池波正太郎
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池波 正太郎(いけなみ しょうたろう、1923年(大正12)1月25日 - 1990年(平成2)5月3日)は日本人の小説家。下谷西町小学校卒。
東京都台東区の下町・浅草に生まれ、幼い頃から映画を好んだ。長じて後に長谷川伸に師事。兜町の株式仲買店の店員を経て、東京都職員の傍ら脚本家・小説家となり、新国劇などを中心に活躍。
1960年、『錯乱』で第43回直木賞を受賞し、東京都職員を辞し本格的な作家生活に入った。以後『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』『真田太平記』など、戦国・江戸時代を舞台にした時代小説を次々に発表。江戸風の歯切れの良い文章や人情味溢れる作風が支持を得、自らが手を加えてドラマ化された作品も多い。美食家・映画評論家としても著名であった。
急性白血病により急逝。
グルメに関してのエッセーはNHKラジオ第1放送「ラジオ深夜便」のアンカーコーナー「味なサウンド」(朗読・司会:立子山博恒アナウンサー)として1997年ごろに放送された他、ニッポン放送とABCラジオで2006年10月7日より「味な歳時記 池波正太郎その世界」(朗読・パーソナリティー:栗村智アナウンサー)で取り上げられた。
[編集] 受賞歴
- 1955年 『太鼓』で第2回新鷹会賞奨励賞
- 1957年 『錯乱』で第43回直木賞
- 1972年 『殺しの四人』で第5回小説現代ゴールデン読者賞
- 1973年 『仕掛針』で第7回小説現代ゴールデン読者賞
- 1977年 『市松小僧の女』で第11回吉川英治文学賞・第6回大谷竹次郎賞
- 1986年 紫綬褒章
- 1988年 第36回菊池寛賞
[編集] 主要作品リスト
- 『鬼平犯科帳』
- 『剣客商売』
- 『仕掛人・藤枝梅安』
- 『あほうがらす』(初版:新潮社、1985年)
- 『真田太平記(一)~(十二)』(新潮文庫、1987年~1988年、初版:朝日新聞社、1974年~1983年)
- 『散歩のとき何か食べたくなって』
- 『むかしの味』(新潮文庫、1988年、初版:新潮社、1984年)
- 『男の作法』(新潮文庫、1989年、初版:ごま書房、1981年)
- 『新 私の歳月』(講談社文庫、1992年、初版:講談社、1986年)
- 『戦国幻想曲』
- 『味と映画の歳時記』
- 『銀座日記』
- 『その男』
- 『人斬り半次郎』
- 『夜の戦士』
- 『蝶の戦記』
- 『忍びの風』
- 『忍びの女』
- 『忍者丹波大介』
- 『火の国の城』
[編集] 外部リンク
- 台東区立図書館(中央図書館に池波正太郎記念文庫が開設されている)
- 池波正太郎真田太平記館(長野県上田市)