詹詠然
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詹 詠然(チャン・ユンヤン、英語表記:Yung-Jan Chan, 1989年8月17日 - )は、台湾・台北市出身の女子プロテニス選手。同僚の荘佳容とペアを組み、2007年の全豪オープン女子ダブルスで準優勝した選手である。台湾出身のテニス選手として、初めて国際的なレベルに躍進した選手になり、女子プロテニス界でも伸び盛りの若手選手の1人として活躍している。ベースライン・プレーヤーで、バックハンド・ストロークのダウン・ザ・ラインを最も得意にする。身長170cm、体重60kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。自己最高ランキングはシングルス73位、ダブルス29位。
6歳からテニスを始める。詹は10歳の時、1999年9月21日の台湾大地震で被災した経験を持つ。ジュニア時代、2004年の全豪オープンで同じ台湾の Sheng-Nan Sun とペアを組んで優勝したことがある。2004年8月にプロ入り。国際テニス連盟(ITF)主催のサテライト・サーキット(女子ツアー下部組織の大会群)で下積み生活を始めた初期の頃から、日本のトーナメントにも数多く参加してきた。2005年の全米オープンでシングルスの予選3試合を勝ち上がり、4大大会の本戦に初出場を果たす。この大会では、詹は本戦1回戦で第8シードのセリーナ・ウィリアムズに 1-6, 3-6 で敗れた。
2006年度の4大大会では、詹はウィンブルドンと全米オープンで予選会を通過した。この後、10月のジャパン・オープンでシングルスのベスト4に入り、ダブルスでは準優勝する。シングルスでは準々決勝で第2シードの杉山愛を 6-3, 6-4 で破ったが、続く準決勝で中村藍子に 6-7, 6-2, 4-6 で競り負けた。ダブルスでは荘佳容とのペアで出場し、準決勝で第1シードのビルヒニア・ルアノパスカル(スペイン)&パオラ・スアレス(アルゼンチン)組を破ったが、決勝でバニア・キング(アメリカ)&エレナ・コスタニッチ(クロアチア)組に敗れて準優勝になっている。
詹詠然と荘佳容は、2007年全豪オープンの女子ダブルスで世界的な知名度を獲得した。詹はシングルスでは1回戦でアリシア・モリク(オーストラリア)に敗れたが、荘と組んだ女子ダブルス準決勝で前年度優勝の中国ペア、鄭潔&晏紫組を 6-3, 6-4 で破り、台湾出身のテニス選手として初の4大大会決勝戦に進出した。2人は決勝で第3シードのリーゼル・フーバー(南アフリカ)&カーラ・ブラック(ジンバブエ)と対戦し、第2セットのタイブレークを奪う健闘を見せたが、結局 4-6, 7-6, 1-6 で敗れて準優勝になった。
詹詠然と同じ年の女子プロテニス選手には、同じ2007年全豪オープンの混合ダブルス準優勝者ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)、2006年全仏オープンと2007年全豪オープンで2度のシングルス4強進出があるニコル・ヴァイディソワ(チェコ)や、ポーランドのアニエスカ・ラドワンスカなどがいる。