無著
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無著 | |
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310年‐390年頃 | |
尊称 | 無著菩薩 |
生地 | インド |
宗派 | 唯識 |
師 | 弥勒 |
弟子 | 世親 |
著作 | 『摂大乗論』他 |
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基本教義 |
縁起、四諦、八正道 |
三法印、四法印 |
諸行無常、諸法無我 |
涅槃寂静、一切皆苦 |
人物 |
釈迦、十大弟子、龍樹 |
如来・菩薩 |
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部派・宗派 |
原始仏教、上座部、大乗 |
地域別仏教 |
インドの仏教、日本の仏教 |
韓国の仏教 |
経典 |
聖地 |
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無著(むぢゃく)はインドの大乗仏教唯識(ゆいしき)派の大学者。
サンスクリット名アサンガ (asaNga) の漢訳。生没年は不詳だが、310年‐390年ころの人。西北インドのガンダーラ国(現在のパキスタン、ペシャーワル地方)にバラモンの子として生まれた。 父はカウシカ(kauCika、去尸迦)、母はビリンチ(viriJci、比隣持)、兄弟3人のうちの長男であった。実弟は説一切有部から唯識派に転向して大成したバスバンドゥ(世親)。
初め部派仏教の化地部(けじぶ)において出家し、瞑想に基づく欲望からの離脱法を修得した。「空」の教理が理解できないため自殺しようと悩んでいたとき、東方、ビデーハ国(現在のビハール州北部)のピンドーラ(piNDola、賓頭羅)阿羅漢に出会い、ようやく小乗の空観をも体得した。
しかし、これに満足できないアサンガは、インド中部のアヨーディヤー(現在のアウド)に赴き、大乗仏教の修行の一つである瑜伽行に努めた。そこでマイトレーヤ(弥勒)菩薩から大乗仏教の空思想を学び、大乗仏教徒となった。また、他の人々にも、マイトレーヤが直接『瑜伽師地論(ゆがしじろん)』(『十七地経』)を説くように要請し、アサンガがその解説をすることにした。これが唯識思想流布の端緒とされる。彼はマイトレーヤから日光三昧を教えられていたので、大乗の教義を容易に理解し、記憶することができたという。晩年には、大乗を誹謗する弟バスバンドゥをアヨーディヤーに呼び寄せ、偉大なる大乗仏教者に育てた。
[編集] 主な著作
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- 『摂大乗論』(しょうだいじょうろん)
- 『顕揚聖教論』(けんようしょうぎょうろん)
- 『大乗阿毘達磨論』(だいじょうあびだつまろん)
- 『順中論』
- 『六門教授習定論』(ろくもんきょうじゅしゅうじょうろん)