極悪がんぼ
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『極悪がんぼ』(ごくあくがんぼ)は田島隆原作、東風孝広作画の漫画作品。講談社の雑誌イブニングで連載中(2006年6月現在)。
同作者が週刊モーニングにて連載している『カバチタレ!』が弱者を法律で救う熱血行政書士の物語であるのに対し、こちらは学歴も資格も無い弱者の主人公・神崎が法律の裏をかく事件屋、秦探偵事務所に入所し立身出世を夢見て働く物語である。『カバチタレ!』よりも娯楽性が強く、よりマンガ的であるが、見方によっては、『カバチタレ!』よりもリアルな人間描写が描かれている。そのせいか、『カバチタレ!』よりも高く評価する者も多い。マンガ批評本などでもゴッドファーザーの域に達するピカレスクロマンと、絶賛される。なお『カバチタレ!』の登場人物もしばしば端役で登場する。
「がんぼ」とは広島弁で「わんぱく、いたずらっ子、悪ガキ」の意味。
[編集] 登場人物
神崎守(かんざき まもる)
- この漫画の主人公。秦秘密探偵事務所の一員になるまでは、中卒であるが故に職場を転々とする、うだつの上がらない生活(一生)を送っていた。本目湖警備会社に勤めていた時に同じ職場の茸本に誘われカード詐欺を行う。しかしカードの持ち主にみつかり盗んだ額を返済出来なかった神崎は、その額を返済する為に金子&冬月により作業船に売り飛ばされる。しかし作業船に向かう途中に金子からもらった名刺を思い出し秦探偵事務所に救助を依頼。作業船から死に物狂いで脱出して秦事務所への報酬費を含めた返済をする為に秦事務所で働くことになる。夢はビッグになること。
- 中学生の頃までは普通に暮らす少年だったが、中学三年の時に借金により親に捨てられ、児童養護施設への入所を拒否。中学卒業後は職を転々とする空しい過去を持つ。根は「いい人」で「臆病者」な一面も見せる。職業柄で割り切っても人(ようやく付き合えるようになった彼女や借金苦の親を持つ子供など)を傷つけることに罪悪感を抱く面がある。作中で一度警察に逮捕された経験から警察を恐れている。
- 茸本が経営する裏ビデオ販売業のミカジメ料を神崎が伊武忍組へ払う事により、裏ビデオ販売業の営業権を茸本から奪う。しばらくは舎弟の古市と共に裏ビデオ販売業を続けるが、事件屋の仕事を古市に手伝わせた際に古市が警察に逮捕されてしまう。その後の対応の悪さから古市には愛想を尽かされてしまうが、裏ビデオ販売業の営業権を譲ることにより古市とは仲直りした模様。
- 愛車はBMWの3シリーズ(もしくは5シリーズ)に乗っており、たまにターゲットの乗る車をわざとぶつけさせる。近場での移動の際はスクーターに乗っている。コンビニ弁当(カルビ丼が多い)をよく食べている。嫌いな食べ物は椎茸や山菜。愛煙家でマールボロ(赤)を吸っている。髪は金髪で基本的には上下赤スーツを着ているが、数回のみ普段着を着用した事がある。住まいは「もみじ荘」という名の古いアパートで、鍵をかけていない為よく金子が勝手に入ってくる。
- 『特上カバチ!!』第0話(1巻に収録)にも1コマだけ登場。特別編では『カバチ』シリーズの主人公・田村勝弘と対面する。同時に何度か辛酸を舐めさせられた茸本との関係にケリをつける一環で、かつての自身と同じく作業船作業に売り飛ばすという最高の復讐を施した。
金子千秋(かねこ ちあき)
- 秦秘密探偵事務所の元所員。事件屋。神崎の先輩にあたる人物。体格が良く暴力的な性格で柄の悪い格好をしている。若い頃に友人の城岡と二人で事件屋をやっていた際に現場で秦光浩と知り合う。秦光浩の実力に感動し秦探偵事務所に入所。(しかし城岡は秦光浩を殴った為に入所を断られ金子と城岡は別々の道を歩む事になる)
- 秦探偵事務所に入所してから数々の修羅場を潜り抜けてきたためか容赦が無く、秦探偵事務所のメンバー(神崎や冬月)が余計なこと(ヘマ)をしたり、口答えなどをするとボコボコに殴り、蹴りつけたりと過激な暴行を行う(場合によっては殺人未遂を起こす)。神崎は事務所内の下っ端にあたるため「ボンクラ」「(万年)スカピン」と呼んで見下しているが、度胸からか認めている節がある。神崎を率先して利用する。しかし何度も神崎を騙している為に手を組んでもあまり信用されていない。一時期ランボルギーニ・カウンタックに乗っていたが、神崎によってニコイチ車に改造されてしまい、交通事故を起こして手放した。
- 金子の旧友である城岡を巡る件で秦秘密探偵事務所所長・秦光浩と袂を分ち独立したものの、「一度敵対した相手は決して許さず、徹底的に潰す」秦から神崎を刺客に仕立て、潰す標的にされている。
- 『カバチタレ!』では、大野たち法律屋の敵役として登場している。大野勇とは職業柄で知り合いと同時に敵対関係にあたる。
夏目大作(なつめ だいさく)
- 秦秘密探偵事務所に勤める事件屋の一人。感情的で粗暴であり、神崎とはウマが合わないことが多い。血の気が多く短気な性格で、仕事面でも少々思考が短絡的で力技な行動をとることが多い。金子同様人脈が豊富で、幾度か神崎に人を紹介したりしているところから、神崎を少々認めてはいるようだ。
- 『カバチタレ!』でも、敵の補助役としてひょっこり登場。
冬月啓(ふゆつき ひらく)
- 秦秘密探偵事務所に勤める事件屋の一人。感情(暴力)的な面がある金子や夏目と違い、かなりの知性的(穏健派)な男。痩せ型の体型で、後ろ髪だけが長く結んでいる。昔は警察官僚の道を歩んでいたらしく、そちらの筋への人ヅテが利いたりする。秦所長に気に入られており、所長が出る際には秘書的な役目に回ることがある。あまり人のいない秦事務所だが、冬月に限っては事務所でパソコンをしている事が多い。神崎が冬月にパソコン関係の事をよく聞く事からパソコンに詳しい様子。広島弁ではなく標準語を主に話す。神崎には比較的よく協力するが、実は一番神崎を認めていないようだ。生命保険の支払いを迫られた神崎に保険金を月10%の利子で貸し付けるという小賢しい一面もある。
秦光浩(はた みつひろ)
- 秦秘密探偵事務所所長。探偵事務所の所長ではあるが、あくまで余技であるらしく、銀行の重役から暴力団の幹部まで広く顔が利く人脈が相当豊富である模様。所員からは莫大な看板料をせしめる他、知人であろうと弱みを握れば罠をしかけてその財産を喰らいつくす冷酷な人物でもあり、特に一度敵対した相手には容赦がない。神崎や金子からは陰で「妖怪ジジイ」と呼ばれる。なお、プロフィールでは「1940年朝鮮済州道生まれ」「1948年来日」とされており、済州島四・三事件が背景にあることが示唆されている。また、パチンコ業者による「遊戯協会」の役員であったり警察の介入に対して公安ではないかと確認するなどの描写が、ストーリーと直接関わらない形で挿入されており、隠されたテーマを暗示している。肩から腹にかけて大きな傷跡がある。神崎を買っているところがある様子。
古市和磨(ふるいち かずま)
- 神崎の舎弟。元々は一度神崎を絶望の淵に落とした茸本の部下として裏ビデオ販売業を行っていた。しかし伊武忍組へのミカジメ料を神埼が払う事により、裏ビデオ販売業の営業権が茸本から神崎に変った事がきっかけで神崎の舎弟となる。
- 裏ビデオ業界の事には神崎より詳しく、神崎に色々と説明したりもしている。盗撮などの知識も豊富のようである。裏ビデオ販売業が主な仕事だが、時折神崎の依頼で事件屋としての仕事を手伝うようになる。しかし事件屋の仕事を手伝った際に警察に捕まった件で神崎に薄情な対応をされた事が原因で一時期仲が冷えきってしまう。しかし神埼から謝罪があった事や裏ビデオ販売業の営業権&利権を譲渡されるなどの償いを受け、今まで通りに神崎をサポートしている事から二人の仲は修復できている様子。
- 神崎の事件屋としての仕事を手伝っている事から秦探偵事務所の所員とも顔見知りである。所員全員の名前を「さん」付けで呼んだり、必ず敬語を使って会話するなど礼儀正しい一面も見せる。
茸本長三(たけもと ちょうぞう)
- 神崎と同じ本目湖警備会社に勤務していた。高卒のため神崎よりも優遇されることが多い。一番最初はカード偽造を神崎に持ちかけるがカードの持ち主に見つかってしまい神崎に責任をかぶせる。その後古市とともに裏ビデオ屋を始めるが伊武忍組に見つかってしまい、神崎に全裸のままロープで縛られたあげく営業権を取られてしまう。その後は競売専門の不動産屋を開業するが資金繰りがショートして神崎に手形詐欺の協力を要請。成功したかのように見えたが詐欺に使うペーパー会社の取締役を全て同じにしていたために田村と栄田(『カバチタレ!』の登場人物)に追い詰められ、神崎が300万払うことで和解する。それによって遂にキレた神崎の手により、現段階では以前神崎が売り飛ばされた作業船に500万で売り飛ばされたままとなっている。
[編集] 関連項目
※両作品とも世界観を共通としている。
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