洲崎神社(館山市)
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2.愛知県名古屋市にある神社。洲崎神社 (名古屋市)を参照のこと。
洲崎神社 | |
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所在地 | 千葉県館山市洲崎1697 |
主祭神 | 天比理刀咩命 |
社格等 | 式内大社、安房国一宮、県社 |
創建 | 神武天皇元年または神武天皇の御代 |
例祭 | 8月20日 |
洲崎神社(すさきじんじゃまたはすのさきじんじゃ)は、千葉県館山市洲崎(すのさき)に鎮座する神社。延喜式神名帳では「后神天比理刀咩命神社」とあり、式内社、大社に分類されている。江戸時代に安房国の一宮とされた。明治以降の旧社格は県社。
目次 |
[編集] 由緒
鎮座は神武天皇元年(紀元前660年、いわゆる皇紀1年)、または神武天皇の御代(紀元前660年~紀元前585年)といわれる。安房国の開拓にあたっていた天富命が、祖母である天比理刀咩命を御手洗山に祭ったのが始まりとされる。
治承4年(1180年)9月5日、石橋山の合戦に敗れ、海路安房国に上陸した源頼朝は当神社に参拝し、上総介及び千葉介へ送った使者の無事と交渉の成功を祈願している。また、寿永元年(1182年)8月17日、頼朝の妻政子の安産祈願のため、奉幣使が派遣されている。
室町時代には江戸城を築いた太田道灌が、江戸の鎮守として分霊を勧請した。これが今の神田明神という説がある。(ただし、神田神社(神田明神)の祭神は別で、公式HPにも触れられていないことから、別の明神と混同したとも考えられる。)
文化9年(1812年)、房総沿岸を視察した筆頭老中松平定信が、「安房国一宮 洲崎大明神」の扁額を奉納している。
[編集] 祭神
- 天比理刀咩命(あめのひりのめのみこと) 洲神(すのかみ)といわれる。「天比理乃咩命」とも書かれる。
[編集] 主な年中行事
- 例祭(8月20日)
[編集] 分社
10年ほど前に水難事故・水難事件防止を祈願する為に創られた日本唯一の水中神社を持つ。