神奈川大学
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神奈川大学(かながわだいがく、英語表記はKanagawa University)は、神奈川県横浜市神奈川区、神奈川県横浜市緑区、神奈川県平塚市にある私立大学である。大学の略称は神大(じんだい)。
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[編集] 概要
[編集] 大学関係者
- 学長 中島三千男(2007年4月-、任期3年。)
- 副学長 森和亮、池上和夫
- 創立者 米田吉盛 - 衆議院議員、厚生政務次官、日本私立専門学校協会理事長、横浜専門学校校長、神奈川大学学長・理事長、横浜文化賞、勲二等旭日重光章、中央大学専門部法学科卒
- 初代校長 林頼三郎 - 横浜専門学校初代校長、検事総長、大審院長、司法大臣、中央大学学長
- 協力者 樋貝詮三 - 内閣法制局法制部長、恩給局長、保険院長官、衆議院議長、吉田内閣国務相。横浜専門学校理事
- 協力者 渡辺利二郎 - 渡辺銀行取締役、日本電気冶金株式会社監査、渡辺同族会社社長。横浜専門学校理事
[編集] 略歴
1928年に設立した当時は横浜専門学校として、横浜で働く勤労青年のための夜間だけの専門学校という独特のスタイルだった。 1930年、当時東急東横線の開通で発展の見込まれた神奈川区六角橋の字・宮面の丘陵に移転し、現在に至る。移転当時、付近は田畑の広がるのどかな田園地域だった。
[編集] 建学の精神(校訓・理念・学是)
建学の精神は「質実剛健」「積極進取」となっている。
[編集] 特徴
- 大学院には全国的にも珍しい歴史民俗資料学研究科が設置されている。
- 2004年、社会人向けの生涯教育を目的として横浜みなとみらい21にエクステンションセンターを開設。
- 外国語学部スペイン語学科では、副専攻として「英語コミュニケーション特修副専攻」を履修できる(新設の国際文化交流学科の単位を一定以上修得すれば副専攻コース修了証書を得ることができる)。
- 応用化学科は、私立大学では全国的にも珍しいほどに研究に熱心でカリキュラム数も多い学科である。
- 湘南ひらつかキャンパスでは、大学終点・始発の路線バスが大学構内まで、土休日を含めて終日乗り入れている。正門前のバス停は「神奈川大学」、61号館前のバス停は「神奈川大学校舎前」と称している。
- 食堂・購買部の運営に関して、横浜キャンパスでは「神奈川大学生活協同組合」の手で、湘南ひらつかキャンパスでは丸紅系の「ベニーエステートサービス(株)」が運営する「神大平塚サービス」の手で行われている。
[編集] その他特記
[編集] 校章
- 神奈川大学の英名略称であるKUを図案化したシンボルマークは各種学生スポーツ、大学施設案内などで使用されている。
- 大学のマスコットキャラクターは「Mr.JIN」(JINDAIのJIN)と「Ms.KANA」(神奈川大学のKANA)。神奈川県の鳥「カモメ」をイメージしたもの。
[編集] 学生生活
- 大学祭
[編集] キャンパス
- 横浜キャンパス(神奈川県横浜市神奈川区六角橋3-27-1)
- 法学部、外国語学部、経済学部、工学部、人間科学部、第二法学部、第二経済学部、第二工学部
- 東急東横線白楽駅・東白楽駅から徒歩(どちらの駅からも13分)。
- ただし、東白楽駅からの経路は複雑であるため、大学の広報では白楽駅を最寄としてアナウンスしている。
- 湘南ひらつかキャンパス - SHC(神奈川県平塚市土屋2946)
- 経営学部、理学部
- JR東海道本線平塚駅から神奈中バスで約30分
- 平37系統 平塚駅北口(14番線)~公所経由~神奈川大学校舎前 で「神奈川大学校舎前」(大学構内)下車
- 平38系統 平塚駅北口(14番線)~日向岡トンネル経由~神奈川大学校舎前で「神奈川大学校舎前」(大学構内)下車
- 平76系統 平塚駅北口(3番線)~中沢橋・井ノ口経由~秦野駅南口で「神奈川大学」(大学正門前)下車
- 小田急小田原線秦野駅から神奈中バスで約20分
- (小田急小田原線東海大学前駅の方が距離的に近いが、バス路線の関係上、秦野駅を最寄駅としている)
- 秦38系統 秦野駅北口(1番線)~遠藤原経由~神奈川大学校舎前で「神奈川大学校舎前」(大学構内)下車
- 秦39系統 秦野駅北口(1番線)~土屋橋経由~神奈川大学校舎前で「神奈川大学校舎前」(大学構内)下車
- 中山キャンパス(神奈川県横浜市緑区台村町800)
[編集] COE
- 採択1件
- 2003年
- 学際・複合・新領域
- 人類文化研究のための非文字資料の体系化
[編集] その他の特色
- その設立経緯から地方入学試験と給費生試験が行われている。いずれの試験も第二次世界大戦前から実施されており、60年以上の伝統を持っている。
- 現在の校名は戦後の学制改革による大学昇格時に届出名称が本校(横浜専門学校)と現横浜国大(官立横浜経済専門学校・横浜工業専門学校・神奈川師範学校・神奈川青年師範学校)・現横浜市大(横浜市立横浜商業専門学校)と重複したため、協議の末に私立大学ながら「神奈川」の県名が付くことになった経緯がある。(各校とも「横浜大学」の名称を希望したため各校が譲歩し「横浜大学」の名を使用しないこととした)。
- 箱根駅伝には、2007年現在、39回出場しており総合優勝2回、往路優勝3回、復路優勝1回の成績をあげている。
- 吹奏楽部は1963年以降、全日本吹奏楽コンクール大学の部で金賞を20回受賞しており、ほぼ毎回上位に位置している。また、神奈川大学吹奏楽部の演奏を収録したCDも一般のレコード店で販売されており、これは大学の吹奏楽部としてはかなり珍しい。さらに海外での活動も盛んで全米吹奏楽指導者協会のクリニックに招待されているほか、欧州を舞台に公演実績を持っている。
- 大学野球は神奈川大学野球連盟リーグで毎回関東学院大学と優勝争いをするレベル。
- スクールカラーはプラウドブルー(紫紺色)
- ※ちなみに「プラウドブルー」の呼称はもともとはなく、箱根駅伝報道等でマスコミが名付けたことから次第に定着していったものである。
- 大学の略称である神大は、登録商標(第4372633号および第4404030号)として登録されている。[1]
[編集] 沿革
- 1928年 米田吉盛が横浜市中区に横浜学院を開設
- 1929年 専門学校令により横浜専門学校に改める
- 1930年 現在の横浜キャンパス(神奈川区六角橋)に移転
- 1949年 学制改革により神奈川大学に移行
- 1950年 短期大学部設置
- 1985年 附属中・高等学校開校
- 1989年 平塚キャンパス開設(同時に経営学部・理学部を新設)
- 2001年 平塚キャンパスを湘南ひらつかキャンパスに改称
- 2002年 短期大学部廃止
- 2004年 エクステンションセンターを開設
- 2006年 人間科学部、外国語学部国際文化交流学科を新設。第二部は募集停止し昼夜間教育に移行(法学部・経済学部のみ)。理学部で総合理学プログラムを開始。工学部の3学科で名称変更(電気電子情報工学科から電子フロンティア学科に、応用化学科から物質生命化学科に、経営工学科から情報システム創成学科に変更)。カリキュラム内容の再編を行っている。
[編集] 教育研究組織
[編集] 学部
- 法学部(「昼夜間教育制度」導入学部)
- 法律学科
- 自治行政学科
- 経済学部(「昼夜間教育制度」導入学部)
- 経済学科
- 貿易学科・現代ビジネス学科
- 経営学部
- 国際経営学科
- 外国語学部
- 英語英文学科
- 中国語学科
- スペイン語学科
- 国際文化交流学科
- 理学部
- 情報科学科
- 化学科
- 生物科学科
- 総合理学プログラム(4年次で3学科いずれかに所属することになる新課程)
- 工学部
- 機械工学科
- 電気電子情報工学科・電子情報フロンティア学科
- 建築学科
- 応用化学科・物質生命化学科
- 経営工学科・情報システム創成学科
- 人間科学部
- 人間科学科
[編集] 大学院
- 法学研究科
- 法律学専攻
- 経済学研究科
- 経済学専攻
- 経営学研究科
- 国際経営専攻
- 外国語学研究科
- 英語英文学専攻
- 中国言語文化専攻
- 理学研究科
- 情報科学専攻
- 化学専攻
- 生物科学専攻
- 工学研究科
- 機械工学専攻
- 電気電子情報工学専攻
- 物質生命化学専攻
- 建築学専攻
- 経営工学専攻
- 歴史民俗資料学研究科
- 歴史民俗資料学専攻
[編集] 専門職大学院
- 法務研究科法務専攻(法科大学院)
[編集] 付属施設
- 付属機関
- 法学研究所
- 経済貿易研究所
- 国際経営研究所
- 人文学研究所
- 言語研究センター
- 総合理学研究所
- 工学研究所
- 日本常民文化研究所
- 図書館
日本常民文化研究所は、渋沢敬三が創立したものを1982年に委譲を受けた施設であり、大学院の歴史民俗資料学研究科と21世紀COEプログラムは、この研究所の流れを汲むものである。
[編集] 附属学校
- 神奈川大学附属中学校・高等学校(中山キャンパス)
[編集] 大学関係者と組織
[編集] 大学関係者一覧
[編集] 外部リンク
この項目は、ウィキプロジェクト 学校の大学のテンプレートを使用しています。