松原治
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松原 治(まつばら おさむ 1917年 - )は紀伊國屋書店代表取締役会長兼CEO。
山口県佐波郡徳地町(現在の山口市)に軍人の息子として生まれる。旧制大阪府立市岡中学校から旧制山形高等学校を経て東京帝国大学法学部に進む。同期に中曾根康弘がいた。
卒業後は南満洲鉄道に入社するも召集を受け、陸軍経理学校を首席卒業。中国各地を転戦し、陸軍主計中尉として敗戦を迎える。
復員後、1946年、大蔵省の子会社の日本塩業に取締役業務部長として入社。1950年、東大の先輩の亀井茲建(これたけ)の招きで紀伊國屋に入社。大番頭として田辺茂一を補佐し、紀伊國屋書店の事業拡大に貢献した。
1970年、代表取締役専務に就任。2006年現在もなお現役の書店経営者として活躍中。 日本経済新聞「私の履歴」で連載された内容をまとめた自身の著書「三つの出会(日本経済新聞社)」にて彼の人生を知ることができる。