江ノ島電鉄2000形電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2000形電車(2000がたでんしゃ)は、江ノ島電鉄の電車。
1990年(平成2年)4月24日に営業運転を開始した。1990年度グッドデザイン商品選定車両でもある。
[編集] 概要
600形の置き換えとして1990年から1992年(平成4年)にかけて2両編成3本の計6両(連接台車採用)が東急車輛製造で製作された。正面は展望性を利かせた一枚大型ガラスを採用し、側面窓・客用ドアの幅や高さ・室内天井高さも従来車両より拡大されている。車体は腐食対策として一部にステンレス鋼が採用されたが、外板は耐候性鋼板のため外見からは判らない。前面行先表示器には季節ごとに替わるイラストを配した終着駅名表示が用意され、アクセントになっている。
2001・2002編成の落成時には前面下部に排障器(スカート)が装着されていた。その後自動連結器→密着連結器交換の際に干渉するため一旦撤去されたが、2006年(平成18年)3月に新500形が営業運転を開始するのに合わせて再度装着された。2003編成は落成時点からスカートは未装着であり、鎌倉方の連結器は密着連結器とされた。
室内は両車端部にクロスシートを配置し前方の景色も楽しめるようになっている。その他はロングシートであり、観光・通勤通学輸送という両面を併せ持った江ノ電の性格に合った車両として評価も高い。
車内自動放送装置は当初はテープ式であったが、その後20形と同一のIC式に変更された。
集電装置は江ノ電唯一の下枠交差式パンタグラフが採用された。設計時点ではシングルアーム式を採用する予定だったが、日本の電車では当時シングルアーム式の採用例がなかったため見送られ、10形で初採用となった。
[編集] 車体塗装
2007年(平成19年)現在、2001編成はオリジナル塗装+側面窓下に東日本電信電話(NTT東日本)の部分広告を配している。2002編成はオリジナル塗装+側面窓下にコカ・コーラの部分広告を配しており、2003編成は白一色塗装で産経新聞の広告電車となっている。
カテゴリ: 鉄道関連のスタブ項目 | 江ノ島電鉄 | 路面電車車両