空手道 (ゲーム)
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ジャンル | 対戦型格闘ゲーム |
対応機種 | アーケード[AC] ディスクシステム[FCD] プレイステーション2[PS2] |
開発元 | テクノスジャパン |
発売元 | データイースト [PS2]ハムスター |
人数 | 1人 |
メディア | [FC]ディスクカード(両面) [PS2]CD-ROM1枚 |
発売日 | [AC]1984年 [FCD]1988年7月22日 [PS2]2005年7月21日 |
『空手道』は1984年にテクノスジャパンが開発、データイーストが発売したアーケードゲーム。海外名は『Karate Champ』。
目次 |
[編集] 解説
2本のレバー操作の組み合わせで様々な空手技による攻撃と防御動作を繰り出し、修行ステージや対戦ステージを乗り越える。
ボーナスステージ開始時の「さあ牛だ」という言葉が多くのファンの記憶に印象深く残っている。
続編の『対戦空手道 美少女青春編』(たいせんからてどう びしょうじょせいしゅんへん)がある。プレイヤー同士の対戦要素が盛り込まれ、ヒロインのモモを奪い合うという内容。牛の替わりに二頭の猪が現れる等の細かな変更も行なわれている。
[編集] 攻略
[編集] 対CPU戦
CPUのルーチンはどの段位でもほぼパターン化されているので、それに従えば比較的簡単に進む事が可能。段位に関わらずこのゲームのコツは技が出切るまで、しっかり両方のレバーを入れたままにしておくこと。これを知らずに初段であっさり負けるプレイヤーも多かった。勝負はこちらの技を当てれば技あり、もしくは大技ならば一気に一本が取れる。二本先取で勝ちとなるが一本技を二回連続で当てるよりは、技ありしか取れない小技を挟んで、勝ち抜く方がよい。というのも同じパターンを二度続けて使うと避けられる事がよくある(特に一本の取れる大技は顕著)。一本+技ありではまだ勝ちにならない事から、一本→技あり→一本と二本+技ありを取る事で完全にパターン化でき、かつ得点効率も良くなる。段位は初段から始まり最終的には名人になり、以降は名人のままループとなる。スコアのカウンターストップは999900点だが、999900点の状態から更に点を取るとゼロに戻るので注意がいる。ちなみに999900点到達までには得点効率の良いプレイでも6時間程度かかる。
[編集] よく使われる技
カッコ内にコマンドを記す、Nはレバーをニュートラルに戻すことを意味する。
- 上段追い突き(→・↑)
- 初段~名人まで通じてメインとなる一本技、中距離から大きく踏み込むので大変使いやすい。初段~七段までは出会い頭に出しても結構決まる。反面スキも大きいので空振りしたり受けられた場合は中段逆突きや飛び横蹴りで反撃されるので、八段以降は相手の隙を誘ってカウンターを狙うことになる。一本1000点、技あり500点。なお相手との距離が近すぎると回し蹴りが出てしまう。
- 中段追い突き(→・→)
- 大きく踏み込む点は上段追い突きと同様でこれも大変使いやすい。前述したように同じ技を二度続けるとこのゲームでは反撃されやすいので、上段追い突きで一本を取ったら、次はこの技で技ありを取りに行く。技あり200点もしくは400点。なおこの技も相手との距離が近すぎると前蹴りに化ける。
- 飛び横蹴り(↑・→)
- 二段~七段までのメイン技。二歩進んで飛び横蹴りのタイミングさえ覚えれば八段までは確実に進める。一本1000点、技あり500点。
- しゃがんで逆突き(↓・↑)
- パターンが崩れた時の最後の手段的な逆転技。そして牛殺しでは必須の技となる。一本800点、技あり400点。
- ローキック(N・↓)
- これは相手に当てるよりもフェイント的な要素の強い技。八段以降は試合開始直後にこの技を出すと飛び横蹴りが来るので、その隙に大技を当てるのがこのゲーム八段以降の最大の攻略法となる。ローキックフェイント→ローキックという簡単なパターンも可能である、技あり100点もしくは200点。
- 後ろ回し蹴り(←・→)
- 名人戦での必須技。ローキックフェイント後に当てる技としては最も豪快かつ美しく決まる技として名高い。前方宙返りで相手の背面に回った後の技としても使える(その場合のコマンドは→・←)一本1000点、技あり500点。
[編集] 段位ごとの攻略
八段以降明らかにCPUの反応・対応速度が上がり、七段までのパターンが全く通用しなくなる為、稼動当時そこで負けてしまう人が多かった。しかしランダム性に欠け、こちらの行動に対し常に決まった反応がかえってくるため、慣れてしまえば名人まで進むのは簡単である。八段以降の基本は試合開始と同時にローキック(出し切らずに途中で止める)でCPUの飛び横蹴りを誘い、そこへカウンター技を入れるというもの。なおローキックをどこまで出すかは段位によって違う。名人戦などはほんの少しローキックを見せただけで飛び横蹴りが来るのでスピーディーにカウンターを取らねばならなかった。
- 初段(目標残りタイム25~26秒)
- 一本を狙うには三歩進んで上段追い突き1000点。技ありを狙うには三歩進んで中段追い突き400点、または200点。パターンが崩れた時は画面端でしゃがんで待ち、近づいて来たらしゃがんで逆突きを狙う。
- 二段~七段(目標残りタイム27秒)
- 一本を狙うには二歩進んで飛び横蹴り1000点。技ありを狙うには一歩進んで上段追い突き(たまに一本取れてしまうが技ありで500点なので得点効率が良い)。パターンが崩れたら少し踏み込んでから前方宙返り、相手の後ろに回ったら後蹴りや飛び後蹴り、後ろ回し蹴りが良い。なお配置が2P側に移動するため、技の出し方も普段と逆になる点に注意。後ろ回し蹴りは左レバー右、右レバー左に入れっぱなしで方向転換しつつ後ろ回し蹴りがスムーズに出る。
- 八段~十段(目標残りタイム25~26秒)
- 一本を狙うにはローキックフェイント(プレイヤーキャラの右足が左足を隠す程度)で飛び横蹴りを誘い、上段追い突き1000点。技ありを狙うにはローキックフェイント(プレイヤーキャラの右足が左足を隠す程度)で飛び横蹴りを誘い、中段追い突き400点、または200点。パターンが崩れた時のフォローは一応初段同様、画面端まで下がってしゃがんで待ち、しゃがんで逆突きを狙うのだが、タイミングは非常にシビアで難しい。これが中級者が八段以降進めなくなる一つの要因になっている。前方宙返りで相手の後ろに回ろうとすると、まず間違いなくカウンターで一本技を食らうのでやらない方が無難。
- 名人(目標残りタイム27秒)
- 一本を狙うにはローキックフェイントで(プレイヤーキャラの右足が左足を隠さないうちに)飛び横蹴りを誘い、後ろ回し蹴り1000点。技ありを狙うにはローキックフェイントで(プレイヤーキャラの右足が左足を隠さないうちに)飛び横蹴りを誘い、中段追い突き400点、または200点。なお八段~十段と同じタイミングのローキックフェイントで上段突き(一本・600点)でカウンターも取れる。得点効率は落ちるが美しく決まる。パターンが崩れた時のフォローは八段~十段と同様だが八段~十段以上に困難。
[編集] 牛殺し
牛殺し開始前から両方のレバーを上に入れておき、後方宙返りを2回繰り返す。2回目の後方宙返りが見えたら左レバーを下方向に入れたままにしておけば、着地と同時にしゃがんで逆突きが出て見事にヒットし、100%牛は倒せる。3000点。なお牛殺しは失敗してもゲームオーバーにはならない(他の演武も同様)。
[編集] 移植
- Nintendo Entertainment System(海外版ファミリーコンピュータ)やディスクシステムに『KARATE CHAMP』というタイトルで移植され、またコモドール64にも移植された。
- 2005年7月21日にハムスターの『オレたちゲーセン族』シリーズとしてプレイステーション2用完全移植版が発売されている。