行營都統，領步騎數萬，經略邠、岐．十月，友裕有疾，將校乃謀旋師，尋卒於梨園，歸葬東京。開平初，追贈郴王。乾化三年，又贈太師．
 |
この「朱友裕」は、歴史に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。（歴史CP/歴史学CP/歴史PJ） |
カテゴリ: 歴史関連のスタブ項目 | 中国史の人物 | 904年没
