神石高原町
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神石高原町(じんせきこうげんちょう)は、広島県の中東部に位置し、岡山県に接する町。
2004年11月5日に、広島県神石郡4町村(油木町、神石町、豊松村、三和町)の新設合併により誕生した。因みに、合併により消滅した豊松村は、広島県内で最後まであった村である。
目次 |
[編集] 地理
- 吉備高原 町域は概ね、標高400~700メートルの石灰岩質のカルスト台地上に位置する この周辺の高原地帯は通称では神石高原と呼ばれる
- 仙養ヶ原 標高700メートル前後の美しい高原地帯。戦前・戦中は福山市にあった大日本帝国陸軍歩兵第41連隊の演習場があった。
- 帝釈峡 町の北部にある渓谷美が有名な景勝地
- 成羽川 一級河川高梁川支流
- 小田川 一級河川高梁川支流 光信地区付近が源。
- 福桝川(成羽川支流の帝釈川支流・高低差100メートル以上の見事な渓谷美を形成。)
- 星居山 町内最高峰 標高834m (孝徳天皇が当地の独特の流星をご覧になるために数日行幸ご滞在し、命名。)
- 猪辻山
[編集] 概要
- 町域は広島県の中東部に位置し、同じ吉備高原上にある岡山県備中地方北部に接しているため、隣接の岡山県高梁市の備中町や成羽町、川上町、井原市芳井町との歴史的風習や文化も非常に似通い、鉱業や農畜産業などの産業連携も深い。
[編集] 歴史
- 1619年 徳川家康の従兄弟水野勝成 が西国鎮衛の役目を命じられ備後国東南部・備中国西南部の十万石に転封 神石郡もほぼ全域が領地に含まれる
- 1698年 5代福山藩主水野勝岑死去により、無嗣除封 以降、一部が福山藩領のままだったが、大半が豊前中津藩(現在の大分県中津市)の飛領や天領となる。
- 2004年 神石郡内の4町村(油木町、神石町、豊松村、三和町)が合併され、神石高原町となる。
[編集] 行政
- 神石高原町役場
- 福山東警察署 油木交番、高蓋駐在所、小畠駐在所、豊松駐在所、福永駐在所、神龍駐在所
- 福山地区消防組合消防局 深安消防署安田出張所
- 中国四国農政局神石高原農地保全事務所
- 広島北部森林管理署三和森林事務所
- 広島北部森林管理署油木森林事務所
- 広島県立総合技術研究所畜産技術センター広島牛改良センター
- 広島県立神石三和病院
[編集] 交通
[編集] 鉄道
[編集] 路線バス
[編集] 一般国道
[編集] 教育
[編集] 小学校
- 神石高原町立三和小学校
- 神石高原町立高蓋小学校
- 神石高原町立来見小学校
- 神石高原町立神石小学校
- 神石高原町立二幸小学校
- 神石高原町立油木小学校
- 神石高原町立安田小学校(廃校)
- 神石高原町立上野小学校(廃校)
- 神石高原町立豊松小学校
[編集] 中学校
- 神石高原町立三和中学校
- 神石高原町立神石中学校
- 神石高原町立油木中学校
- 神石高原町立豊松中学校
[編集] 高等学校
- 広島県立油木高等学校
- 私立東林館高等学校(通信制)
[編集] 産業
[編集] 名所・旧跡・観光・特色
- 町域の北部は比婆道後帝釈国定公園に指定されている。
- 星居山(旧三和町地区・頂上展望台より360度の眺望が楽しめる まれに伯耆大山や瀬戸内海も望める。孝徳天皇が数日行幸滞在し、命名。)
- 米見山 (旧豊松村地区・紙ひこうきタワーが建設され毎年、紙ひこうきの飛行距離を競う大会が開かれる。)
- 塚ヶ峠(旧神石町永野地区・見事な雲海と稀に伯耆大山を見渡せる)
- 堂面洞窟(旧神石町永野地区縄文人の骨が発見された洞窟。発掘作業は終了しているが、今では入り口が金網で閉じられていて入ることができない。)
- 湯っ蔵さんわ(旧三和町光信地区・自然の中のスーパー銭湯)
- サンワの森(旧三和町地区・テニスコート・ログハウスなど)
- ウインズコ-トホテル(旧三和町地区・高原リゾートホテル・サンワの森と隣接)
- スコラ高原(下帝釈地区・全天候型多目的体育館やテニスコート・キャンプ場・神石牛レストラン)
- 三和カントリークラブ(旧三和町地区)
- 仙養ヶ原ゴルフクラブ (旧油木町地区)
- 道の駅さんわ182ステーション(旧三和町地区)
- ホテル軽井沢
- 三輪酒造 - 享保元年(1716年)造り酒屋。伊能忠敬の休息所跡がある。
[編集] 行政情報システムとブロードバンド環境
町内向けの行政情報は、現在旧行政区域で用いられてきた方式を継続しており、防災行政無線(アナログ式)、有線放送、オフトークで行われているが、将来はデジタル式防災行政無線に統一されることが決定している。
一方で平成19年4月から神石高原商工会のサイトを通して、文字情報としての公開も行われており、携帯電話で閲覧でき、過去の発信記録も残る。これにより音声メディアの欠点である不在や聞き逃しによる伝達不備の問題が緩和されるものと期待される。
神石高原町のオフィシャルサイトは旧油木町が中心になって設立された活性化情報センターに よって運営されている。この施設は平成11年度の郵政省自治体ネットワーク整備事業によって建設され、ISDN回線をベースに会議 システム(公共施設向け)やデータオフトーク(一般家庭向け)を導入するべく企画された。しかし以後のNTTの大幅な方針転換によって事業見直しをせざるを得なかった。 平成17年度までデータオフトーク実用化への調査研究が継続されたが、結局頓挫した。現在の主な業務として議会中継が行われているが、視聴できるのは地域イントラが接続している各支所および一部の公民館に設置されている端末のみで、一般回線で視聴することはできない。
平成15年度には「総務省情報通信格差是正事業」の補助金を受け地域イントラネットが完成して役所レベルでのブロードバンド化は果たせたが、 民間は相変わらずのデジタルデバイドに喘いでおり、実務にも支障をきたすようになってきた。 平成18年3月、自治体(神石高原町)が通信業者(NTT西日本) に直接補助金を支払うという形で、悲願であった町内全収容局域でADSL化が実現したが時代の趨勢は光である。 ADSLという過去の技術に補助事業を行ったことに関して、神石高原町は広島県から指導を受けることになる。
しかし、なぜここまで追い詰められるまでブロードバンド化が果たせなかったのか、原因として先の郵政省補助金事業が足かせとなったことは否めず、これまでの検討不十分ともとれる情報通信行政の進め方には、大きく反省が求められる。
[編集] その他
神石高原町の市外局番は2006年2月18日、08478から0847(市内局番は80~99)に変更された(80、81、90~99は変更時に追加された市内局番。)。
但し、同じMA(市内料金が適用される地域)の庄原市東城町地域への通話は、同地域の市外局番0847への変更が未実施のため、同地域の市外局番 (08477) が必要である。
同じ市外局番の府中MA、甲山MAへは通話エリアが異なるため、市外局番 (0847) が必要である。
- 東城MAに該当する地域
- 庄原市(東城地域)、市外局番08477(市内局番は2~9)
- 神石高原町、市外局番0847(市内局番は80~99)
- 府中MAに該当する地域
- 甲山MAに該当する地域
神石高原町の郵便番号は2006年10月16日に再編が行われ、以下の通りとなった。
- 油木郵便局:720-18xx、720-19xx、720-17xx
- 小畠郵便局:720-15xx、720-14xx、720-16xx
- 神石郵便局:729-35xx、729-36xx
[編集] 外部リンク
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