超次元タイムボンバー
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超次元タイムボンバー(ちょうじげんたいむぼんばー)は、1996年10月17日から1997年9月11日までテレビ朝日で放送された日本のクイズとゲームを兼ねたバラエティ番組である。
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[編集] 概要
基本放送時間は毎週木曜日19:00~20:00(JST)。
司会者は上岡龍太郎とテレビ朝日アナウンサーの萩野志保子。毎回、数人のゲスト(1度だけ視聴者大会もあった。)が4チームに分かれて各種クイズやゲームに挑戦。登場する数々のアトラクションが毎回白熱し、脳がウニになるほど凄いと称された。なお、ゲーム素材などはナムコが技術協力していた。また、テーマソングをB'zが歌ったことも話題になった(タイトルは「傷心」、クリア制になる前、これとは別にエンディングテーマ曲があった。クリア制になって、FIELD OF VIEWの「この街で君と暮らしたい」、後に宇徳敬子の「満ち潮の満月」に変わる。)
但し、同時期にレギュラー出演者していたTOKIOの後輩・KinKi Kidsが出演していた裏番組「バリキン7 賢者の戦略」(TBS)という似たようなコンセプトの番組がスタートしたが、共に「嗚呼!バラ色の珍生!!」(日本テレビ)に視聴率では勝てず、1年で打ち切られた。
なお、この番組にはTOKIOの他、後輩のV6から坂本昌行、井ノ原快彦、岡田准一もまれに出演していた。
[編集] ルール
- 4チームの対抗戦
- 番組開始当初は全ゲーム終了時、獲得点数が最も多かったチームが優勝
- 当初は、全チーム80秒を持ち時間に最初に「ザ・フォール」を行っていた(1番最初に落ちたチームから0点、5点、10点、20点となる)。後に、最終ゲーム前までに獲得した得点×1秒(81点以上の場合は80秒)を各チームの持ち時間とした上で最終ゲーム「ザ・フォール」を行い、最終的に落下しなかったチームが優勝というルールに変更。
- 一時期、最初のゲーム(オープニングボンバー)で勝利したチームは、1回だけ使えるボンバーカプセル(使ったゲームのみ、倍の点数を獲得出来る)というアイテムを獲得できた
- 優勝チームはファイナルボンバーに挑戦
- 97年の春のスペシャルは、「ザ・フォール」以外の全ゲームがクリア制になり、ゲームにクリアすれば10点(更にボンバーカプセル使用でクリアすれば20点)加算され、最終ゲーム「ザ・フォール」で勝敗を競った。このスペシャルからファイナルボンバー(優勝チームのみ挑戦するゲーム)が廃止された。
- 97年4月以降も、「ザ・フォール」以外の全ゲームがクリア制になり、ゲームにクリアすれば最終ゲームで使えるパス権を1回分獲得(4ゲームすべてクリアすれば最大で4回のパス権を獲得)。最終ゲーム「ザ・フォール」もババヌキボンバーのみ出題されるルールに変更され、最終的に落下しなかったチームが優勝となる。過去には1ゲームもクリア出来なかったチームが、運良く最後まで残って優勝したケースも少なくはなかった。
[編集] 番組で登場した主なゲーム
- ザ・フォール - 遊園地にあるフリーフォールのようなつくりで、制作費は1億円かかったといわれた。前期は、クイズに正解するまでゴンドラがどんどん上昇し、最上部まで達するとゲームオーバーとなり落下する。クイズは数種類出題され、クイズの種類が変わったときは下にいる(残り時間の多い)チームからスタートする。後期は、最初から頂上まで上昇し切った状態でババヌキボンバーを行い、ババを引いた時点で落下する仕組みである。
- BIG&SMALLボンバー - 2人で交互に条件に沿って4個の単語を答える。初めの文字は決まっており、徐々に大きいものや小さいものを答える。(条件の例:直前の言葉よりも大きいもの等)
- ダンダンボンバー - 基本的にBIG&SMALLボンバーと同じ。但し、条件が物の大小だけでなく値段等、様々な条件に拡張されている。
- メビウスボンバー - 8人全員でしりとりを3周行う。ゴンドラは自分のチームの番になってから、次のチームの番になるまで上昇し続ける。また、一周毎に答える言葉の文字数が指定されており、1周目は2文字、2周目は3文字、3周目は4文字となっている。
- バビブベボンバー - ある言葉のそれぞれの文字に対応するバ行の文字を加えたもの(「ん」には付かない)がアナウンスされ、その元の言葉を当てる。(例:ウィキペディア↔ウビイビキビペベデベイビアバ)
- リヴァースボンバー - ある言葉を逆から読み上げられ、その元の言葉を当てる。
- フィーリングボンバー - 2人ペアで指定されたお題に当てはまる言葉を同時に言い、合致すれば止まる。最初期のみ出題されており、5問出題しても合致しなかった場合は、自動的に止まる。
- ババヌキボンバー - 後期(1997年4月)から登場したゲーム。あるテーマに関する事柄9項目の中から、テーマに当てはまらない1項目やランキングの1位(ババ)を避けて1項目ずつ選んでいき、ババを引いてしまうと落下そして失格となり、数問出題され最終的に落下しなかったチームの勝ちとなる。答える時にパス権を行使すると、答える事無く、次のチームに順番を回す事が出来る。
- フライングハイ - 自転車を漕いで、スクリーン上の風船を割るゲーム。ナムコのゲームプロップサイクルを番組用にアレンジしたもの。クリア制以前では、制限時間内で風船を割る度にクイズが出題され、クイズの正解数に応じたポイントを獲得。(問題は、画面上に現れたキャラクター(五人家族の設定))が出題。キャラクターに応じて、出題される問題のジャンル(最新流行、一般教養、意地悪な問題等)が異なる。自転車は二人乗りで、壁に接触と後ろに座ったプレイヤーが電気ショックを食らう。風船の中には割ると即ゲームオーバーになるドクロ風船(この時も電気ショックを受ける)や制限時間が10秒または20秒増える光る風船もあった。ちなみにイジられ芸人は必ず後ろに座らされ、特に出川哲朗は電圧を上げられていた。クリア制になってからは、クイズは出題されず、制限時間内に10個の風船を割ったらクリアとなる。更にコースの内容が変わり、中に何があるか分からない(風船が一杯あるものの全てドクロ風船だった、制限時間を増やす風船1個しかなかった等)洞窟も登場するようになった。また、97年春のスペシャルは夜間飛行バージョンだった。
- アルペンレーサー - スキーに乗って、制限時間以内にゴールを目指す。ナムコの同名スキーゲームを番組用にアレンジしており、途中にあるゲートを通過すると正解が複数あるクイズを出題(クイズは画面上に登場したキャラクターが出題)。1問正解する度に残り時間が10秒増加する。壁に接触すると電流ではなく炭酸ガスが発射される。スキーヤーが熊であることもあった。
- 「アルペンレーサー」「フライングハイ」は後に、どちらか1つを選択して挑戦するようになった。
- アクアジェット - これも、ナムコの同名のアーケードゲームの番組アレンジ版。ジェットスキーに乗ってコースを進みながら、アンケートを元にした○×クイズに答える。(クイズは実況中継しているDJが出題)フライングハイ同様、コースの端に接触すると電気ショックを食らう。○×クイズの正解数に応じた得点に、コース終盤に置かれたジャンプ台で何個ジャンプしたかによって決められる倍率(最高4倍)を掛けた分を得点として獲得。
- ローリングブロック - テトリスの要領で、ペントミノ(テトリスのピース)に分割された芸能人の写真を組み立てる。当初は1人がレバーでペントミノの移動(もともとは巨大レバーで左右の移動を行っていたが、後に2つのボタン、さらにボール状のボタンに変わった)を、もう1人がローリングシートに座り、ペントミノの回転を担当(自身が左右に回転する事によってペントミノも連動して回転する)。ペントミノがボーダーラインまで積み上がった時点で、その写真の有名人を当てることが出来れば落としたブロックと同じ数のポイントを獲得(クリア)。不正解だった場合は罰として、ローリングシートが高速回転する。クリア制に変わってからは、ローリングシートが廃止され、回転はボール横にそれぞれ左回転、右回転のボタンが着いた。左回転と左移動を1人が担当し、もう1人が右回転・右移動を担当した。後に、回転・移動を全て1人が操作に変更。ちなみに顔を完成させると100万円獲得できる(クリア制になる前は20ポイント追加)ルールであったが、獲得者は現れなかった。
- アクションタイマー - 最初に課題となるVTRを見てから、次はVTRを見ずに代表者1名がその動きを再現。VTRと同じタイミングで終了させる事が出来ればクリアとなる。
- アクションザウルス - 1名が恐竜の頭部を模したセットの口の中に入り、口が徐々に閉まっていく状況でジェスチャーを行い、もう1名に正解させる。正解数に応じたポイントが加算される(ただし、声を出した場合減点になる)が、制限時間1分の間に7問正解できないと、口が閉まり切ってコールドスプレーが噴射されてしまう。最初は通常のゲームとして登場。一時休止後、ファイナルボンバーのゲームとして復活した。
- ヨコヅナファイター - 2チームによる対抗形式のゲーム。早押しのイントロクイズだが、ボタンを押す代わりに目の前のボールを回転させて、CG上の押し相撲で相手に勝つと解答権を得る事が出来る。相撲に負けるとセットの大きな手が敗者の頭をたたく罰ゲームがある。
- スリーボールクラッシュ - 2人が交互に上半身サイズの3個のボールを押して、2種類のゲームをこなす。前半は計算問題や単語の並べ替え(ただし、使わない文字があってもよい)といった知能クイズを、後半は落下する人形にボールをぶつけて跳ね上げるゲームを行う。これは、技脳体というゲームを番組用にアレンジさせたもので、そのゲームでも同様の種目に挑戦できる。ルール改正後はチーム全員で参加し、規定の30点を上回ればクリアとなる。前半と後半の獲得した点数を掛け合わせたのが得点となる(例:前半5点、後半4点の場合は20点加算)ため、前半0点の場合はそこで終了となる。
- このほか、スペシャルのみで放送されたゲーム(「アルマジロレーシング」等)もある。
[編集] オープニングボンバー
- 各チーム、気まぐれに開閉する(自チームの)ポリバケツの中にボールを入れて、最終的に入ったボールの数が一番多かったチームがボンバーカプセル獲得。千秋は大量にボールをつかめる専用手袋(「ちあき」と書かれていた)を使っていた。後に、イントロクイズが出題され、一番最初に10個のボールを入れたチームが解答権を得られるゲームに変わった。
- その後、ヨコヅナファイターを経て、日本各地の珍しいものが何かを当てる3択クイズに変更。選択肢の3番は必ず「どっちも(1,2の両方がある)」であった。最初は、問題数固定で、正解数の最も多かったチームがパス権1回獲得だったが、後に5問先取したチームがパス権1回獲得にルール変更。
[編集] ファイナルボンバー
- 当初は優勝チームが「夢の時空旅行」(内容は不明)をかけたゲームで、パズルを完成させればクリア。1人がパズルを担当、もう1人が人質となり、「ボンバーシート」に座る。獲得した得点×1秒(最終ゲームが「ザ・フォール」になった後は60秒)以内に完成させる。
- 後に、レギュラー(全チーム参加)で廃止された「アクションザウルス」が復活。解答者がボンバーシートに座り解答した。
- 成功すると夢の時空旅行獲得。失敗するとボンバーシートに座った人がセットの外へ飛ばされる。
- クリア制になってからは「ザ・フォール」がファイナルボンバーとなり、優勝者のみが挑戦するコーナーは廃止となった。
[編集] ゲームの流れ
- 放送初期
ザ・フォール→フライングハイ→アクションザウルス→スリーボールクラッシュ→ファイナルボンバー
- 放送中期
(オープニングボンバー→)アクアジェット→ローリングブロック→フライングハイ→スリーボールクラッシュ→ザ・フォール→ファイナルボンバー
- 放送後期(クリア制)
オープニングボンバーまたはヨコヅナファイター→フライングハイまたはアルペンレーサー→ローリングブロックまたはアクションタイマー→スリーボールクラッシュ→ザ・フォール
- オープニングボンバー、ファイナルボンバーはコーナー名は紹介されない。
- 放送後期は内容が週によって異なる。
[編集] スタッフ
- プロデューサー : 澤將晃 / 見山欣也(NAVI)
- 制作協力 : NAVI
[編集] 放映ネット局
(系列外は遅れネット。また、系列局でも福井放送では放送されなかった。)
[編集] 備考
- この番組のスポンサーだった日本ガス協会(恐らくはABC制作のアニメ「ハーイあっこです」時代からこの枠の提供を続いた)は1997年4月の番組期間中によみうりテレビ制作のアニメ「名探偵コナン」に提供枠を移している。
[編集] エピソード
[編集] ザ・フォール
- 残り時間が0秒になったところで正解し、次の問題は残り0秒の状態から出題されることがあった。(カウンターが0秒になっても落下開始までに若干のタイムラグがある為)ルール上、下にいるチームが先攻なので、逆転で落ちずに残ることも可能だが、ほかのチームが落ちるまでに順番が回ってきて落ちてしまい、逆転したチームはなかった。
- 「リヴァースボンバー」で、「東京特許許可局」が答えとなったとき、言えなかったため時間がかかったそのまんま東が異議申し立てした。
- 「BIG&SMALLボンバー」の「ぎ」で始まるものをだんだん大きくしていくとき、3番目で「銀河」と言ってしまい、それより大きいものが言えず落ちてしまったチームがあった。
- 「ババヌキボンバー」では最後にババだけが残ったときはその問題を終了していたが、当初は、ババだけ残った状態で順番が回ってきたら、強制的にそれを引いて落ちなければならなかった。(パス権があれば使ってよい)これに従わなかったときは上岡曰く「2回落ちる」らしい。
- 最終回では優勝チームのフリーフォールも落下させた。
[編集] スリーボールクラッシュ
- 文字の並び替えで「県庁所在地にせよ」という問題で左から「マツド」と表示された。そのとき、挑戦者は「マ」のボールをスライドさせ、ミスとなった。(正解は「ツ」(津)。「マツド」(松戸)は県庁所在地では無い)。)
- よゐこと猿岩石でチームを組んで出場した際失敗後に有野晋哉が「解散でええわ!!」とキレた。その後、上岡に「君ら、別れて組み直して"よゐ岩石"とかやね…」「"猿こ"とか」と言われた。そして次に4人で登場した時には「よゐ岩石・猿こ」チームと紹介された。
- 他のチームが、前半は出た文字を左から読み、後半は「今!」といって落とさせるなどの妨害をしていた。
[編集] フライングハイ
- おじいさん(出題ジャンルはかなり意地悪な問題)がリヴァースボンバーとして「イシホキンデ」を出題。正解したのに電気ショックを食らった。(その問題の正解が「デンキホシイ(電気欲しい)」だったため)
- その翌週、再び「フライングハイ」でおじいさんがバビブベボンバーとして「シビビビレベタバイビ」を出題。その時は不正解だった。(ちなみにこの問題の正解は「シビレタイ」。つまり前述の問題同様、正解したのに電気ショックを食らわせる予定だった)
- 本来後ろでペダルを漕ぐ(飛行機を上昇させるためのもの)側が電気ショックを受ける手袋を着用しているが、過去には前方の操縦者が電気ショックの手袋をしていた事もあった。(出川哲朗?)
[編集] その他
- 田代まさしのアイテムダジャレ一覧
- 田代まさしが紙コップでボンバーカプセルを作り、「ボンバーカップセル」と言い張った。
- 同じく田代が、薬のカプセルを取り出し、「ボンバーカプセルを使う」と言い張った。
- またしても田代が、「ザ・フォール」で落下後にも関わらず、「今からパス権を使う」と言って取り出したのが、「パス」とかかれた札を首にかけた犬のぬいぐるみ(「パス犬(ぱすけん)」)
[編集] 関連項目
- クイズタイムショックシリーズ
- やすきよの腕だめし運だめし
- ナムコ
- アルペンレーサー
- 技脳体
- プロップサイクル
- テレビ朝日番組一覧
- 上岡龍太郎がズバリ!(1996年9月までTBS系列の同時間帯で放送されていた上岡の番組。)
[編集] 前後番組の変遷
テレビ朝日系 木曜19時台 | ||
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