福田歓一
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
福田 歓一（ふくだ かんいち、1923年7月14日 - 2007年1月7日）は、東京大学名誉教授。専門は、西欧政治思想史。
神戸市のクリスチャンの家に生まれ。灘中学校・高等学校を経て、学徒出陣後、東京大学法学部卒業。丸山眞男らとともに、南原繁に西洋政治思想を学ぶ。東京大学法学部教授、同法学部長、明治学院大学学長を歴任。同学長時代、大嘗祭に反対。1992年から日本学士院会員。晩年は中野区本町に在住。2007年1月7日、新宿区の病院にて肺炎により死去。享年83。
目次 |
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『近代の政治思想――その現実的・理論的諸前提』（岩波書店［岩波新書］, 1970年）
- 『近代政治原理成立史序説』（岩波書店, 1971年）
- 『現代政治と民主主義の原理』（岩波書店, 1972年）
- 『近代民主主義とその展望』（岩波書店［岩波新書］, 1977年）
- 『政治学史』（東京大学出版会, 1985年）
- 『ルソー』（講談社, 1986年）
- 『学問と人間形成の間』（東京大学出版会, 1986年）
- 『国家・民族・権力――現代における自由を求めて』（岩波書店, 1988年）
- 『激動の世紀と人間の条件』（岩波書店, 1988年）
- 『丸山眞男とその時代』（岩波書店, 2000年）
[編集] 編著
- 『政治思想における西欧と日本（上・下）』（東京大学出版会, 1961年）
[編集] 共編著
- （丸山眞男）『南原繁著作集（全10巻）』（岩波書店, 1972年-1973年）
- （丸山眞男）『回想の南原繁』（岩波書店, 1975年）
- （河合秀和）『バーリン選集（全4巻）』（岩波書店, 1983年-1992年）
[編集] 訳書
- E・P・トムスン編『新しい左翼――政治的無関心からの脱出』（岩波書店, 1963年）
- アイザイア・バーリン『自由論』（みすず書房, 1971年）
- シェルドン・S・ウォーリン『西欧政治思想史（全5巻）』（福村出版, 1975年-1983年）
[編集] 著作集
- 佐々木毅・加藤節編『福田歓一著作集（全10巻）』（岩波書店, 1998年）
- 1巻「ホッブスにおける近代政治理論の形成」
- 2巻「近代政治原理成立史序説」
- 3巻「政治学史」
- 4巻「政治・政治学・政治哲学」
- 5巻「近代の政治思想/近代民主主義とその展望」
- 6巻「ルソー/ルソーを巡って」
- 7巻「現代政治と民主主義の原理」
- 8巻「アジアの解放と民主主義の条件」
- 9巻「人間形成と高等教育」
- 10巻「邂逅――研究生活の途上で」
