肉髻
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基本教義 |
縁起、四諦、八正道 |
三法印、四法印 |
諸行無常、諸法無我 |
涅槃寂静、一切皆苦 |
人物 |
釈迦、十大弟子、龍樹 |
如来・菩薩 |
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部派・宗派 |
原始仏教、上座部、大乗 |
地域別仏教 |
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肉髻(にくけい、にっけい)とは、如来の頭の頂に肉が盛り上がり、髻(まげ)のようになっているもののこと。悟りに達した証とされ、如来のみが有するものとされる。仏の智恵を象徴するもので、三十二相の中の一つに数えられ、頂髻相と呼ばれる。
釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来等に見られるが、大日如来は菩薩形をしており、宝髻(髪を束ねて結ったもの)である。
[編集] 肉髻珠
肉髻の根元の前面には、朱色の肉髻珠(にくけいしゅ、にくけいじゅ、にっけいしゅ、にっけいじゅ)がつく。仏の智恵の光を表わす珠(たま)とされ、ここから無数の化仏が現れ出るともされる。像にする場合は水晶等を嵌め込んだり、盛上げて朱色にして表す。
本来、釈尊の頭の頂上は朱色を帯びた地肌が頭部の真ん中に盛り上がっていたとされるが、これではあまり荘厳さがない為に、頭頂の禿げを頭の前面の一箇所に集約させて美化したもの。肉髻珠が肉髻自体を現している。