連邦大統領 (ドイツ)
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連邦大統領(れんぽうだいとうりょう、独:Bundespräsident ブンデスプレジデント)は、ドイツ連邦共和国の国家元首。
強大な権限を有していたヴァイマル共和政時代にパウル・フォン・ヒンデンブルク大統領が内閣を次々に入れ替えた結果、政治が不安定になり、最後にはナチスの政権獲得を許してしまったことへの反省から、ドイツ連邦共和国基本法では、大統領の権限を名目的・儀礼的国家行為に限定しており、実際の行政権は連邦議会から選出される連邦首相に属している。
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[編集] 権限
- 連邦大統領の命令および処分は、連邦首相およびその事項を管轄する連邦政府大臣の副署があってはじめて有効となる(連邦議会の解散など、一部の事項を除く)
- 別に法律に定めがない限り、連邦裁判官・連邦の公務員・連邦軍の士官・下士官の任免を行う。
- 連邦大臣の選出は連邦首相の提案に基づく。
- 連邦議会で連邦首相に対する信任が否決された場合は、連邦首相の提案に基づいて21日以内に連邦議会の解散をすることができる(ただし、新たな連邦首相が議会の過半数の支持で選出された場合は解散権を失う)。
- 連邦議会の招集を連邦議会議長に要求することが出来る(連邦首相にも同様の権限がある)。
- 上記のように権限は大きく制限されるが、道義的道徳的発言を行使することができる。例えば議会が混乱に陥った際などに議会に対して、民主主義を援護する立場から収拾を勧告することなどがある。但しこれに法的拘束力はない。
[編集] 資格
- 被選挙権は、連邦議会の選挙権を有し、かつ40歳以上のすべてのドイツ国民にある。
[編集] 選出
- 連邦議会と各州議会から比例代表で選出された代表からなる連邦会議によって選出される。
- 任期は5年で、連続再選は1回だけ許される。
[編集] 罷免
[編集] 関連
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