荘佳容
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荘 佳容(チュアン・チアユン、英語表記:Chia-Jung Chuang, 1985年1月10日 - )は、台湾・高雄市出身の女子プロテニス選手。同僚の詹詠然とペアを組み、2007年の全豪オープン女子ダブルスで準優勝した選手である。身長168cm、体重60kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。自己最高ランキングはシングルス177位、ダブルス24位。
荘佳容は4歳年下の詹詠然ほどシングルスの得意な選手ではないが、キャリアを通じてダブルスに優れた力量を発揮してきた。女子テニス国別対抗戦・フェドカップの台湾代表選手としても、シングルス通算「7勝6敗」に対して、ダブルスでは通算「7勝1敗」の好成績を出している。
7歳からテニスを始める。2001年にプロ入りし、その年から女子テニス国別対抗戦・フェドカップの台湾代表選手になった。荘は2004年の全豪オープンで4大大会シングルスに初出場したが、1回戦で第4シードのアメリ・モレスモに 1-6, 0-6 に完敗した。現時点では、これが彼女の唯一の4大大会本戦出場である。これまで荘はいろいろなパートナーとダブルスを組み、2005年は日本の藤原里華とも何度かペアを組んだ。2006年の全豪オープンでは、荘と藤原は女子ダブルス1回戦で敗退している。その後、荘は4歳年下の詹詠然とペアを組むことが多くなり、2人は2006年10月のジャパン・オープン女子ダブルスで準優勝した。荘と詹はダブルス準決勝で第1シードのビルヒニア・ルアノパスカル(スペイン)&パオラ・スアレス(アルゼンチン)組を破ったが、決勝でバニア・キング(アメリカ)&エレナ・コスタニッチ(クロアチア)組に敗れて準優勝になっている。
荘佳容と詹詠然は、2007年全豪オープンの女子ダブルスで世界的な知名度を獲得した。荘はシングルスでは予選1回戦で敗退したが、詹と組んだ女子ダブルス準決勝で前年度優勝の中国ペア、鄭潔&晏紫組を 6-3, 6-4 で破り、台湾出身のテニス選手として初の4大大会決勝戦に進出した。2人は決勝で第3シードのリーゼル・フーバー(南アフリカ)&カーラ・ブラック(ジンバブエ)と対戦し、第2セットのタイブレークを奪う健闘を見せたが、結局 4-6, 7-6, 1-6 で敗れて準優勝に終わった。