西岡恭蔵
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西岡恭蔵(にしおか きょうぞう、1948年5月7日 - 1999年4月3日)は、シンガーソングライター。愛称はゾウさん。三重県志摩郡志摩町(現志摩市)布施田出身。
フォークグループ・ザ・ディランを大塚まさじ、永井洋と結成。ザ・ディランIIのデビューアルバム『きのうの思い出にわかれをつげるんだもの』のレコーディングに参加。象狂象のペンネームで作ったプカプカは彼の代表曲となる。
また、同年オリジナル・ザ・ディランの再結成に佐藤博、長田タコヤキ和承、石田長生らと参加。同グループはアルバム『悲しみの街』(ベルウッド)を発表。「ほら貝を語る」では三上寛と思われる人物が登場している。 その後、1975年サードアルバム『ろっか・ばい・まい・べいびい』、(鈴木茂とハックルバック参加。細野晴臣のプロデュースだが、実質は共作。細野の「トロピカル三部作」と対をなす、あるいは補完する作品と考えられる)、また、大塚、いとうたかお、加川良、金森幸介、シバ、長田タコヤキらと、神戸市長田区のライブハウスでの中川イサトのオムニバスライブ『鼻歌とお月さん』に参加。このとき、「今日はまるで日曜日」を唄う。 1976年『南米旅行』では、再び中川イサト作曲の「今日はまるで日曜日」をカバー。(ソー・バッド・レビュー参加。)、1978年『ヨー・ソロ』、1981年『ニューヨーク・トゥー・ジャマイカ』、1990年『スタート』を発表。
- 1980年代に、KYOZO&BUN(岡崎善文とのグループ)名義で、1983年『パラダイス・カフェ』・1986年『トラベリン・バンド』の2作品を発表。
- カリブの嵐を率いてのライブ盤『‘77.9.9.京都"磔磔"』を1977年に発表。(1998年に、完全版発表。)
- 元キャロルのロック歌手・矢沢永吉に、作詞家として詞を提供していた(ただし、西岡恭蔵はコンサート等で、矢沢永吉に書いた曲をリクエストされると、作曲は自分ではなく、難しくて弾けないし、歌えないと断っていた)。
- 妻KUROの追悼コンサートを多彩なメンバーを迎えておこなった。彼女の三回忌に、自らの手で生涯を終えた。
未完成のライヴ集『フェアウェル・ソング』がタイトル通り、彼の遺作となった。
- “プカプカ”、“春一番”(春一番コンサートのテーマ曲)、“サーカスにはピエロが”などが代表曲。
1999年、自宅で首を吊っての自殺。享年50。