葉玉匡美
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葉玉匡美(はだま・まさみ、昭和40年(1965年)生)は、日本の弁護士。元検察官(いわゆるヤメ検)。元司法試験予備校講師。
福岡県出身。久留米大学附設高等学校を卒業(したがって、孫正義・孫泰蔵兄弟や堀江貴文とは高校の先輩・後輩に当たる。)後、東京大学法学部に進学。東大在学中は劇団で活動。昭和63年(1988年)、司法試験に僅か2年半の学習で在学中に合格。その直後から、司法試験受験予備校・東京リーガルマインドで専任講師を務め、名講師との評判を得たが、任官のため約2年で退任。司法研修所を経て平成5年(1993年)に検事任官。講師としては伝説的存在として、一部で知る人ぞ知る名前となっていた。その後、熊本地方検察庁検事、法務省民事局付検事を経て、平成18年10月から東京地方検察庁特捜部検事。
現職の検察官であり、また平成17年(2005年)に成立(平成18年(2006年)5月に施行)した会社法の起草に携わった実務担当者の一人という立場でありながら、自ら会社法の解説に関するブログ『会社法であそぼ。』を立ち上げたり、会社法に関する著書(共著)を出版するなど、精力的な活動を続けており、その行為に対する評価は賛否両論ある。
司法試験予備校講師の経歴から、司法試験受験生や法曹関係者の一部ではその名を知られた存在ではあったが、会社法成立前後のこうした執筆活動の中で、法曹関係以外の実務界にも改めてその名を知られるようになった。
体格がよく、所謂「滑舌」は悪いが、その分(演劇仕込みなのか)声が大きく、バイタリティを感じさせる型破りなキャラクターである。予備校講師としての経験からか、面倒見がよいとの評判であり、ブログの中でもその片鱗が覗える。
なお、法務省民事局から東京地方検察庁特捜部に異動することに伴い、平成18年9月30日、ブログ『会社法であそぼ。』からの引退宣言を行い[1]、「葉玉匡美」名義でのブログの執筆活動は停止していた。しかし、平成19年(2007年)3月末日付で検事を退官し、4月からTMI総合法律事務所に弁護士として勤務を開始すると共に、「葉玉匡美」名義でのブログの執筆活動を再開した。
[編集] 著書・論文
- 「有価証券のペーパレス化と奪取罪」『河上和雄先生古稀祝賀論文集』(青林書院、2003年11月)(共著)
- 「新・会社法100問」(ダイヤモンド社、2005年)(共著)
- 「論点解説 新・会社法 千問の道標」(商事法務、2006年)(共著)
- 「議決権制限株式を利用した買収防衛策」(旬刊商事法務1742号28頁)
- 「財源規制違反行為の効力」(旬刊商事法務1772号33頁)
- 「代表取締役の就任・退任」(旬刊商事法務1778号4頁)
[編集] 関連URL
- 法務省オフィシャルサイトのプロフィール
- 会社法であそぼ。
- 会社法であそぼ。(2006年10月から翌年3月までは、「有志」により運営を継続していた)