西日本シティ銀行
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西日本シティ銀行のデータ | |
統一金融機関コード | 0190 |
SWIFTコード | NISIJPJT |
頭取 | 久保田勇夫(くぼた いさお) |
店舗数 | 267店 (2006年4月20日現在) |
設立日 | 1944年12月1日 (西日本無尽) |
総資産 | 6兆5293億円 |
本店 | |
所在地 | 〒812-8687 |
福岡市博多区博多駅前3丁目1番1号 | |
電話番号 | 092-476-2525 |
外部リンク | 西日本シティ銀行 |
株式会社西日本シティ銀行(にしにっぽんシティぎんこう、英文表記:THE NISHI-NIPPON CITY BANK, LTD.)は、福岡県福岡市博多区に本店を置く地方銀行である。2004年10月1日に、地方銀行の西日本銀行と第二地方銀行の福岡シティ銀行 が合併し発足した。主な略称は、「西日本シ銀」だが、前身の西日本銀行の略称であった「西銀」が、現在も略称として使われることがある。
本店(旧福岡シティ銀行本店、竣工当時は福岡相互銀行)の設計は磯崎新。
目次 |
[編集] 経営環境
福岡県には、西日本シティ銀行にとってライバルとなる福岡銀行が存在するが、合併により総資産では福銀の7兆750億円に対して西日本シティ銀の6兆5293億円とほぼ同等の規模となった。しかし、自己資本比率は福銀の9.38%に対して西日本シティ銀は7.24%、不良債権比率は福銀の3.9%に対して9.38%と、財務体質の面で劣る。旧福岡シティ銀行に注入された公的資金も700億円あり、経営健全化が急務となっている。店舗の統廃合によるコスト削減・人員削減をすすめるとともに、資本増強への様々な施策が求められている(金額はいずれも2004年3月期。西日本シティ銀行の数値は旧2行の合算)。
2006年6月の株主総会で、前頭取の新藤と同じく大蔵省出身で顧問として西日本シティ銀行入りしていた久保田勇夫(元・ローンスター・ジャパン・アクイジッションズ・LLC会長)が頭取に就任。久保田氏は、旧福岡シティ銀行の四島元頭取とは旧知の仲である。
[編集] 沿革
(旧)西日本銀行も(旧)福岡シティ銀行も共に、元々は無尽会社として発足した金融機関である。1951年の相互銀行法の施行により相互銀行となる。西日本相互銀行は、高千穂相互銀行との合併によって1984年に普通銀行に転換し、いわゆる地方銀行となった。一方、福岡相互銀行は他の多くの相互銀行と同じように1989年に普通銀行に転換し、いわゆる第二地方銀行となった。
[編集] 西日本銀行の沿革
- 1944年(昭和19)12月1日 - 福岡県内の無尽5社が合併し、西日本無尽株式会社創立
- 1951年(昭和26)10月20日 - 株式会社西日本相互銀行と商号変更
- 1984年(昭和59)4月1日 - 株式会社高千穂相互銀行を合併した上で普通銀行に転換、株式会社西日本銀行と商号変更
- 1984年(昭和59)12月 - 社団法人全国地方銀行協会に加入
[編集] 福岡シティ銀行の沿革
- 1924年(大正13)8月 - 福岡無尽株式会社設立
- 1951年(昭和26)10月 - 株式会社福岡相互銀行と商号変更
- 1972年(昭和47)5月 - 福岡県第一信用組合を合併
- 1973年(昭和48)2月 - 小郡信用組合を合併
- 1974年(昭和49)2月 - 筑後信用組合を合併
- 1989年(平成元)2月 - 金融機関の合併及び転換に関する法律(昭和43年法律第86号)に基づく認可により普通銀行に転換し、株式会社福岡シティ銀行と商号変更
- 2001年(平成13)12月 - 株式会社長崎銀行の株式を公開買付けし、同行の議決権の過半を有する筆頭株主となる(2004年3月現在の議決権比率約84.48%)
[編集] 統合後
- 2004年(平成16)10月1日 株式会社西日本銀行と株式会社福岡シティ銀行が合併し株式会社西日本シティ銀行が発足。存続会社は西日本銀行。本店は福岡シティ銀行側に設置され、旧西銀本店は本店別館となり、同本店営業部は福岡支店となった。
- 2005年(平成17)1月4日 システムは、勘定系・情報系ともに旧西日本銀行のシステムに統合され、支店・ATMなどでのサービスが共通化。ただ、このシステムの実態は、第二次オンラインレベルであるため、システムの再構築が急務である。
- ただし、時期は未定だが、勘定系システムはNTTデータ地銀共同センターに移行が決まっている(2000年5月26日に旧西銀・NTTデータ両者が発表(参考リンク(地方銀行6行が「NTTデータ地銀共同センター」への加盟を決定)))。
[編集] 因縁
旧西日本銀行は、相互銀行の普銀転換時に地銀化を目指した。しかし、当時社団法人相互銀行協会会長であった四島司氏(当時株式会社福岡相互銀行社長、地銀転換後株式会社福岡シティ銀行頭取。合併にともない西日本シティ銀行会長就任が内定していたが、政府優先株無配の責任を取り合併前に頭取を退任)の猛反発にあい、断念も一時検討された。その後、宮崎県に本店を置いていた高千穂相互銀行の救済合併を条件に相互銀行から地方銀行に転換した。そのため、地銀化以降の旧西日本銀行の銀行コードは0190である。また、旧福岡シティ銀行は、福岡銀行との統合を目指したが、福岡県内の勢力図に偏りが生ずるため、金融界の要請に従う形で、旧西日本銀行との統合に方向転換。このとき、大蔵省出身であった、旧西日本銀行の当時の新藤頭取の役割が大きかったようだ。
[編集] ATMについて
旧西日本銀行(N)と旧福岡シティ銀行(C)のATM等システムの統合は2005年1月4日に行われた。同日以降、旧福岡シティ銀行の通帳(合併から2004年12月30日までの間に旧福岡シティ銀行の店舗で発行された西日本シティ銀行の通帳を含む)は全ての店舗で使用できなくなったため、切り替えが必要となる。切り替えは全店舗で可能。
[編集] ATM提携サービス
次のATMで西日本シティ銀行キャッシュカードでの平日時間内(8:45~18:00)の引き出し手数料が無料となるほか、西日本シティ銀行各店舗内設置のATMでも、下記に挙げられた各銀行のキャッシュカードでの平日時間内の引き出し手数料が無料となる(他行利用手数料がかからない)。なお、“N”と“C”は、合併前の関係行である。
※1 他行手数料はかからない。
※2 福岡県内のアットバンクATMについては平日時間内の入金も手数料無料。
福岡県内のローソンATMおよびアットバンクATMでは、十八銀行・筑邦銀行・佐賀銀行・長崎銀行のキャッシュカードにより平日時間内手数料無料で引き出しができる。
[編集] インターネット専業支店・インストアブランチ
- インターネット専業支店
旧・福岡シティ銀行のシティインターネット支店の流れを引き継ぎ、「西日本シティ銀行NCBインターネット支店」がある(場所は、大名支店および旧天神西通りセンター支店と同じビル内)が、現在のHP上からはその記述があまり見当たらない。ただし、店舗統合リストにも記述がないので、廃止されたわけではないとされる。ニュースリリースにも廃止の報告は見られない。
同支店のフリーダイヤルとしている0120-035-553にもしばしば繋がらないことがある。
- インストアブランチ
旧福岡シティ銀行がショッピングセンター内に設置した出張所型支店。現在も継続。
[編集] クゥイック・ビジネス・ローン
旧福岡シティ銀行が、主要支店に併設する形で設置したビジネスローン専用拠点。現在も継続。
[編集] 関連企業
主な関連企業
- 長崎銀行- 旧福岡シティ銀行が子会社化。
- 九州カード - 旧福岡シティ銀行系。VJA加盟のクレジットカード会社でも最大級。
- 九州リース - 旧福岡シティ銀行系。元日本リース系列で、上場会社。 現在はオリックス傘下の関連リース会社
- 福岡地所 - 全国的に有名なキャナルシティ博多等の開発で知られる旧福岡シティ銀行系列の九州最大の不動産会社(デベロッパー)。
[編集] 地域貢献活動
主な活動
- 九州山口経営者顕彰財団 - 旧福岡シティ銀行の四島司頭取がベンチャー育成を目指して私財を拠出して設立。顕彰者には、現在の九州の有力企業が名前を連ねる。
- 福岡シティ劇場 - 旧福岡シティ銀行がミュウジカル専用劇場として、劇団四季を誘致してキャナルシティ博多の中に出来たもの。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 西日本シティ銀行
- 「ナイスクイック.jp(714919.jp) ローン専用サイト」(西日本シティ銀行)
- 西日本シティ銀行ATM提携サービス(西日本シティ銀行)
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