角行 (富士講)
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角行（かくぎょう、天文10年1月15日（1541年2月10日）－ 正保3年6月3日（1646年7月15日））は、戦国時代の富士信仰の開祖。俗名を長谷川左近藤原邦武といい、長谷川角行とも呼ばれる。肥前国長崎の出身。
初め修験道の行者であった角行は、修行中に夢の中で神のお告げを受け、富士山麓の人穴（静岡県富士宮市）にこもり、4寸5分の角材の上に一千日間爪先立ちするという苦行を行い、永禄3年（1560年）「角行」という行名を与えられる。この後、角行は各地を回り、水行を繰り返し、呪術師として「フセギ」という神札や「御身抜」（おみぬき）という独自の文字で書いた軸を与え、病気除けの祈祷などを行い富士信仰を各地に広めた。
この後、江戸時代に食行身禄や村上光清が出て、富士信仰が富士講という形で江戸庶民の間に流行すると、角行は富士信仰の開祖として崇敬され、人穴は聖地となった。
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