脇田義信

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脇田 義信（わきた よしのぶ、1945年1月27日 - 2005年3月29日）は、広島テレビアナウンサー。のち、報道担当取締役を務めた。

[編集] 来歴・人物

広島県広島市出身。生後間もなく原子爆弾によって被爆する。このことから、原爆被害の問題を生涯のライフワークの一つとするようになった。広島商科大学（現広島修道大学）商学部を卒業後、1968年に広島テレビに入社。翌年アナウンス部に配属され、アナウンサーとして1990年まで活躍。「ズームイン!!朝!」など広島の朝の顔として親しまれる。以降は制作部や報道局を経て、2004年から広島テレビ取締役を務めていた。熱狂的な広島東洋カープのファンとして知られ、実況中継だけでなくミユキ野球教室（全国送出）、あるいは広島情報番組にも出演したこともある。

中でも「ズームイン!!朝!」の名物コーナーだった「プロ野球いれコミ情報」では、読売ジャイアンツファンの徳光和夫（1988年3月から福留功男）、中日ドラゴンズファンのきくち教児、阪神タイガースファンの辛坊治郎、森武史とともにプロ野球の情報を連日伝え、広島が勝った翌朝の放送では「やーるときゃやっちょる!!」と広島の勝利を喜んでいた。1982年「広島が優勝しなかったら丸坊主になる」と番組内で公約、中日がリーグ優勝して、巨人ファンの徳光和夫とともに東京のスタジオで板東英二（当時『ズームイン!!朝!で中日情報の解説者として出演）立ち会いのもと、頭を丸坊主にした。

また、毎年8月6日の「ズームイン!!朝!」では広島市原爆平和祈念式典の模様を放送、式典会場から全国に向けての生中継で総合司会を務めた。

2005年3月29日、胃がんのため死去（被爆が死因となったといえる。）。享年60。同年3月31日、ズームイン!!朝!の後番組であるズームイン!!SUPERの中で追悼コーナーが放送された。その後、同番組で広島の山本浩二監督が脇田の自宅を弔問に訪れた模様を放送。開幕戦で巨人に3連勝した後の弔問ということもあり、山本は脇田に非常に感謝していた。脇田の名は、被爆60周年となったその年の原爆死没者名簿に書き加えられたが、そのことは脇田が生前ズームインに最後に出演した時（平和祈念式典中継）いみじくも「自分が死んだら死没者名簿に名前が記される」と言ったとおりとなった。

息子の脇田晃治は中国放送でディレクターを務め、「KEN-JIN」にもスタッフの一人として出演したことがある。

[編集] 過去の担当番組

• ズームイン!!朝!

[編集] 関連項目

• 広島県出身の有名人一覧
• 徳光和夫
• 福留功男

  2人はいずれも「ズームイン!!朝!」の司会で、ともに番組を作ってきた戦友

• 辛坊治郎（よみうりテレビ）
• 森武史（よみうりテレビ）
• きくち教児（名古屋のローカルタレント）
• 佐藤啓（中京テレビ）
• 古賀ゆきひと（福岡放送）
• 堤信子（元福岡放送）

  以上は「ズームイン!!朝!」のキャスター陣で、野球コーナーを中心に特にかかわりがあった

• 田坂るり（広島テレビ）

  長年「ズームイン!!朝!」に出演し、脇田に育てられた。今も「ズームイン!!SUPER」にキャスターとして出演し、郷土を愛し続けた脇田の遺志を継ぐ

• 井上雪彦 （お隣の県の系列局山口放送アナウンサー）

  脇田と同じく在職中（2006年8月12日）に死去。戦中と団塊の違いはあったが、世代が近かった