猿橋勝子
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猿橋 勝子(さるはし かつこ、1920年3月22日 - )は日本の地球科学者である。専門は地球化学。海洋放射能の研究などで評価された。
「女性科学者に明るい未来をの会」を設立し、1981年から、自然科学の分野で顕著な研究業績をあげた女性科学者に贈られている「猿橋賞」を設けた。
東京府立第六高女を経て、帝国女子理学専門学校(現東邦大学理学部)を卒業。気象庁気象研究所で三宅泰雄の指導を受けた。1954年のビキニ事件以後、三宅と大気、海洋の放射能汚染の調査研究を行い評価された。1958年に設立された日本婦人科学者の会の創立者のひとりである。
1980年、日本学術会議会員に女性科学者として初めて選ばれる。1981年、エイボン女性大賞を受賞。1993年、三宅賞(日本地球科学協会)を受賞した。
[編集] 著書
- 猿橋勝子 『地球はどんな物質から出来ているか』 恒星社厚生閣〈楽しい理科教室24〉、1955。
- 日本分析化学会編 『新分析化学講座10 標準分析と試験法 化学工業編』 共立出版、1960。
- 樋口恵子編 『女性の適職 - 仕事とわたし』 啓隆閣、1973。
- 猿橋勝子 『女性として科学者として』 新日本出版社、1981。
- 猿橋勝子 『学ぶこと生きること - 女性として考える』 福武書店、1983、ISBN 4-8288-1089-7。
- 女性学研究会編 『講座女性学2 女たちのいま』 勁草書房、1984。
- 猿橋勝子・塩田庄兵衛編著 『女性研究者 - あゆみと展望』 ドメス出版、1985。
- 湯浅明・猿橋勝子編 『女性科学者21世紀へのメッセージ』 ドメス出版、1996、ISBN 4-8107-0435-1。
- 猿橋勝子 『猿橋勝子 - 女性として科学者として』 日本図書センター〈人間の記録97〉、1999、ISBN 4-8205-4343-1。
- 猿橋勝子監修 『親愛なるマリー・キュリー - 女性科学者10人の研究する人生』 東京図書、2002、ISBN 4-489-00634-9。
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