浅見定雄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
浅見定雄(あさみ さだお、 1931年 - )は、神学者。山梨県生まれ。東京神学大学博士課程修了。ハーバード大学神学部博士課程卒業。神学博士。東北学院大学教授を定年退職後、同大学名誉教授。日本脱カルト協会代表理事。滞在型カウンセリング施設を運営するNPO法人(特定非営利活動法人)「小諸いずみ会」理事長。
神学者であり、本来の専攻は旧約聖書学で業績も多々あるが、同時に社会問題に対する強い関心を持ち、現在では日本のカルト問題における第一人者としても知られている。
統一教会(統一協会)の問題には1960年代から長年取り組んで来ており、その他のカルト宗教の被害者の相談も受けるようになった。統一教会からは「サタン」と呼ばわりされ敵視されて来た。現在もカルト被害者の救出活動に貢献している他、北朝鮮の金正日についても発言している。
また、『にせユダヤ人と日本人』で、山本七平が「イザヤ・ベンダサン」なるユダヤ人を騙って著した『日本人とユダヤ人』を厳しく批判した。
戦後民主主義、フェミニズムへの共感を表明しており、真の男女平等を目指すため「女性言葉」を活字で使わないと語る。キリスト教徒(日本基督教団)であるがマルクス主義へも一定の理解と共感を示している。
- 過去に世間一般でカルトと言われている複数の宗教団体側から告訴された。
目次 |
[編集] 著書
- 『統一協会=原理運動 その見極めかたと対策』日本基督教団出版局、1987年
- 『にせユダヤ人と日本人』朝日新聞社、1983年
[編集] 共著
- 『護られた街 カルトは防げる、撃退できる 実録』仏教カルト研究所、2002年
- 『追悼庄幸司郎 平和憲法とともに』アストラ、2000年