草津白根山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
草津白根山(くさつしらねさん)は、群馬県吾妻郡草津町に位置する、標高2160mの活火山。他の白根山と区別するため、草津白根山と呼ばれる。通常、この山を「草津白根山」と呼ぶが、近隣の逢ノ峰・本白根山を含めた三山の総称とする場合もある。
山頂付近は白い山肌が広がっているのが特徴であるが、1882年の噴火以前は火口付近まで緑が広がっていたという。
現在、山頂は硫化水素ガス発生のため立ち入りが規制されているが、山頂付近の湯釜と呼ばれる火口湖は観光地として有名。その他にも水釜、涸釜と呼ばれる火口湖がある。
[編集] 湯釜
湯釜(ゆがま)は、直径約300m、水深約30m、水温約18℃の火口湖である。エメラルドグリーンの水で知られ、観光地として人気がある。pHが1.0前後であり、世界でもっとも酸性度が高い湖、と言われている。これは火山ガスに含まれる塩化水素や二酸化硫黄が水に溶け込み、塩酸や硫酸となったためと考えられている。
水がエメラルドグリーンなのは、水に溶け込んでいる鉄イオンや硫黄などの微粒子の影響で、特定の波長の光が吸収されるためだと考えられている。なお、湯釜の水をビーカーなどに汲んでみても、エメラルドグリーンには見えない。
[編集] アクセス
- 湯釜 - 国道292号(志賀草津道路)、レストハウスより徒歩10分
[編集] 関連項目
カテゴリ: 日本百名山 | 火山 | 群馬県の自然景勝地 | 日本の地理関連のスタブ項目