株式会社AGI
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社AGI(英字商号: Advanced Generation Interface Japan Inc.)は、人工知能ソフトウェア研究開発企業である。
目次 |
[編集] 概要
コンピュータにおける感性制御技術(ST)の研究開発を主業務としており、音声感情認識を得意とする。SUIも元はAGIのインターフェース思想であった。本拠地は恵比寿ガーデンプレイスタワーで日本SGIと強い資本関係にある。 ST技術の草案開発を行った株式会社エイ・ジー・アイから分社化し、日本SGIと共同研究を含む本格的事業提携を経て2006年以降連結子会社となっている。
[編集] 沿革
- 1999年:感性コンピュータの実現に向けて光吉俊二らによって、「アニメ」「ゲーム」「アイドル」の頭文字をとってエイ・ジー・アイとして設立された。
- 2000年:初期STシリーズの発表。光吉自ら考案・開発した感性制御技術を使ったコンピュータ感性自動応答システムである。このシステムは人と感情のやり取り(口喧嘩)を自動的に行うことで話題となる。
- 2001年:最初の本格的STシステムをサービス開始。KDDI/Ezバーチャルトークとして携帯電話サービスを行う(3年間継続)。
- 2002年:STロボットシリーズを展開。また、IEEEに感性制御技術を発表する。
- 2003年:感性受付システム「接遇」を自社開発。販売開始。ROBODEX出展。スタンフォード大学コンピュータサイエンス学部と共同研究。
- 2004年:日本SGI株式会社との業務提携/総販売代理契約<営業及び管理・経営体制改革・資本提携>。ST ver2.0 SDK販売開始。
- 2005年:NTT・R&Dフォーラム2005にてSTキャラクターエージェント発表。脳科学・生理学との連携開始(独立行政法人NiCT共同研究)(脳とSTの関係から感情のメカニズム解明と生理指標との基準化・科学検証を進めめ、130デシベルの騒音環境の中、堅牢で確実な音声からの基本周波数の検知を実験比較で実証した)
- 2006年:株式会社AGI(アドバンスド・ジェネレーション・インターフェース)となる。
[編集] 状況
設立から現在に至るまで、代表取締役の強烈な個性(発想・システムの多次元設計・信念)で研究と営業を驀進させてきたが、日本SGIとの提携により強力な経営センスが加わり、バランスと信頼が得られた。 昔からの資本家にも、新しい提携先にもプラスになるポジティヴな提携がスムーズなST技術のバージョンアップと科学証明を実現させたといえる。 日本では皆無といえる純粋な基本ソフト開発会社の価値を早期で見抜いた、スーパーコンピュータと3Dビジュアライゼーション(Open GLの生みの親)の雄である日本SGIの決断が、今日のNEC言花やNICTのfMRIシステム、そして医療やQOLでの新展開を実現させたと高い評価を得ている。