森村進
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森村進(もりむら すすむ、1955年 - )は法哲学者。神奈川大学短期大学部、立教大学等を経て、現在一橋大学法学部教授。日本法哲学会理事。
東京都豊島区生まれ。1974年東京教育大学附属駒場高等学校(現筑波大学附属駒場高等学校)卒業。1978年東京大学法学部卒業後人事院に就職するも、退職し東京大学法学部助手に就任。碧海純一らの指導を受ける。
初期においては古代ギリシア人の刑罰観についての研究を行っていたが、現在では法学と倫理学の接点やリバタリアニズムについて研究する。
研究分野以外でも『幻想文学』誌に澁澤龍彦に関する評論を投稿するなど、幅広い分野に造詣が深い。
弟子に関良徳(信州大学教育学部助教授)、鳥澤円(関東学院大学法学部助教授)等。
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[編集] 著書
[編集] 単著
- 『ギリシア人の刑罰観』(木鐸社, 1988年)
- 『権利と人格――超個人主義の規範理論』(創文社, 1989年)
- 『財産権の理論』(弘文堂, 1995年)
- 『ロック所有論の再生』(有斐閣, 1997年)
- 『自由はどこまで可能か――リバタリアニズム入門』(講談社[講談社現代新書], 2001年)
[編集] 編著
- 『リバタリアニズム読本』(勁草書房, 2005年)
[編集] 共編著
- (桂木隆夫)『法哲学的思考』(平凡社, 1989年)
[編集] 訳書
- G・ヒューズ, M・オストワルド,G・ポウスト,M・D・フォーコッシュ『法思想の層位学』(平凡社, 1986年)
- H・L・A・ハート『権利・功利・自由』(木鐸社, 1987年)
- J・L・マッキー『倫理学――道徳を創造する』(清水弘文堂, 1990年)
- E・カメンカ, ロバート・ブラウン,アリス・イア・スーン・テイ編『法と社会』(未來社, 1993年)
- アラン・ライアン『所有』(昭和堂, 1993年)
- ジョナサン・ウルフ『ノージック――所有・正義・最小国家』(勁草書房, 1994年)
- デレク・パーフィット『理由と人格――非人格性の倫理へ』(勁草書房, 1998年)
- ランディ・E・バーネット『自由の構造――正義・法の支配』(木鐸社, 2000年)
- デイヴィド・フリードマン『自由のためのメカニズム――アナルコ・キャピタリズムへの道案内』(勁草書房, 2003年)
- マリー・ロスバード『自由の倫理学――リバタリアニズムの理論体系』(勁草書房, 2003年)