秩父鉄道ヲキ・ヲキフ100形貨車
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秩父鉄道ヲキ・ヲキフ100形は秩父鉄道に在籍する貨車である。
1956年から汽車製造・川崎重工で製造されたボギー台車の石灰石バラ積みホッパー車。石灰石の荷卸しは合理化のため底板が開き一度に下に落ちる仕組み。ヲキフ100形は車掌室付だが1988年以降車掌は乗務していない。ちなみに、ヲキ・ヲキフの「ヲ」の由来については、「鉱石」(コヲセキ)からきた説と、英語で石灰石を表す「ore」からきているという2つの説がある。ヲキ8両、その両端にヲキフを連結して10両編成を組み、これを2本連結して20両編成で使用されたが、近年はこの編成は崩れてきている。現在はヲキ100形は101~110・119・121・124・134・146・153・173・183が廃車に、ヲキフ100形は101~114・118~20・125・131・133~5・136・137が廃車になった。特に車掌乗務が廃止になってからはヲキフ100形の廃車が進んでいる。そのため、ヲキフ100形が編成中間に挟まっている編成や、ヲキ100形が編成端に出ている編成も珍しくない。全車太平洋セメントの私有貨車である。現在の運用区間は影森駅~武州原谷貨物駅~武川駅~三ヶ尻駅間で、主に太平洋セメント熊谷工場向けの貨物を運んでいる。原則としてJRなどの他会社に乗り入れることはない。