狂気のプロフィール
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狂気のプロフィール | ||
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デヴィッド・ギルモア の アルバム | ||
リリース | 1984年3月27日 | |
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |
時間 | 45:18 | |
レーベル | キャピトル・レコード | |
プロデュース | デヴィッド・ギルモア、ボブ・エズリン | |
レビュー | ||
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デヴィッド・ギルモア 年表 | ||
デヴィッド・ギルモア (1978) |
狂気のプロフィール (1984) |
オン・アン・アイランド (2006) |
『狂気のプロフィール』(『About Face』)は、ピンク・フロイドのギタリスト/ヴォーカリストのデヴィッド・ギルモアが1984年に発表したソロ・アルバム。全英29位、全米32位を記録した。
本作は前作『デヴィッド・ギルモア』(1978年)と比べると、かなり音楽的、商業的な成功を意識した作りになっている。本作のレコーディングに当たっては、多彩なゲストが招かれている。プロデュースはギルモアと、ピンク・フロイドの『ザ・ウォール』で一緒に作業をしたボブ・エズリンが行い、TOTOの故ジェフ・ポーカロ(ドラムス)、ピノ・パラディーノ(ベース)、スティーブ・ウィンウィッド、ジョン・ロード(キーボード)も参加している。また、ピート・タウンゼントも3曲詩を書き下ろし、2曲が採用されている。
今回のソロ活動に関してギルモアは「ピンク・フロイドなしでやっていけるかどうか、それを知るためにこのレコードを出し、ツアーをやっている」と語っている。アルバムのプロモーションのために、ピンク・フロイドのポリシーとは全く対照的にマスコミに対してあらゆるインタビューにはほとんど応じ、MTVにもインタビューのほかにミュージック・ビデオを提供している。
コンサートツアーは1984年3月から6月にかけて、ヨーロッパを跨り、北米を駆けた大掛かりなツアーを行った。1984年4月30日のイギリスのハマースミス公演では、ニック・メイスンとロイ・ハーパーがゲスト出演もしている。但し、この翌日のバーミンガム公演ではわずかに200人程度しか観客が集められなかった。このことからも、必ずしもコンサートツアーが成功したとは言いがたかったが、アメリカにおいては、MTVでプロモーションしたことが幸いし、どうにかコンサートは黒字になったという。
ギルモアがこのソロ活動をしたちょうど同じ時期に、ロジャー・ウォーターズもやはりソロアルバム『ヒッチハイクの賛否両論』を発表し、それに伴うコンサートツアーも行っているが、そのアルバムならびにコンサートの売り上げはギルモアと同様か若干下回る程度で、あまり芳しいものではなかった。
[編集] 収録曲
- 夢なき夜 Until We Sleep
- マーダー Murder
- ラヴ・オン・ジ・エア Love on the Air ※
- ブルー・ライト Blue Light
- 果てなきブルー Our of the Blue
- 狂った恋人たち All Lovers Are Deranged ※
- アイム・ライト You Know I'm Right
- クルーズ Cruise
- レッツ・ゲット・メタフィジカル Let's Get Metaphysical
- 終焉の時 Near the End
※ピート・タウンゼントによる作詞
このアルバムから「ブルー・ライト」がシングル・カットされている。