横浜市交通局1000形電車
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1000形電車(1000がたでんしゃ)は、横浜市交通局(横浜市営地下鉄)で1972年(昭和47年)から2006年(平成18年)まで運行された通勤形電車。
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[編集] 概要
1号線(現行路線愛称・ブルーライン)の上大岡駅~伊勢佐木長者町駅間開業に伴って1972年に登場した。
開業当初は3両編成だったが、1977年(昭和52年)6月に5両編成に、さらに1985年(昭和60年)3月に6両編成とされた。
最大で6両編成14本(84両)が在籍していたが、製造から30年を経過し、かつ老朽化が進んでいたため、2004年(平成16年)から3000R形と入れ替えで順次廃車が始まった。
2007年(平成19年)度から予定されているブルーラインのワンマン運転には対応せず、2000形とともに2006年(平成18年)12月13日をもって定期運用から離脱し、同年12月16日の「はまりんフェスタ」のさよならイベントを最後に営業運転を終了した。これをもってブルーラインの車両は3000形に統一された。
最後まで在籍していたのは1141F(第14編成)で、2006年11月28日から先頭車の前面に「さようなら1000形 横浜市交通局」と表記した特製のヘッドマークを装着し、2000形と同様に「はまりんフェスタ」までヘッドマークを装着した状態で運行された。
[編集] 外観
車体全長は18m級、客用ドアは片側3か所であり、骨組みは普通鋼製、車体外板のみステンレス鋼を用いた「セミステンレス」構造で基本的に無塗装とされたが、客用ドア部分は縦方向に青で塗装された。前面は窓のない非常用貫通扉を中央に配し、窓ガラスの寸法は左右非対称であった。
[編集] 性能
- 電気方式:直流750V
- 制御方式:抵抗制御
- ブレーキ方式:発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ
- 電動機出力:120kW/基
- 軌間:1435mm
- 最高速度:地下:70km/h 地上:90km/h
- 起動加速度:3.2km/h/s
- 減速度:3.5km/h/s(常用)・4.5km/h/s(非常)
- 定員:先頭車140人 中間車150人
- 自重:160.5t(編成重量)
[編集] 更新工事
製造当時は非冷房車だったが、1989年(平成元年)度~1992年(平成4年)度に冷房装置設置改造を実施するとともに、1両につき車内旅客案内表示器1台とマップ式の次駅案内装置を2台を客用ドア上に千鳥配置し、車いすスペース、そして先頭車の乗務員室仕切り扉の後部にはクロスシート(優先席)を設置した。同時に前面の運行番号表示器は字幕式からマグサイン式に交換された。
[編集] その他
- 2006年3月に運転を終了した1011F(第1編成)は開業時の3両(1011-1012-1016)となって新羽車両基地に静態保存されている。
- 廃車された車両の一部は、個人に譲渡された他、第4編成の1号車(1041)のみが横浜市資源循環局金沢工場でストックヤードとして再使用されている(外部リンク参照)。