男女同権
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男女同権(だんじょどうけん)とは、男性と女性の権利を同等のものにしようという考え。1970年前後のアメリカ発祥の女性解放運動(ウーマンリブ運動)により世界中に広まった。
なお、GEM指数を目安とすれば、同指数が世界38位(2004年時点)の日本は、比較された78ヶ国の中において中程にあると言える。ただし、GEM指数が1位であるノルウェー王国や2位のスウェーデン王国が、男性にのみ徴兵制(義務兵役)を課していることから理解されるように、GEM指数は男女平等を計る指数ではなく、「かつて男性の仕事だと思われていた社会影響力のある職業への、女性の進出度」を示した指数である。
また世界経済フォーラムは2006年、世界各国の男女差別の度合いを指標化した「男女格差報告」(Global Gender Gap Report 2006)を発表した。この報告によると格差が最も少ないのはスウェーデン王国で、北欧諸国が上位をほぼ独占したが、北欧諸国は男性にのみ徴兵制を課しており、反対に法制度上男女差のない日本は世界115カ国中79位と、途上国並みの最低の評価となった。これは日本女性が責任を伴った影響力のある仕事に就いている割合や国政への参加率が低いといった実態とともに、こうした指数の算出方法が一定の目的を持つことを示す。
一方で、男女同権を目指す動きに反発する動きもあり、またさまざまな理由(合理的なもの・不合理なものを問わず)により、一方の性に特定の仕事を割り振ることを通じて、結果として女性の企業社会における地位向上が妨げられている。
[編集] 関連する法律
[編集] 関連項目
- 男女共同参画社会
- 世界女性会議
- 国際女性デー
- 世界経済フォーラム
- 女性参政権
- 女性政治家
- 現職女性政治家の一覧
- 男女雇用機会均等法
- 積極的差別是正措置
- 女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約
- 女性学
- フェミニズム
- 反フェミニズム
- ジェンダー
- ジェンダーフリー
- アンドレア・ドウォーキン
- 性差別
- 女性差別
- セクシャルハラスメント
- ドメスティックバイオレンス
- ジェンダー